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2021年2月24日水曜日

引きこもりやACが実家から脱出する方法


 YouTubeでコメントをもらったのですが、「仕事を決めて実家から出る準備をしていたところ、両親や兄弟から囲まれてすごく責められた」と言うことです。

まさにあるあるですよね。。。

しかもこのような混乱した時期こそ、お互いの本性が見えやすくなる時でもあります。

でも、ここまでこぎつけた視聴者さんは、素晴らしい行動力だと思いました。


今日は、この方のように危険な環境から実際に出ていくための具体的な方法を考えたいと思います。

これは、明日からでも始められる方法です。

まず、ACや引きこもりの前にある壁を考えてみます。


実家から脱出するための前段階

一番大きいのは、「自分はできない・・」と言う自信のなさだと思います。

これは、生まれてからずっと「ダメだダメだ」と言われてきたことによるものだと思います。

誰でも、日に何度も「ダメだダメだ」と言われてきたら、ダメな人間だと思うようになりますよ・・・。

ただ、この先もこのような否定的な言葉を使う人の近くにいれば、もっと自信を失ってしまいます。

これも、あなたを支配しようとする人の作戦のようなものだと思います。

でも、きっとあなたを支配しても、いつかは手に負えなくなって捨てられるか、あなたが耐えられなくなって爆発するかのどちらかだと思います。

このように、行き着くところまで行く前に、機能不全な関係の場合は、離れることを考えた方が、ゆくゆくはお互いのためになります。

組み合わせってあるんですね。悲しいけど。

ただ、離れるといっても永遠に離れるわけではないので、罪悪感を覚える必要もないのです。

一人一人は別々なのが、当然なんです。

あなたの周辺の人でも、さっさと実家などから離れる人は多いはずです。

それは、大人になったら自立するのが当たり前だからです。

子供の自立を嫌がる親などは、子供をペット化しているからです。

もし、それでも踏ん切りがつかないなら、親などに対しての気持ちの比率が


頼る気持ち損をする気持ち


このようになっていませんか?

つまり今は、頼る気持ちが大きいのではないでしょうか?

また、これは精神的なものよりも、経済的なものが大きいのではないかと感じます。

つまり、それさえクリアすれば・・・なのです。

それならば、まずはこの問題を乗り越えていくことが、自立への自信を高める一歩になると思います。

実際に仕事をすることで、経済力をつけてしまうと、物理的にも精神的にも自立が可能になります。


ACや引きこもりにピッタリの仕事は?


私は仕事の専門家ではないので、偉そうには言えませんが、でも調べてみてかなり良さそうだと感じたのでオススメしたい職種があります。

ACや引きこもりさんにぴったりの仕事をご紹介します。

それは・・・



モクモク系

です。




これは、タバコではありません。漢字では・・



黙々系

こう書きます。


実際に、お仕事紹介でもこのように書いてあることもあります。



つまり、製造はもちろんですが、検査とか仕分け、ピッキングや品出しなどの仕事です。

人とのコミュニケーションをあまり必要とせずに、作業にモクモクと取り組めるお仕事です。

これって、まさにACやひきこもりさんにピッタリではないでしょうか?




昔の人は、このモクモク系こそが仕事、という感じでした。

でも、時代が変わりモクモク系は海外へ委託して、その代わりに日本人はサービス業とかが多くなったので、この製造系や仕分け系の仕事を、わざわざモクモク系と呼ぶようになったようです。

これは、コンビニとかスーパーなどで品出しをしているところを見かけますが、あれもそうですが、工場とか倉庫などでは、1日中モクモク系だけの仕事(専業モクモク)などもいっぱいあるようです。

工業系の高校を出た人などは、さらに資格を使って電気技術などのモクモク系とかができるようになります。

でも、一般的には誰でもできそうなお仕事が多いです。

そうでないと、今の法律的にも人を雇うことが難しくなってしまうんですね。

だから、日本で働く分には、いくらモクモク系でも、恐れるような過酷な仕事はないはずです。

簡単すぎて退屈になるかもしれませんが、それは仕事なので仕方がありません。

モクモク系は、機械とモノ、または消費者の間にある仕事だと思います。

つまり機械ではできない仕事がいっぱいあると言うことですね。

例えば、袋の中に景品を入れて、それを商品に貼り付けるなどは、毎回違うやり方になるので、機械には無理なんだと思います。

しかも、このような仕事でも時給が1200円以上とか、月給でも20万以上などがズラリです。

また、寮付きなどを見つければさらにお金を使うこともなくなります。

つまり、このモクモク系によって、ACやひきこもりさんは経済力をつけていくと言うことです。

これならできそうと思いませんか?



2.住み込み(寮付き)の仕事を探す



このようなモクモク系のお仕事は、工場とか倉庫などが仕事場になる場合が多く、そのせいで駅から遠いなどのデメリットもあります。

でも、それがACや引きこもりさんには好都合なのです。

なぜなら、寮などが付いている場合も、非常に多いのです。

つまり、仕事と引越しが一緒に達成できるのです。

大手などは、一時金とか引っ越し費用などがでる場合もあります。

どうですか?

それなら、ほとんどお金を使わずに、数年間過ごせるかもしれません。


なぜ、こんなに待遇が良いのでしょうか?

理由としては、「国産」つまり日本で生産したものを求める人は、今後ますます増えると思います。

だって、国産って安心じゃないですか!

また、世界情勢から鑑みても、国内外からこれからも需要は拡大していくと想像できます。

海外で製造していたものが、日本に戻ってきている段階のような気がします。

でも、人口は減っており、仕事をする人数も減っています。

だから、このような人里離れたところで仕事をする人は限られている、と言うことだと思います。

これは、チャンスです。

みんなが知って人気が出てきたら、これほど高待遇ではなくなるはずです。

今はまだそれほど認知されてないし、人気もないので、その対応策として大手企業の工場などは寮などをつけて募集していると言うことです。

また、大手が待遇が良いので、他の企業もそれに続く必要があって、寮付きとか食事付きとかの特典がどんどん付いてくるようです。

では、お仕事とはどんな感じでしょうか?

こちらのサイトから、見てみましょう。



採用ボーナスというのが、多いみたいです。

では、今回は寮費がゼロ円というページを見てみます。


こちらは、トップページの下のメニュー欄にあります。

さてさてどんな仕事があるのでしょうか。みていきましょう。


まずは、島根県で短期のお仕事と言うことです。

試しに短期でやってみるのも良いですね。

その隣は、入社お祝い金が30万円!欲しいですね。

特に自動車関係の仕事は、高待遇なような印象を受けます。

下の海外でのお仕事は、中国の工場のようです。海外移住などを考えている人は、まずは会社で海外に行ってからのルートが一番早いと思います。



やっぱり自動車関係が多いですね。
埼玉、茨城、愛知などいろいろです。


スマホなどの検査なども多いようです。




三交代とかは、夜型の人などは良いですよね。夜専門という仕事もあるようです。

寮の写真も載ってますね。


これはサイトにもよりますが、若干男性の募集が多いようにも見受けられます。

この先もまだまだありましたが、この辺で終わりにします。

いかがでしょうか。




これはあくまでも、私の考えですが「もし合わなかったら」とか「人間関係が不安」などあると思います。

でも、それは行ってみないとわからないのです。

だから、「もし最悪ならば別のところへ移動しよう」という気持ちで、挑戦してみると良いように思います。

そして、いろいろ回って「やっとここが落ち着ける場所だ」と思ったらしばらく身を置くという感じで良いと思います。

今時、「転職歴が多いから働けない」ということはないと思います。

では、仕事と住まいが見つかったら、次はどうしたら良いでしょうか?





