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2021年8月4日水曜日

人生に意味はあるのか?いろんな視点からの考察

 


動画では、人生の意味を考える上で、グレートハンガー、リトルハンガーという説明を使わせていただきました。

ハンガーだからお腹が空いているという意味ですが、グレートハンガーは生きる意味を欲している人で、リトルハンガーは食料とかお金などの現実的なモノに飢えている、もしくは欲望が強い人のことです。

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⬆️こちらの映画で使われた例えです。

生きる意味を問うというのは、避ける人もいるし、逆に中毒のようになってしまう人もいます。

どちらが良い悪いではなく、そういう人種、タイプだとわかれば、同じようなタイプとは話があうはずなので、無理に合わせる必要がなくなるということです。

そして、こちらのブログでは、グレートハンガーがどうやって生きる意味を生み出したら良いかを考えます。

著名人とか宗教などのさまざまな視点から考えていきます。

こちらは、諸富祥彦氏の「人生に意味があるのか」を参考にしてます。


人生の目的


まずは、作家の五木寛之氏の「人生の目的」から抜粋します。



人生に決められた目的はない、と私は思う。
しかし、目的のない人生は寂しい。寂しいだけでなく、虚しい。

人生の目的は『自分の人生の目的』を探すことである。
自分ひとりの目的、世界中の誰とも違う自分だけの『生きる意味』を見出すことである。
変な言い方だが、『自分の人生の目的を見つけるのが、人生の目的である』と言ってもいい。私はそう思う。
そのためには、いき続けなくてはならない。生き続けていてこそ、目的も明らかになるのである。
『われあり ゆえにわれ求む』というのが私の立場だ

また、このようにも言ってます。

人生の目的とは、おそらく最後まで見出すことのできないものなのだろう。
それが嫌だと思うなら、もうひとつ『自分でつくる』という道もある。
自分だけの人生の目的をつくりだす。それは、ひとつの物語をつくるということだ。
自分で物語を作り、それを信じて生きる。

しかし、これはなかなかむずかしいことである。
そこで自分で作った物語ではなく、共感できる人びとがつくった物語を『信じる』という道もある。

【悟り】という物語。

【来世】という物語。

【浄土】という物語。

【再生】という物語。

【輪廻】という物語。

それぞれ偉大な物語だ。
人が全身で信じた物語は、真実となる。

このように、哲学とか宗教などを信じてやっていくのも、大きな助けになると思います。

こういうと盲信してしまうことを恐れる人もいますが、盲信と信じるとは全く意味が違うと思います。

盲信というのは、中毒のように依存して「お決まりの儀式さえ守れば幸せになれる」というような、思考停止の状態だと思ってます。

これは、信じるものが中心になってます。

あくまでも自分が中心でそれを支えるのが、哲学とか宗教だと私は思います。



哲学的「生きる意味」


また、渋谷治美さんの考えは、「人は根拠なく生まれ、意義なく死んでいく」ということです。

このような考えをニヒリズムと呼びます。





同じようにニーチェもニヒリズムです(上のイラストはニーチェの似顔絵です)。

そもそも生きることにも意味がない、それを追い求めるのが人間の弱さなのだ、というような感じです。

流石に哲学者といった感じです。

では、意味のない人生をどうやったら受け止めることができるのでしょうか。

ニーチェはこのように言います。

たった一度もでもいい、人生の中で心の底から震えるような「至福の時間」を味わうことができれば、例え一切が無意味なくり返しでしかなかったとしても、私たちはそのすべてを肯定できるはずだ。

ということです。

こうなると「なるほど……」と思えますが、「じゃあ至福の時間って何?」となりそうです。

では、ニーチェにとっての至福の時間とは、何だったのでしょうか?

ニーチェについて書いた「ニーチェ入門」の中で、竹田氏はある女性との恋愛をとりあげています。

ニヒリズムが恋愛?と思ったかもしれませんが、この恋愛がうまくいったという話はなく、始まってもなかったようです。
でも、ただ一度「長い散歩をした」ということが至福の時間だったようです。

ここで「長い散歩が至福の時間?」と思ったなら、もしかするとあなたは「リトルハンガー」かもしれません。

豪華な思い出とか、しっかりとした契約などは、現実の欲望ではないでしょうか。

もしかすると、他人から見た幸せの形かもしれません。

そのような優越感とかプライドなどを捨てて、自分の心が「幸せ」と思えることが大事だと思います。

このようなギャップもニーチェの魅力かもしれません。



他にもスピリチュアルの視点からの生きる意味や、フランクルなども例に挙げて紹介されてます。

ぜひ、興味のある方は、諸富祥彦氏の「人生に意味があるのか」を読んでみてください。


まとめ



ある歌手の方が、ずっと愛の歌を歌われています。

「それでも愛なんだ」というような言葉がよく使われています。

うまくいかない恋愛や友情などがあったとしても、自分にとっては愛が大事なんだ、だから諦めずに愛を、人を、求め続けるんだ、という意味だと思います。

ニーチェの言葉にもありましたが、至福の時間を感じることは、この人生の中でそれほど多いものではありません。

だからこそ、それを夢見て手に入らないと落ち込んでしまい、さらには求めること自体を諦めてしまいます。

でも、「それでも愛なんだ」と思えることが、次の至福の時間を生み出すための唯一の方法かもしれないと思いました。

その人とはダメだったけど、「それでも愛なんだ」と思えることは、幸せな気がします。



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