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2021年12月17日金曜日

凍りついた感情を取り戻すワーク

 





私たちにとって、「大人になる」とはまさに動画で言ったように「6つの神話」をマスターすることではないでしょうか。


1.泣いてはいけない

2.悲しみを置き換える

3.一人で悲しみに浸れ

4.つよくあれ

5.忙しくせよ

6.時間がすべてを癒す

まるで軍隊のようなルールです。

その結果、大人になって「感情がわからない」と本気で悩む人がいかにおおいことか……と言う話です。

周りにも同じような教えを受けた人ばかりなら、余計に6つの神話を磨くようなアドバイスを受けて、さらに辛くなります。

このように凍ってしまった心を解凍するには、手紙を書く、と言う方法があります。

これは、自分のために書くものです。

要素としては、このような内容が含まれていると、整理につながると言うことです。


謝罪

謝罪とは、「後悔の気持ちが込められた過失、または非礼の容認」と言うことです。

これは、生きている人でもなくなった人にでも良いのですが、相手が生きているなら、対面して謝ると自分のためにも、相手のためにもなるでしょう。

しかし、暴力などで傷つけた場合は、相手が恐れている可能性があるので、間接的に伝える方法もあります。

また、手紙を書くことで、心を整理することができます。

あくまでも人を操作するための謝罪ではなく、自分の未完の感情を整理するために行うと、自覚しておくことが重要です。


許し

許しとは諦めること、と書いてます。

つまり、自分が憤りを感じて、消耗してトラブルが続くことを、やめにするために、期待しても仕方のない人への期待を諦めると言うことです。

これは、傷つけられた記憶によって、さらに自分が傷つくことをやめにするという意味でもあります。

憤りという精神の呪縛から自由になるということです。


楽しかった思い出

ネガティブな記憶がおおい場合、なかなか楽しかった記憶など思い出せないと思います。

ただ、これも相手のためではなく、自分が情緒的に自由になるために、「そうは言っても良いこともあった」と思えるようになりたい、という意味です。

自然に「あの言葉には感謝をしている」と思えるようなことがあれば、人間性はぐんと成熟していることに気づくでしょう。


「さよなら」

手紙で重要なのは、最後にさよならを加えることです。

これは、「物理的に離れなさい」ということではなく、「過去に縛られていた自分にさよなら」という意味でもあります。

「こうなったら自分のために生きるぞ」とか「残りの人生は楽しむぞ」と思えるように、さよならを言います。


いかがでしょうか。

何度も書き直して、読み直すことが大事だと思います。

書籍にはいろんな例が書いてあるので、興味がある方は「子どもの悲しみによりそう」という書籍をどうぞ。

このように、とにかく訳もなく教え込まれた「6つの神話」について疑問を持って、自分たちなりにしっかりと分析する必要があると思います。

そして、納得できないことは「できない」で良いのです。

一回でも論破したら、きっと同じような神話は二度と言わなくなると思います。

ぜひ、手紙を書いてみてください。そして、できたら誰かに聞いてもらってください。



2021年12月13日月曜日

当たり前のように湧き出るネガティブ思考ー自動思考ー


 

私たちは、当然だと思っていることが「自分特有」の価値観であることも多くあります。

よく思うのですが、こうした自分特有の価値観を、少しづつ常識に沿って修正するのが、多くの人の生き方ではないかと思います。

でも、常識が素晴らしいということはなく、間違った認識も多くあります。

こうした間違った認識……つまり、自分を苦しめる価値観を持っていると、当然ですが「生きにくく」なります。

このような自分を苦しめる価値観を修正していくのが今回のテーマです。


その中で、今回は当たり前のように湧き出るネガティブ思考について、取り上げたいと思います。

これは、認知行動療法でいう「自動思考」と言います。

これが幼少期から使っていると、当たり前すぎて気づくことすらできないのです。

あなたには当てはまるものがないか、確認してみてください。

1.白黒思考

これはゼロか100かというような考えです。「成功しなければクズだ、ゴミだ」というような人は結構多いです。

当然ですが、成功が100で失敗は99あるとするなら、ほとんどが失敗なので、どこかで挫折をします。


2.過度の一般化

たった一回の失敗を、「いつも失敗する」というように大げさに捉えてしまう考え方です。

「あなたはいつもそうよね!」などというと、言われた方は許せなくなります。。


3.心のフィルター(サングラス)

自分の見たい部分だけ見て、見たくない部分はスルーしてしまいます。

マイナス思考の人は、マイナス部分だけ見ていることになります。


4.マイナス化思考

何事も悪く受け止めます。


5.レッテル貼り

1つの結果だけで、人間性など 全てがそうだと決めつけます。

有名人が一回の過ちを犯して、何年もそのレッテルを貼られて復帰できないようなことも多くあります。


6.結論の飛躍

決まってもないのに、最初から悲観的な結論を予測します。

a……独断的推論(勝手な思い込み)

b……先読みの誤り(間違った否定的な予測をしてしまう)


7.拡大視と過小評価

失敗を現実よりも大きく捉えたり、成功を「大したことない」と喜ばないなど。


8.感情的決めつけ

「自分が嫌いだから相手も嫌いだ」というような勝手な思い込み。


9.べき思考

根拠もないのに「しなくてはならない」「してはならない」と決めつける。


10.自己中心思考

なんでも自分に関連づけます。

ひそひそ話をしているのを見て、「自分のことを言っている」などと勝手に考えてしまいます。


いかがでしょうか。


動画でも言いましたが、このような思考はクッキーの金型のように、一度できあがると修正はしにくいです。そもそも認知の歪みに気づかない人がほとんどです。

このような情報とか第三者の冷静なアドバイスを得られる人は、幸せ者です。

だからこそ、そのチャンスを不意にせずに生かしてほしいです。



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