3.貯金・投資をする

ただ、いくら工場で月30万をもらっても、そのまま消費していたら、ずっと働くことになります。

モクモク系はやっぱり、年齢が上がると苦しそうです。

もし、また引きこもりたいなら、少しづつでも貯蓄や投資をして、お金を増やしていく必要があります。

これは、以前に引きこもりさんの投資の話をしましたが、まさにこれを実践して、工場の寮からは、いつか脱出して欲しいと思います。

なぜなら、寮などは住んだことないですが、いじめとかありそうじゃないですか。

そのようなことが起きた時に、サッとさよならできるように、コツコツと資金を貯めておく必要があります。

何事もリスク管理です。メンタル的にも「いつでも辞められる」というのは、自信と余裕になります。

特に、ACなどは頼る家族もいない場合が多いので、早めにこのような自分を守る対策を初めて欲しいと思ってます。

ここで、複利の話をちょっとします。

これは、毎月10万づつためた5年後になります。

ただ単純にタンス預金なら、8,000,000円ですが5パーセントの複利がつくと8,825,415円となります。





複利とは、金利が乗った上にさらに金利が付いていくので、「雪だるま方式」で増えていきます。

これを活かさない手はありません。

なるべく固定費を減らして、一生暮らせる資金がたまれば、仕事を早期リタイヤしても良いと思います。

また、質素に暮らす癖がつけば、それほど大きな資金を貯めなくても、生きていけるという自信ができると思います。


いかがでしょうか。

初めの一歩が一番きつい


「私には仕事なんか無理だ」と思うかもしれませんが、このように具体的に進めていくと、案外決心次第で、来月には就職と言うのも、夢ではないと思います。

しかも、家の環境が最悪なのに出られないのは、生きのびることができたとしても、そこは戦場か墓場のようなものです。

1日も早く、ゆっくりと眠れる我が家を手に入れて欲しいと思います。

また、モクモク系の募集を見ていて感じましたが、もし海外で暮らしたいなら海外勤務の仕事を探すのも良いと思いました。

最初は勤務である程度資金がたまれば、そこで居住地を探して、いつかは仕事も辞めて・・ということも不可能ではないと感じました。

でも、まずは国内の寮付きでモクモク系がどんなものか、試してからが良いですね。

モクモク系も合う合わないがあると思いますので。


まずは、小さなステップからです。そこが一番きついけど、一歩が進むとあとは簡単だと思います。



なぜ?いまモクモク系なのか?


なぜ、今回モクモク系をこんなにオススメしているのかを、お伝えします。

これは、コミュニケーションのことだけではないのです。

人の行く裏に道あり花の山

この言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは、みんなと同じ道を通っていると何もないけど、違う道をあえて選ぶことで、花の山が見つかるという意味です。


話を戻すと、今ってリモートワークが流行ってますよね?

つまり、家で仕事、家で飲み会、家で・・・なんです。

つまり、みんなが家でやれることを探してます。これが「人の行く道」。

それは何を意味するかというと、家でやることに人気がある=競争が激しい。

結果的に、少ないパイを奪い合うという構図になってます。

こんな時は、この逆つまり「人の行く裏に道あり」をすると、大抵はうまくいくものです。

それがモクモク系!

寮に拘束?OKです。期間限定ですから!これは自由への一歩です。

みんなが「今」やりたがらないことを、あえて選んで挑戦して、みんなが気づいてやり出したらさっとやめて引きこもる。

これが、リモートワークが流行っている今、ACや引きこもりさんがやる最善の方法だと思います。

ぜひ、新しい人生を自分の手で初めてみましょう! 

2021年2月22日月曜日

言葉狩りっていう言葉の意味とは?


なんかツイッターで、「言葉狩り」が話題のキーワードとして上がっていたぞ。


言葉狩り(ことばがり)とは不当な要求をして特定の言葉を遣わせないようにする事。筒井康隆の作品「無人警察」を巡って1993年に起きた一連の事件の中で扱われ世間に浸透した。(ウィキペディア)

 

言葉狩りとは?

言葉狩りで何が起きているのでしょうか?

テレビは見ないのでよく知りませんが、ツイートなどをみたところ、ある俳優が「自分の髪を嫁に切ってもらっている 」と話したそうで、その「嫁」という言葉が、言葉狩りになっているようです。

え?これって照れもあって使ったのではないかと思うのですが・・・。

つまり、フェミニストが嫁という言葉を使うのは差別だ!というようなことで、騒いでいるのだと思います。

前に、言語力 認知と意味の心理学という書籍に書いてありましたが、言葉尻などを掴んで理解する人は、コミュニケーションがうまくいかなくなるというようなことを書かれていたのを、ふと思い出しました。

たとえば、「お前ってダメだなぁ」などと言われたり、言ったりすることがあると思います。

これを言葉だけで受け止めると、「お前はダメだ」となるので、ショックを受けるかもしれません。

でも、そういう意味合いでないこともあると思いませんか?

