不安分析はカーネギーの「道は開ける」などでご紹介しているそうですが、今回は根本橘夫氏の「心配性の心理学」から抜粋させていただきます。
心配をなくすには、心配という不可解なお化けを、細かくして分析していくこと、そして、分析した中で、実際に行動できそうなことをより具体的にスケジュールして実施することです。
具体的に説明します。
1.心配の明確化
なんとなく心配、なんとなく不安……これが一番恐ろしいのです。
これに陽の光を当てて、しっかりと向き合うとそれほど怖いことはないはずです。
1)心配事を列挙する
このように紙を横にして、3分割してください(ABC)
一番左のAには、思いつくままに心配事を記入します。
2)真に恐れていることをBに書く
3)失うものを書く
2.対処行動の決定
次に、実際に恐れていることが起きる確率を記入します。
リストラは、10%とか
夫の関係の悪化は、30%などです。
これがより高いものから、取り組みます。
恐れているほど、確率は高くないと思います。
このように、人間は恐れを過大評価しているのです。
そして、自分が取れる行動を考えてみます。
3.計画設定と実行
さらにいつ実行するなどを決めると、さらに具体的に行動しやすくなります。
いかがでしょうか。
こうして考えると、それほど恐れることもないことを、過大評価して恐れていることがあります。
これは、現実よりも「将来の心配」が肥大して、現実までもを覆い尽くしているからなのです。
この肥大したものを、等身大にするために、細かく分析して、具体的な行動予定を立てるだけです。
また、新しく心配などが増えたら、また新しく不安分析をしてください。
ありがとうございました。