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2022年2月16日水曜日

ジェフリー・ヤングのスキーマ療法



あなたは、何度も似たようなトラブルを起こしたり、例えば男女関係で必ず失敗するとか、年上の女性が苦手などのパターンはないですか?

もしかすると、それはスキーマが原因かもしれません。

スキーマについては、こちらの動画をご覧ください。



いろんなスキーマの種類を簡単にご紹介します。

1.見捨てられ・不安定スキーマ

自分を傷つけない人にも不信感を持ったり、不安定な関係しか築けない。

「いつかは捨てられる」「長くは続かない」と思う。

大切な人というのは、不安定で気まぐれで、予測不可能で当てにならないという思い込みがある。

2.不信・虐待スキーマ

他人は自分を傷つけ、恥をかかせ、騙したり、嘘をつき、操ったり利用しようとすると思い込む。

でも実際は騙されやすい(過去を繰り返す)。

「いつも貧乏くじを引く」と思い込む。

3.情緒的剥奪スキーマ

A.養育の剥奪

配慮・愛情・あたたかさは与えてもらえないと信じている。

B.共感の剥奪

他人は自分を理解してくれないと信じている。

C.保護の剥奪

他人から支えてもらったり、教えてもらうことはできないと信じている。

4.欠陥・恥スキーマ

自分のことを「ダメ人間」と信じ込んでいる。

5.社会的孤立・疎外スキーマ

どのグループやコミュニティーにも所属できないと信じ込んでいる。

6.依存・無能スキーマ

他者に助けてもらわないと毎日の生活を送れないと信じている。

7.損害や疾病に対する脆弱性スキーマ

損害や疾病になれば、助かることができないと信じ込んでいる。

8.巻き込まれ・未発達の自己スキーマ

誰かからすでに巻き込まれており、その結果個性化や社会的自立を果たせずにいる。

息がつまる感じやアイデンティティについて疑問を感じる。

生きることに疑問を感じることもある。

9.失敗スキーマ

「ずっと失敗続きの人生」

「これからもきっと失敗する」と信じ込んでいる。

10.権利要求・尊大スキーマ

自分は他者より優れていて、特権や名誉を与えられるべきだと思っている。

理由は、承認欲求ではなく他者をコントロールしたいから。

11.自制と自律の欠如スキーマ

自分の感情や衝動を抑制できない。

不快さを回避することが目的となり、本来の目的や人間としての成長を犠牲にしている。

12.服従スキーマ

他者に対して過度に服従する。

理由は、怒りや報復を向けられたり見捨てられることを避けるため。

犠牲にするのは自分の欲求や感情。

逃げられないと信じているから服従している。

怒りが積み上げられており、怒りの爆発や復讐という行動化もよくある。

13.自己犠牲スキーマ

自分の満足は後回しにして、他者の欲求を満たすことに囚われている。

最終的に敵意を抱くことも多い。

14.評価と承認の希求スキーマ

他者からの評価と承認にとらわれている。

自分の自尊心は、他者からの評価によって育てるものだと信じている(他者頼りになる)。

地位や外見、経済力にひどくこだわる人も多い。

人生の重要な場面で求めてない方を選ぶことも多い。

15.否定・悲観スキーマ

人生のネガティブな側面ばかりに囚われている。

もちろん、将来の予測もネガティブ。

慢性的な心配や警戒心、不満、優柔不断が特徴。

16.感情抑制スキーマ

自らの感情や行為を抑制して、他者との自由な会話も控えている。

理由は、他者から非難されたりプライドを傷つけられたくないから。

また、衝動的になって取り乱すことを恐れている。

何を抑制しているのか?

A.怒りと攻撃性
B.ポジティブな衝動
C.自分の弱さや感情の開示


17.厳密な基準・過度の批判スキーマ

人間はなるべくたくさん努力をして、高い目標に到達すべきと信じている。

なぜ、高い目標を達成すべき?

他者からの批判を避けるために、完璧であろうとする。

A.完璧主義
B.厳格なルールと「べき」思考
C.極端な効率主義


18.罰スキーマ

人は失敗したら厳しく罰せられるべきだと信じている。

これは、自分だけでなく、他者にも適用して、人が失敗したり楽をしているとイライラして、罰を与えたくなる。



いかがでしょうか。

物事をネガティブに受け止める人、ポジティブに受け止める人がいます。

もし、ネガティブに受け止める人が近くにずっといると、辛いことが簡単に想像できます。

しかもそれを「心配」などと偽装されたら、お断りもできません。

また、人のネガティブな側面ばかりを際立たせて、その人の自信を失わせて無力化して支配しようとする輩も残念ながらいます。

それをそのまま受け止めるのは「麻痺」の状態です。

自分を守るために、自分の中で限界を決めて、それ以上言われたら「逃走」か「闘争」かを検討できるようになりたいですね。


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