たとえば、「かわいい奴だ」「何をしても憎めない人だ」という意味合いが強い場合とか。

でも、言葉だけを取り上げると「お前はダメだ」となります。

つまり、相手との関係性とか文脈のようなものを理解してないと、このような「言葉狩り」になるように思います。

このような表面的な言葉に振り回されるのは、非常にストレスがかかります。

逆に、ストレスを作りやすい性格とも言えます。

よく感じますが、悩みが多い人などは「あの人にこう言われた」というようなことをよく言います。

これは、私も以前はそうだったのですが、褒めの言葉はしっかりとスルーして、批判的な言葉はしっかりと受け止めるというような感じでした。

つまり、自分の中の自分に対する思いを表現する言葉は、素早くキャッチしてショックを受け、自分の思いの外にある言葉には反応しないということです。

これは、多くの人がそうしてしまいますが、悩みやすい人とか、悩みが解決しにくい人は、この傾向が強く、それに気づいてないことが多いです。

つまり、「あの人にこう言われた」というのは、「私は自分をこう思っているのを言語化された」という意味だと思います。

再確認しているんですね。人の言葉で。


日本人の二極化思考が進んでいる

また、今回のような、女性がグサリとくる言葉を有名人が発したことで大騒ぎになるのは、日本人の多くが、二極化思考になってしまっていると感じます。

この二極化思考は、子供などがなりやすい思考と言われます。

子供は、このように言葉などを、どっちか(だけ)に解釈して理解しようとします。

たとえば、「良いか悪いか?」の二つの中から決めようとします。

「お母さん、これって良いこと?悪いこと?」などです。

これは、黒か白かとか、ゼロか100かの思考です。

心理学では「歪んだ思考」の一つと言われます。

防衛機制なので、自分を守るためにやっているんですね。

でも、本来なら2つだけでなく、いく通りにも解釈できるのが大人です。

ただ、子供はそこまで色々な解釈ができないので、「どっちか」で分けます。

これをやっているように思えます。

そして、良いか悪いかで、「悪い」となったら正当化できるので騒ぎ出す。ということだと思います。

結局は、堂々と怒りたいのだと思います。


自信のなさからくる他罰思考

また、このような他者を責める人を他罰思考といいますが、原因は自分に対する自信のなさにあります。

もし、自分に自信があれば、他人の・・しかも一生会うこともない有名人に苛立ったりはしないはずです。

この辺の自信のなさを覆い隠すために、欠点を見つけて責めるという行動を起こしていると思います。

また、うつの人のように自信がなくて元気がないのと違って、自信はないけど元気があるので、かなりしつこくなってしまうのもうなづけます。


言葉は万能。・・・でも完璧ではない


私は、二人とも俳優であるのに、妻が(これもダメ?)夫の髪を切るというエピソードをきいて、「今でも本当に仲が良いのだ」と改めて感じました。

今回のように、言葉だけを受け止めてしまうのは、非常にストレスがかかります。

きっと、ストレスだらけなんですね。

また、そうならないためには、「相手はどう考えて言葉を発しているのか?」を考えることです。

裁判とかではないので・・。

また、言葉は万能ですが完璧ではないことを、しっかりと理解しておく必要があります。

つまり、使われた言葉だけに振り回されないようにすることです。

ぜひ、あなたも 日頃のやりとりの中で、このようなことで喧嘩してないか、落ち込んでないかを、振り返ってみてください。


2021年2月19日金曜日

「生きるのがラクになる5つの方法」を作ったあとに思ったこと

 



このような動画をアップしたので、気になるかたはぜひみてください🙇‍♂️

 

動画を作ったあとの感想


アサーションとかアサーティブ、自己主張などは、一度は聞いたことがあると思います。

私も昔にグループワークなどに参加したことがあります。

ただ、もともと自己主張を「良いことだ」と思えてないと、手法はわかってもなかなか使えないです。

だから、この手のことが苦手な人も多いと思います。

今は、もともと自己主張する人がさらに自己主張の腕を磨いて、自己主張ができない人はさらにそのような人に押しつぶされそうになっている気がします。

自己主張が苦手な人が最も避けるべきなのは、このようにグイグイと自分の都合を押し付けてくる人だと感じます。

言い方は悪いですが、自己主張を悪用するようなタイプです。

このような時に、いかに「ノー」を言えるのかが、おとなしい人の大問題!!

なぜなら、相手は悪用するタイプなので「嫌だという表情」くらいでは、諦めてはくれないからです。

これは態度によるノーですが、あまり効き目がありません。

グイグイくる営業マンなどはメンタルが強く、一度や二度断ったところで、何も気にせずにグイグイしてきます。

むしろ、「ノーが言えない人だ!チャンス」と思うかもしれません。

このような人を、自分から遠ざけて、自分と似たような人たちと交流するのが、平安な日々を取り戻すには必要だと思います。

では、どうやったらこの平安な日々への方向へ、切り返すことができるのでしょうか?

私の考えは、自分の都合を押し付けてくるような人の要望に対して


頼る気持ち < 損をする気持ち


このように心から思えた時が、切り返しのタイミングだと思います。

つまり、「こんな人と付き合ってたら、搾取されるばっかりだ」と心底感じることがポイントです。

それまでは、どこかに「頼りない自分を助けてほしい」という期待が残っている証拠です。



ノーってどういうの?


また、「どうやったらノーが言えるようになるか」という質問をよくもらいます。

これもまさしく「それ!」なのですが、「無理です」とか「それはできません」というだけです。

これにトレーニングなどは必要なく、やるならば家で一人の時に「無理です」とか「それはできません」と100回くらい繰り返してみると、慣れてきて多少は言いやすくなると思います。

ただ、ここでたち止まるのは、やっぱり


頼る気持ち > 損をする気持ち


ここが問題なのだと思います。

私など、これにずーっと気づかずに「私ったら優しいから断れない・・」と思ってました。


まず、損得問題と言ったらアレですが、自分に危害を与えるなどの事実があるなら、期待は捨てて対処をする必要があります。当たり前過ぎますが。

つまり、迷っていると言うことはまだ頼る気持ちが強く、自分の中での対話が「まだノーを言う判断まで到達してない」ことに気づくことが先です。



やたらノーを言いたくなるとき



また、何もかもノーと言いたくなることもあります。

ただ、それをすると一時的にはスッキリしても、結果的には誰も何もいくなってしまいます。

だからこそ、何がノーか、何がイエスなのかを自分で把握しておく必要があります。

そうすれば、慣れてきたら瞬時に、イエスとノーを使い分けることができます。

それは、どうしたら把握できるのか?

まさしく自分の中の判断です。価値観とも言います。

「それを受け入れたら自分じゃない」と思うようなことは、しないという判断です。

今までは、この判断を他者にさらには自分の都合を押し付けるタイプに委ねていたのではないですか?

それは、人生辛いはずです。


自己主張とは、力強く生きるために、自分を守るための武器なのです。

武器といっても、優しく使うと自分も平和だし、悪い自己主張をする人とも、早い段階でサヨナラできるとストレスが減ります。

ぜひ、自分の中の「ノーという罪悪感」にまずはサヨナラしてください。


2021年2月14日日曜日

子供を理解していると勘違いする親の思考とは?


 なぜ、私のことを理解してくれないの?


あなたは、理解してもらいたい人から、ちゃんと理解されてますか?


結構、理解されてないと思っている人も多いと思います。


なぜ、こんなことになるのでしょうか?


今日は、この辺を理解してもらえたらと思います。


なぜ、理解してくれないの?

親などが、「ちゃんとあんたのことはわかっているんだから」などと言う割に、全く見当違いなことを言っていたりしませんか?


例えば、「こちらは余計なお世話」と言うようなことをぐいぐい押し付けて、「あんたのためだから」などと言われたりします。


こういう場合、断ることがまるで悪いことのように感じて、ついつい押し切られてしまいます。


でも、今日の話を聞いたら、「これからは断ろう」と思えるかもしれません。


このような場合、この親は子供を二重に拘束しています。


こちらのチャンネルに来てくれる人なら、ぴんと来たかもしれませんが、ダブルバインド、日本語で二重拘束と言います。


つまり、この例の話でいうと「あんたのことをわかっている」というのは、「あなたの望みは理解している」ということです。


しかし、本人が願ってないことをするというのが、二重拘束です。


こうすると、子どもなどは迷惑とも言えないし、逆にありがとうと感謝をしなくてはなりません。


これは、愛と言う名の強制とか要望だったのです。


しかも、それを無理にさせるために、愛と言うコーティングをしているのです。


そうなると、子供の中で混乱が生まれます。


戸惑いのようなものです。


こうなると、当然ですが、身動きができなくなります。


これが、まさにダブルバインド、二重に拘束された状態です。


ただ、ここで「混乱して動けない」とか、「本当は違うのに・・・」と思っている子供は、賢明です。


ここで気がつかない人は、同じようなダブルバインドをする大人になります。


それはそれで、悩みもないなら幸せとも言えます。


ただ、今回は、なぜ理解してくれないの?と悩んでいる人が大半だと思います。


とりあえず、親の間違った理解によって、何かを押し付けられたり、何かをするように強要されているから「理解されてない」と思っているのだと思います。


ではなぜ、親は、理解もしてないことを理解していると思い込むのでしょうか?


