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2021年8月21日土曜日

独裁者の原因は「光の教育」の失敗にあった?

 


アリス・ミラー の思想から「闇教育」の恐ろしさ、ただの虐待や八つ当たりを「しつけ」と言っている多くの人たちに対する疑問がわきあがります。

特にこちらの書籍はオススメです。

前回、ヒトラーの生い立ちについての動画を出したところ、現在の中国のトップであるキンペーさんはどうなの?というご質問をもらいました。

そこで、こちらのブログでご紹介したいと思います。

でも、もちろん過去の人ではないので、気持ちの中まではわかりません。

その上でお読みください。

ところで、まさしく「習近平の正体」という映画を作ろうとしている動きがあるようです。

現在予定で、予算がないのでまずは資金集めのようですが……


キンペー氏の生い立ち


私が調べた(ウィキペディア)ところ、キンペー氏の父親は、いわゆる毛沢東の下で働く共産党員のお偉いさんで、幼少期(9歳まで)は非常に恵まれた生活を送っていたそうです。

キンペー氏の父親は、習仲勲(しゅう ちゅうくん)といって、意外にもウィグル人などに対する理解などがあり、私の印象だけになりますが、仲間愛のようなものが強い人ではないかと感じました。

しかし、もしかするとこのような面が、毛沢東 もしくは党の方向性と少し違っていたのかもしれません。

キンペー氏が9歳の頃に、父親は党や毛沢東から批判を受けて、追放されてしまいます。

キンペー少年は、毛沢東と父親の両方を崇拝していたと思われ、その片方が片方を追放するという難しい局面を、小学生の低学年で経験したようです。

これは、精神的にかなりつらかったかもしれません。普通なら分裂が起きそうです。

幼稚園、小学校とエリート専門の寮のある学校に通っていた少年ですが、なんとこの父親の追放などから始まった文化大革命によって、彼の人生も大きく変化をしていきます。

それまでは、かなり裕福であったのに、突如、父親はいわゆる「工場」で強制労働のようなところでの生活を強いられます。

なんと16年もの間、働き続けたそうです。

16年というのは、毛沢東が亡くなるまで……またその2年後だったそうです。

つまり、キンペー氏と父親が一緒に生活をしたのは、幼稚園に入る前までとなるようです。

父親は工場で強制労働、そしてキンペー少年は、裕福な暮らしから一変、農村で働くといういわゆる「下放時代」を経験します。

その時は、洞窟に住んでいたそうです。

その後、共産党員となって、復活した父親の後ろ盾もあって、トップにまで上り詰めたようですが、大きく思想が転換したのは、あの「天安門事件」だったと先述の監督は言ってます。

この辺の詳しいところはわかりませんし、彼の心の中は誰にもわからないかもしれません。


毛沢東もまた……


話は戻りますが、毛沢東もまた(ヒトラーと同じく)父親の虐待に苦しんだことが有名です。

これは、子供向けの伝記の中にも記述してあります。

ただ、毛沢東の母親は非常に強い心を持っていたようで、貧困に苦しむ人にせっせと奉仕をしていたようです。

その影響もあって、毛沢東も同じように、自分の畑よりも他の人の家の畑を手伝うので、父親に怒られたり、言い争ったりしていたそうです。

このような正義感や強い精神力のおかげで、その国のトップにまで上り詰めたのでしょうか。

しかし、トップになった毛沢東がなぜか突然方向転換をして、極端な社会主義に走り出したそうです。

そのことで、キンペー氏の父親や反対派などとのやりとりがあったようです。

私の想像では「ちょっと待ってください。やりすぎでは?」という感じでしょうか。

まぁその結果、毛沢東は反対派を排除し、さらに突き進みます。

……これって、今のキンペー氏のやりかたのような気がします。




グレートファーザー


こうして書いていくと、毛沢東、キンペー氏は、人生のどこかで「急転換」した場所があったようです。

それに対して、キンペー氏の父親は、終始一貫していたようにも思えます。

もしかすると、完全に想像ですが、キンペー氏の父親は「光の教育」つまり闇教育の反対をしてきたのではないか?という結論なのです。(私なりの)

ただ、毛沢東やキンペー氏にとって、キンペー氏の父親のような存在は、本当はとても貴重ではあるけど、何かが欠けている人にとっては、とても怖い存在なのではないかと感じました。

例えば、愛された経験がない人に「愛って大事だよ」って言われると感じる恐怖感のようなイメージです。

「もうやめて!」「わかんない!」と言いたくなるような衝動……つまり反射的な反応です。

これは、キンペー氏が低学年の時に経験した、父親の追放劇によって、これまで光の教育で育った愛が崩れ落ちて、それによって分裂して「愛」が閉じてしまったようにも感じます。


また、グレートファーザーという言葉が頭に浮かんできました。

辞書によると

グレートファザー、父なるものの元型。 超自然的な力を備えたマナ人格と呼ばれるもので、成長と活力の根源的なシンボルとして象徴されます。 導師、預言者、聖職者、医者や魔術師、先生などのように権威ある人物として夢や幻像に現れます。


「父なるものは素晴らしい。でも、その教えを守ると恐ろしい目にあう」このような学びを得たなら、まさにグレートファーザーと逆のことを考え、やることが正義のように思えるのかも……と思いました。

そのきっかけが、父親の追放劇であり、天安門事件だったのでしょうか。

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