これは、まさに今、言ったように、思い込みがつよいのです。


「親は子供を愛さないわけがない」などもそうです。


「こんなにも、あなたを思って」と言うのも思い込みです。


あなたも、経験がありませんか?


例えば、「このテストに絶対失敗する」と思っていたら、やっぱり「失敗した」というようなことです。


これはテストの前から、失敗すると念仏を唱えているのです。


それでも、成功することもあるでしょう。


ただ、成功か失敗なら、少なくても2分の1の確率です。


そこで、失敗したら「やっぱり思った通りだ」と確信をつよめていきます。


もし、成功しても「今回はまぐれだった」と思うかもしれません。


つまり、成功しても、失敗しても、自分はダメだ。という結論を決めているのです。


これが、例えば、心配性の親などにも当てはまります。


「失敗するわよ」と言って、子供が実際に失敗をしたらこの思い込みが「当たった」となるのです。


もし、成功しても「今回は良かったけど、次は絶対に失敗する」というはずです。


これが、「この子のことはすべて理解している」という間違った思い込みになっているので、いつまでも間違いに気がつかないのです。


ただ、やりとりだけは上手いので、子供が感情的になったりして言いくるめられるわけです。


ところで、「この失敗する」という思い込みは、なぜ生まれるのでしょうか?


もちろん、さっきも言ったように、心配性という理由が一般的です。


でも、なぜ、心配性になるかを考えてみます。



これは、潜在意識と顕在意識などを説明するときに使われるイラストです。


このうえの、ちょっとだけ海の上に見えているのが、顕在意識つまり意識というものです。


そして、その下の大半の部分は、潜在意識といって無意識と言われます。


さっきの心配性というのは、この上の部分の意識です。


意識というのは「そう考えている」とか、さっきも言いましたが、経験などからくる思い込みです。


これは、親もその親から教え込まれたことかもしれません。


普通の人は、私も含めほとんどこの意識を使って生活をしてます。


ただ、私などは、意識というのはそれほど信用できるものではないと思ってます。


しかし、一般の人は、意識しかないと思っているので、無意識、つまり90パーセント以上の潜在意識をまったく使っていないのです。


この上のちょっとの部分で、心配したり、判断したりしているのです。


でも、例えばアーティストのかたなどは、この下の潜在意識から心の声を聞きそれを表現していると私は思ってます。


この差がわかるでしょうか?


あなたが知っているアーティストを、思い出してください。


この意識の部分で、人を判断したり心配をしたりはしてないと思います。


例えば、ヨガなどもこの部分を目覚めさせ、自分とつながるためのものです。


つまり、あなたが理解されないのは、きっと意識の部分で思考するだけの人からは、理解できないことを言っていたり求めていると思われているはずです。


では、どうしたら理解してもらえるか?


これは、きっと無理です。


なぜなら、理解しようと思って、理解できることではないからです。


それなら、別の理解者を探したり、まずは、一人で頑張ってみるしかないでしょう。


ただ、多くの人は、この意識を持った人々から、説得させられて、意識で生きることになります。



挫折や絶望はチャンス


では、あなたがもっと意識よりも無意識とのつながりを増やしたいと思ったらどうしたらよいでしょうか?


できたら、挫折や絶望をしてください。


え?すでに挫折をしている?


それなら、きっと前半の話は、すっと心に届いたはずです。


このように、私たちは上の意識で生きられるうちは、そこだけを使って生きようとします。


そうしていると、理解されるしほとんどの人がそうだから、生きやすいです。


でも、何か大きな出来事があって、挫折を味わったり絶望をして頭が真っ白になると、意識からの答えはどこにも見つかりません。


つまり、周りの人に相談したところで、意味がないと悟ることになります。



こんな時に初めて、自分の無意識まで降りて探さないと、答えが見つからなくなるのです。


これは、いろんな本を読んでみたり、人の目を気にしなくなったりした時です。


それまでは、どっちかというと、誰かから決められた人生です。


そして、挫折して初めて、無意識からのメッセージを聞くようになります。


今までは、「テレビでああ言ってた」というような話ししかしなかったかもしれません。


でも、これからは、「私はこう思うんだけど」というような話しのしかたに、なるかもしれません。


外部からの刺激に、一喜一憂していた人が、反応しなくなるような感じです。


あなたも経験がありますか?


こうして考えると、意識の部分で生きている人と、無意識とつながっている人の見分けが、つくようになるかもしれません。


また、そのような人にいくら理解してもらおうとしても、人生がまったく違うのだから、無理なのです。


わざわざ人を、挫折させるわけにもいかないのです。


でも、この人は意識の人だから、理解してくれないのは当然だ。と思えば、理解されない悔しさとか、悲しみなどは、減ってくると思います。



まとめ


今日は、このような話をしました。


なぜ、理解してくれないの?


理解してくれないのは、「理解している」という思い込みからくるものです。


また、理解してないという反論を、受け付けないために、「あなたを理解している」と最初に言っておくという方法だったのです。


これを、ダブルバインドと言います。



挫折や絶望はチャンス


理解してくれないと悩むのは、あなたが無意識とつながっている証拠です。


できたら、それを引っ込めずにさらに自信を持って欲しいのです。


それには、意識としかつながることのできないほとんどの人を、温かい目で見守るような心持ちになると、両方が傷つかなくて済むかもしれません。


その人たちも、いつか必要があれば、挫折などを受け止めて、無意識とつながる時がくるかもしれません。


これを、こちらが無理にさせるのは間違いです。


「自分とは違う人間だ」と知っておくだけです。


そして、相手の意識に、振り回されないように、注意することです。


いかがでしょうか。


以上で、なぜ、私のことを理解してくれないの?を終わります。


ありがとうございました。


参考にさせていただいた書籍です↓


2021年2月11日木曜日

あなたが生まれてきた意味

 


あなたは、自分が生まれてきた意味がわかりますか?


これを明確に言える人は、すごく珍しいと思います。


きっと、生死を分けるほどの経験をしてきたか、もしくは勝手に思い込んでいる可能性もあります。


どちらにしても、自分が生きる意味や生まれてきた意味を見出すことは、これから生きていく上でも非常に重要だと思っています。


今日は、生きる目的を見つけたい人、生きる目的がわからなくなった人などに聞いて欲しいと思います。


生きる意味とは


正直いうと、私自身も生きる意味などよくわからないのです。


でも、死ぬ時に「意味があった」と多少は思いたいのです。


だから、生きる意味とか、自分の使命などを探したり、本を読んだりすることが多いです。


先日、このようなツイートをしました。


これは、ヴィクトールフランクルの言葉です。


あなたがどんなに絶望していても、

人生があなたに絶望することはない。


あなたは、どう受け取るでしょうか?

フランクルとは、ナチスの強制収容所に捕えられ強制労働を強いられた一人です。


毎日、当たり前のように同じ仲間たちが病気になったり精神的に病んで、死んでいく日々でした。


その中で、フランクルはなんとか生き延びて、強制収容所から出ることができました。


なぜでしょうか?


彼は、死にたくなった時「自分を待っている何かもしくは誰かがいるか?」と問いかけ前を向いたとのことです。


また、このことを、仲間たちにも伝えて元気づけました。


フランクルは、家で、妻が待っていると思って頑張りましたが、実際にはフランクルの妻はすでに亡くなっていました。


その現実があっても、強制収容所では待っていると信じたことで、命をつなげられました。


妻の死を知った時は嘆きましたが、そのあとは、同じように苦しむ人を助けようと講演などをするために世界中を回って、多くの人に、生きる意味を伝えることになりました。

いかがでしょうか。


フランクルは、生きる意味を多くの人に伝えることが、まさしく生きる意味となったのです。


このような話を聞くと、「そうそうこんな経験はできないから、そういう人でないとこんな境地まで行き着くことができない」と思うかもしれません。


彼も言ってますが、強制収容所で病む人を観察してきた結果、このような精神的な強さは、体力とか鍛えた精神力などとは違うと言います。


日本ではあまりピンとこないかもしれませんが、何か信じるよりどころがある人がつよいと言います。


それは、宗教かもしれませんし、信じる人、自分を信じる心、将来の夢、などです。


これは、あてにするのとは全く違います。

あてにするというのは、利用するという意味です。

信じるのは、たとえ上手くいかなくても責めるようなことはありません。


今回は、それを探すことをはじめてみましょう。



あなたが生まれてきた意味を探す


では今回は、生まれてきた意味などを考えてこなかったかたに、どうやって自分の使命のようなものを見出すのか、考えていきたいと思います。


この答えは、当然ですがあなたの中にあります。


ステップ1


まずは、ステップ1です。

今までの人生で、特に苦しかった思い出とか、よく悩んだことなどはありませんか?


これを、ひとまとめにして、「私は不幸」と結論づけるのではなく、「どういう意味があって苦しんだのか」を明確にしていきます。


あなたは、どんなことに生きる虚しさを感じましたか?


または、自分のことでよく悩んだことは何ですか?


仕事のことで、よく悩んでいたことは何ですか?


人間関係では、必ずこういう人と揉めたなどはありますか?


恋愛では、どのような悩みやトラブルがありましたか?


結婚に関して、どうしても踏み込めない意味または、好きでもないのに結婚したりなどは、ありますか?


子育てについて、よく悩んだことはありましたか?


お金の悩みなどはありますか?


病気の悩みはありますか?


死について、思い悩むことなどはありますか?


いかがでしょうか?


悩むということは、私たちに必要だから悩むのだと思います。


いらないなら、切り捨てたら良いはずです。


ぜひ、このような、苦しんできたことを思い出して、次のように自分に問いかけてください。




なぜ、私にこのようなことが、起きなければならなかったのか?


というようにです。


これを、何度も何度も自問自答してください。


恨み節ではないので、注意してください。


これは、一人の作業ですから、人に聞いてはダメなのです。



ステップ2


次に、ステップ2です。



この悩みを列挙したことで、何か見えてくるものがあると思います。


そうです、悩みの共通するパターンを見つけてください。


例えば、「私は必ず人間関係でトラブルを起こしている」などです。


また、そのトラブルの中でもいろんな共通パターンがあるはずです。


例えば、「最初は気の合う人だと思って急接近したのに、すぐに嫌なタイプだと気づきそれから決まってその人からいじめられる」というようなパターンもあるでしょう。


これに関していえば、「人を見極めないうちに急接近するパターンを繰り返している」などの気づきがあるかもしれません。


できたら、このような共通パターンを、いくつか書き出してください。


ステップ3


次に、ステップ3です。


ステップ1とステップ2を、改めて思い返してみてください。


これは、厳しい先生のように批判する気満々ではなく、優しいお姉さんがあなたの日記を読んでくれるように思い返してください。


どうでしょうか?


あなたの人生で、苦労しながらも繰り返し与えられている試練というか課題があるように思いませんか?


例えば、さっきの例のように、人との関係で、繰り返しトラブルを起こしている人は、下手ながらも人と関わっていきたいことがわかるかもしれません。


この誰かが、この人のよりどころだと思います。フランクルの信じるところです。


でも、そのためには、今までの間違ったやりかたを直す必要があるようにも思えます。


それが、悩みであり苦しみではないでしょうか。


そして、それこそが生きる意味、生まれてきた意味だと思います。


いかがでしょうか。


あなたの生まれてきた意味は、何でしょうか?


よかったら、ノートなどに、このようにかいてみてください。



私の人生には、(このような)使命が与えられています。


この、(このような)というところに、あなたの使命を入れます。


また、このような悩みから、きっとこういう人生をおくることになっているとイメージしてください。


これを、ノートに書いてください。




私は、(こういう)人生を、歩んでいくことになってます。


というようにです。



私は何々をするためにこの世に生まれてきました。これこそ、私がこの世に生まれてきた意味と目的です。


というようにです。


どうですか?

生きる意味が、明確になってきましたか?



まとめ


今日は、このような話をしてきました。

生きる意味とは

フランクルは、こう言いました。


あなたがどんなに絶望していても、

人生があなたに絶望することはない。


つまり、「人生はあなたの絶望からの再チャレンジを何度でも受け付ける」という意味だと思います。


あなたが生まれてきた意味を探す


もちろん、答えはあなたの中にあります。


それを明確化するための方法になります。


ステップ1:苦しかった思い出とかよく悩んだことなどを列挙する。

ステップ2:悩みの共通するパターンを見つける。

ステップ3:1と2から、生まれてきた意味を見出す。


このようになります。


いかがでしょうか。


ぜひ、あなたも生まれてきた意味を、考える時間を作ってみてください。


以上で、あなたが生まれてきた意味、を終わります。


ありがとうございました。




動画はこちらです↓



2021年2月10日水曜日

種まきと刈り取りの法則ー責任の境界についてー

 



あなたは、身近な人の言動などに困っていますか?


多くの悩みは、親族とか会社関係など、離れようにも離れられない関係性の中で起こります。


なぜなら、別れるという選択肢がないからです。

それによってデメリットが生まれるからです。

それゆえに、悩みは深刻化してしまいます。


また、どちらかに、問題の多くが偏っている場合も多いです。


これは、強者と弱者の関係では、強者が弱者に問題を押し付けることもあります。


また、介護や病気などになると、支えるほうが精神的にも大きな負担を負うことにもなります。

このような場合にも、必要になるのが境界です。


では、今日は、その境界の大切さを理解してもらうために、タイトルの通りで「種まきと刈り取りの法則」を理解してもらいたいと思ってます。


種まきと刈り取りの法則とは



先日、境界線を設ける方法という動画では、敷地という例でお伝えしましたが、今回は「種まきと刈り取り」でお伝えします。


この、種まきと刈り取りの法則とは、「問題の種を蒔いた人がそれを刈り取る」というごく当たり前のことです。


例えば、家でいつも不機嫌な夫がいるとして、その不機嫌を「どうにかしてなおってほしい」と願う妻がいたとします。


そうすると、機嫌を直したい人は、不機嫌な人に気を使ったりサービスをしたりするでしょう。

まるで子供をあやすように・・です。

これは、種まきと刈り取りの法則が成立してないということになります。


この不機嫌な夫は、自分の不機嫌という問題もしくは怒りなどの問題を、自らで受け止めずに、そのまま家で吐き出してます。


ここでいうと、それが種まきです。


そして、そのタネから出てきた果実は、家族の問題になり妻が刈り取ってます。




ここでいうと、不機嫌の夫は問題の種をを撒いたのに、刈り取りはしていません


その刈り取りは、不機嫌な夫を直したい妻がせっせと刈り取っていることになります。


あなたは、このような問題に悩んでいませんか?


本来なら、不機嫌な態度をしたからには、それなりの結果を体験することになります。



もしかすると、家族全員が不機嫌になったり誰かが家を飛び出したりです。

これは、ごく当たり前の反応でありこれを無理に変えることが、まずいのです。

このような結果を、目の当たりにすると、不機嫌でいた夫も「このままではまずい」と思うことになります。


そうして、不機嫌を改めようとしたり、自分の問題に向き合うことなどを、考えるようになります。


これが、人間としての成長です。


それでも不機嫌でいるなら、家族がバラバラになるかもしれません。

それが、問題を放置した結果となります。

こうなってしまうのも、お互いの境界が曖昧なせいで、不機嫌な夫はそのままの感情を境界なく垂れ流しにしているということです。

そして、周りの人が必死でそれを止めようとしていたということです。

これが、機能不全の状態です。

もちろん、不機嫌な人が一番問題があるでしょう。

しかし、このような問題を、引き受けてしまうほうにも多少問題はあります。


つまり、どこかで、またはなるべく早い時点で「それはあなたの問題ですよ」と伝える必要がありました。



あなたが種まきをしたのだから、ちゃんと刈り取ってくださいね、ということです。


これが境界です。



種まきと刈り取りの法則の実践


種まきと刈り取りの法則を実践するには「ノー」を言えるようになることが、非常に重要になります。


機能不全家族やACは、ノーを言うことがすごく苦手です。


なぜなら、ノーを言わせないような空気の中で生きてきたからです。


つまり、支配に対してノーと言えない。


相手の勝手な都合に対してノーと言えない。


どんな嫌なことをされてもノーと言えない。


このような環境で、生きてきた人が多いからです。


でも、これからもノーが言えないままだと、あなたの環境はずっと同じような、自由のない境界もないものになってしまいます。


ぜひ、ノーと言えるようになって、自分の力で環境を変えていきましょう


ノーというのは、恐怖感があるかもしれませんが、ぜひ、今回それに向き合ってみてください。


また、ノーという練習をすると、やたらとノーを言ってしまうときがくると思います。


これは、ある程度ノーが言えるようになって、今までイエスしか言えなかった反動もあってじゃ、今度はやたらノーばかり言ったり反論するようなことが多くなります。


このようなノーは、反応的な境界線(ノー)とも言われます。


これは、相手の態度に感情的に反応して、ノーと言ってしまうことです。


これは、爆発を伴って乱れることもあるので危険なものです。


なぜなら、あなたの感情をコントロールしているのは、他者になるからです。


自分がいつおこるのか、わからないと言う主体性のない状態です。


このような反応的な境界線ではなく、今言いましたが、主体的な境界線(ノー)が必要になります。


これは、感情に任せて反応的にノーを言うのではなく、自分が考えたことを冷静にしっかりと伝えるためのノーです。


例えば、不機嫌な夫に対する主体的なノーを伝えてみます。


あなたが不機嫌なので、私は、たまらなく嫌な気分になっているの。

家族も嫌な雰囲気になっているし。

こんなことにならないために、一緒にこの問題に、取り組んでみませんか?


このような感じです。


それに対して、反応的な境界線は・・


もう!いい加減にしてよ!!イライラする!!


などです。


このような怒りは、小出しにすることでストレスの発散にはなりますが、ただあなたがおこりっぽい人だと思われて終わりになってしまうかもしれません。


ぜひ、意味のある主体的なノーを言って、境界線を守りましょう。


このように、ノーが主体的に言えるようになってくると、あなたのノーを、受け入れる人と受け入れない人がいることに気づきます。


そして、受け入れてくれる人はあなたを尊重しているはずです。


だって、イエスしか受け入れない人は、自分のことしか考えていないからです。


イエスマンを探しているだけなのです。


人間は、イエスもあればノーもあるのが当たり前です。


ノーを受け入れないということは、その人が人間として思考するということを無視していることになります。


このように、ノーと言えるようになることは、自分を大切に扱ってくれる人を探すことにもなります。


まとめ


種まきと刈り取りの法則


ぜひ、日頃の馴れ合いの関係でも、「この問題の種を蒔いたのは誰?」などと考えるようにしてください。


そして、種を蒔いた人がそれを刈り取るルールだと思えば、無理難題を任せられることも、なくなります。


因果応報と言いますが、家族などのように境界が曖昧な場所では、自分の問題の責任を他の人がとったり、ただ押し付けられて文句も言えないと言うような、まさに機能不全な状態になっている可能性があります。


また、それに気づいた人しかそれを修正することはできません。


もし、あなたが嫌なことを、押し付けられているような状態なら、ノーを言えるようにならないと、その環境を変えることはできないかもしれません。


種まきと刈り取りの法則の実践


できたら、はやい段階で種まきをした人がその果実を収穫すると言うルールを示しておくと、問題が深刻化しないで済みます。


そのためには、主体的な境界線つまりノーを冷静に伝えることが大切です。


ノーを禁止されてきた人は、ぜひ、一人でなんども、自主練をしてください。


最後に


もし、あなたがイエスしか言えないなら、きっと嫌なこともいっぱいイエスと言ってきたのでしょう。


このような人は、イエスと言いながらも、態度でノーを伝えているかもしれません。


例えば、わざと遅れたり、忘れたり、先延ばしにしたり、です。


でも、このような態度によるノーは、相手に伝わることなく、あなたの評価が落ちるばかりです。


ぜひ、ノーを言えるようになって、その先にノーを受け止めてくれる人を探して大切にしてください。


ありがとうございました。


こちらの内容の動画になります↓


境界について興味がある方は・・↓




2021年2月9日火曜日

支配されてきた人が支配をしていることに気づいたら?


あなたは、相手を不幸にしたことがありますか?


このような記憶があると、今後誰かと深く関わることに恐怖感があると思います。


今日は、このように感じているかたへお伝えしたいと思います。


支配とは


先ほど「相手を不幸にする」と言いましたが、この多くは「相手を支配したことで、相手を傷つけた」ということではないでしょうか。


こちらのブログでは、支配されることはよくお伝えしますが、今回はその逆で、自分が支配をしているもしくはこれからする可能性があると感じているかたへお伝えするものです。


ただ、今まで支配されてきた人は、多くの場合自分でも支配をしてしまう癖が残ります。


なぜなら、そういう人間関係しか知らないからです。


だから、察する力のある人は「私は支配者のように、誰かを傷つけてしまう」と怖くなるのだと思います。


この時点で、あなたのおそれる支配者とは全く違うように思います。


なぜなら、そこまで気づいているからです。


ですから、きっとあなたを傷つけた支配者よりは、ずっと簡単に行動を変えられると思います。



支配って、リーダーシップと混同されます。


でも、リーダーシップはメンバーを良い方向へいざなうような働きをする人だと思います。


でも、支配は全く違います。


支配は、自分のテリトリーに希望もしてない人を強引に引き寄せ、自分の思い通りに動かそうとすることです。


まさに、境界のないことが支配者の特徴です。


つまり、支配的なところがあると自覚していても、境界を守ればきっとあなたを傷つけた人のようにはならないはずです。


では、支配者とは実際にどんな人でしょうか?


ここで、支配者の特徴をあげます。


支配者の特徴



1.相手のノーを軽視する


自分の思い通りにしたいので、相手の拒否を、受け入れたくない人なのです。


2.相手を罰する


これは、気に入らないことをしたら罰するのです。


これは、虐待のようなこともありますが、多くは逆に傷つけられたと泣くこともあります。


3.自由を取り上げる


少しでも自由を持たせることを許さず、自由を取り上げます。


4.支配された人が恨んでいる


もし、支配された人もそれで良いならば、悪い感情は生まれないはずです。


恨みなどの感情があるなら、それは傷ついているか、心を失っているはずです。


いかがでしょうか。


このような傾向があると気がついたら、そのたびごとに立ち止まって、境界をしっかりと引き直します。


支配の仕方



では、このような支配者は、どんな形で支配をするのでしょうか。

まず、よくあるのが、


1.罪悪感をあおる


罪悪感をあおるというのは、自分の幸福について相手に責任を感じさせようとすることです。


例えば、「あなたが自由に生きているせいで、私はずっと不幸を感じている」などです。


本来は、相手がどう生きようが、そこは立ち入れないはずです。


でも、相手を自由にさせないために、自分が不幸だといって罪悪感を引き出そうとします。


このような人は、よくこんな言葉を使います。


「あなたは、自分勝手だ」とか「家族ならこうするはずだ」などです。


2.怒りを表現する


支配者が望む結果にならなかった場合に、怒りを表現します。


これは、直接怒ることもありますが、嫌味を言ったり不機嫌になったりするような、間接的な怒りの表現もあります。


3.何度も要求を繰り返す


これは、一度ことわっても懲りずに何度も要求することです。


これは、しつこい営業マンのようです。


つまり、相手の気持ちなど考えていないはずです。



4.愛を与えない


支配者の思い通りにならなければ、無視をしたり他のメンバーと楽しくして孤立させるなどです。


こうされると、不安になって「何でもする」と懇願されるという成功体験からくるものでしょう。


このように、人間の支配欲とは、凄まじいものがあります。


この欲を満たすためには手段を選ばずのようになるので、この攻撃を受けた人は深く傷つくことになります。



支配を手放す方法


支配というものは、人間を変えてしまうほどの力があるようです。

これは、よく結婚した男性が「女性は母親になると、別の生き物になる」というような表現をしますが、私はこれは支配欲に溺れてしまうからではないかと考えます。


だからこそそうならないために、人を避けてしまう人も多いのだと思います。

ただその方法だと、傷つく人はいなくなりますが、出会いのチャンスや人との交流ができなくなります。

そのためにも、支配を手放す必要があります。


よく考えてみてください。


本当に相手を愛し尊重して互いの成長を願うなら、支配をしたままでいたいとは思わないはずです。

もし、それでも支配にこだわる人なら、この逆になるのではないでしょうか。

つまり、本当は相手を愛していない尊重してない互いの成長を願ってない、ということです。

これは、危険な関係です。


支配された人は傷つき、いつかはあなたの元を離れ、またあなたもこのような支配ができなくなった時に、大きな挫折を味わうでしょう。


こうならないためにも、支配の自覚を高めて、自分でブレーキをかけられるようになることです。


では、支配のブレーキをかけるためのポイントを8つあげます。


支配のブレーキをかけるための8つのポイント



1.支配の代償を知る


支配には成功したとしても、支配された人の心はどんな状態でしょうか?


もし、傷ついたならば心は失われ、いつかは離れていくでしょう。


病気などになるのも、離れるという意味です。


こうならないためには、もっと、愛という存在を大切に扱うことです。


そして、相手を愛せないなら、それはそれで仕方がないので、その人を手放しましょう。


2.支配の影響を観察する


もし、相手を支配していると気づいたなら、相手を静かに観察してください。


きっと、楽しそうな表情はしてないはずです。


あなたに会うときも、うんざりした顔をしているはずです。


もしくは、表情を亡くした人のように、しているかもしれません。


これは、生きていても、死んでいると同じです。


3.人は変えられないと知る


「人間は、人間を思い通りにすることはできない」ということです。


もし、それを無理にやるならば、相手は奴隷です。


4.自分の欲を分ける


欲というものは、やる気を起こさせる力があります。


でも、他者が絡むことは、境界を引いて手をつけないことです。


自分で変えられるのは、自分のことだけです。


自分で変えられないのは、他者のことです。


もし、これが苦しいなら、いっぱい嘆くことです。


これが、相手を変えたいという欲からの喪の作業です。


それを乗り越えれば、人間としての成長が、きっと待ってます。


5.依存の問題に取り組む


依存自体は、悪いだけとは言い切れません。


しかし、誰か一人に集中して依存すると、その人は潰されてしまいます。


できたら、自分の傾向を知り、例えば友人関係の中でもほめられる場所を見つけるなど、工夫をして分散します。


6.独立した存在と心得る


家族などの密接な関係では、全てを一緒にしてしまう傾向があります。


これは同一化といって、とても危険です。


お互いに個別でありながら必要な時に集まるのが、本来の家族の姿です。


7.お互いの自由を尊重する


誰かの自由を奪い取ってまで一緒にいることに、意味があるでしょうか。


こんな時は、このような疑問を、自分に問いかけてください。


「同じことをされたら、私はどんな気持ちになるだろうか?」


という感じです。


8.支配ではなく境界を引く


このような支配も、自動的に思考や行動していると思います。


支配にエネルギーを注ぐのではなく境界を引いて、相手が自由でいられるように心配りをすることが大事です。

自由を得ることができるからこそ、誰かとの交流を求めるものです。


最後に



私たちは、このように「人は変えられない」というテーマに、どこまで悩まされるのでしょうか?


そこを理解しない限りは人間関係で悩み、支配と支配の関係で戦い、支配と従属の関係から、逃れられずに苦しむのかもしれません。


あなたが、支配される側か、従属させられる側の人かはわかりません。


でも、どちらの立場の人も、この関係は良い関係とは言えません。


従属する人は、支配する人に遠慮などせずに「ノー」を言っても良いのです。


そして、支配する人は、「人の心を失わせてまで欲しいものは一体何なのか?」もう一度考えてみると良いでしょう。


以上で終わります。


ありがとうございました。


動画になります👉



2021年2月5日金曜日

人を変えようとしていると すぐに人生終わってしまう理由

 先日、「共依存の夫をどうしたら変えられますか?」という質問をもらいました。

その気持ちはすごくわかるのですが、それは「自分の成長にならない悩み方」だと感じました。

「これの何がおかしいの?」と思った人も多いかもしれません。

そう思った人は、共依存の傾向があるかもしれません。

そうなんです。まさしく、この悩んでいる方が共依存的な思考なのです。

そして、近くにいる人を仲間にして、支配権が欲しいということなんです。

つまり、これは「どうしたら自分にとっての重要な他者を変えられるか?」という思考です。

どう変えるかというと、自分の思う通りに行動してくれることが望みでしょう。

これは、言い方を変えると「どうやったらうまく支配できるか?」ということなんです。

わかりますか?

これがもしうまくいっても、共依存的な関係が深まるばかりで、お互いにとって不幸なことです。

つまり、絶望の崖に向かってさらに歩みを強めるようなものです。

でも、このように自分にとっても、相手にとってもプラスにならない悩みで参っている人は、結構多いかもしれません。

私はこの方に「相手を変えたいと思うことが共依存ですよ」といったのですが、その返答もわかったのかわからないのか・・はっきりいうと気分の悪いものでした。

でも、人によっては「夫思いの優しい奥様ですね」などと返す人もいるのでしょう。

そして、子供に対しても「どうしたら良い子になるか?」という悩みになるのだと思います。

これは、下記の動画でもお伝えしたのですが、まず「境界」というものが曖昧になっているので、自分と他者との区別がつきにくくなっていること、また、相反するようですが、境界が曖昧な割に、相手の気持ちに鈍感であるということが合わさって、かなり複雑なものになります。

例えるなら、いきなり人の家に入ってきて、「あんたのことが心配だから、来てやったのよ」というようなものです。

これでは、いくら家族でもプライバシーが守られず、安全な場所でなくなります。

日本は特にこのような境界を曖昧にすることが「親密さ」だと勘違いしている人が多いように思います。

そのほうが、支配したい人にとっては好都合なのかもしれませんが、こんな家族とかパートナーはゴメンだと思いませんか?

私たちにできることは、もし自分が成長したいなら、自分の思考や行動について、冷静に俯瞰できるようになることです。

もし、あなたが自分を不幸だと思っているならチャンスです。

それは、より真実を見る目が冴えわたるからです。

先ほどのような支配をしたい人は、きっと自分を幸せだと思ってます。だから、気づきがないのです。

私のアドバイスも、見事に蹴ってしまいました。

「不幸なことは、嫌なことばかり」だと思うかもしれませんが、私からすると、いっときの幸せに酔って自分だけ真実が見えてないことが、より不幸なように思えてなりません。


では、このように人を変えたいと思っている人は、どんな成長をするために、この悩みに向かい合っているのでしょうか。

きっと「人は変わらない」という答えに向かっているはずです。

それに気づくまでは、この繰り返しを相手を変えたりしながら、やり続けることになるのだと思います。

世代をまたぐ人も多くいます。

今世で、この答えにたどり着けた人は賢明な人。

でも、多くの人はそれに気づくこともなく死んでいく。

あなたはどう思いますか?

境界については、動画で詳しく説明してます。



2021年2月3日水曜日

セルフネグレクトから抜け出す方法



突然ですが、あなたの部屋はゴミがいっぱいですか?


こんな質問は失礼ですが、何かのきっかけで生活スタイルが大きく変化することを経験したことはないでしょうか。


今回は、何かのきっかけ、もしくは以前からの生活習慣を直せずに、行き着くとこまでに来てしまった人などに聞いて欲しいと思います。


セルフネグレクトとは


セルフネグレクトという言葉を知らなくても、ネグレクトという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?


ネグレクトとは、放任することです。


「子供の世話をしない」とか、「子供が危険な状態でも気づかない」などです。


つまり、積極的に虐待などはしなくても放置されているという意味で、消極的な虐待でもあります。


それを、セルフでおこなうというのが、セルフネグレクトです。


つまり、自己放任です。


マリア・P・パブロウによると、セルフネグレクトについて、このような定義を掲げてます。


1.個人のあるいは環境の衛生を、「継続的」に怠る。

2.生活の質を高めるために当然必要とされるいくつかのあるいは全てのサービスを、「繰り返し拒否」する。

3.明らかに危険な行為により自身が危険にさらされている。


ということです。


一般の人との区別としては、1番なら「継続的に怠る」というところです。

普通なら、いくらゴミが散乱してもいつかは掃除をして綺麗にすることもあるでしょう。

でも、それがなくずっと汚い状態を維持している点です。


また、2番も同じですが、「繰り返し拒否する」ことです。

このように受けられるサービスを、わざわざ繰り返し拒否する時点で「おかしい」なるのです。


また、このようなセルフネグレクトになりやすい人として、認知症とかアルコール問題などもありますが、不安障害とか、強迫神経症など、精神疾患などによって、それが生活にまで、悪い影響を及ぼすことも多いということです。


確かに、自分でうまくやれないのに支援の手を拒み続けてしまうなら、解決の道が途絶えてしまうかもしれません。


ただ、悪い環境の中で必死に踏ん張っていきている人も、セルフネグレクトだと誤解されることも、今の世の中ではありそうです。


この辺の違いを、どう理解したら良いでしょうか?


セルフネグレクトの種類、として、このようなものをあげてます。

参考書籍です👉


1.認知・判断能力の低下

2.ライフイベント型

3.プライド維持型

4.ひきこもり移行型

5.遠慮・気兼ね型

6.貧困・経済不安型

7.医療・サービス拒否型

8.住民苦情・トラブル型

9.怒り不満型

10.虐待移行型 など。


一つづつ見ていくと、


1.認知・判断能力の低下


年齢的なものや精神疾患などによって、思考する力が衰えていきます。

それで、「何を捨てたらよいか?」などもわかりにくくなってきます。


2.ライフイベント型

よくあるのが、妻の死亡などによって「信じる人がもういない、頼ることもできない」となる場合です。

ペットロスなども、最近では多いかもしれません。


3.プライド維持型

昔のライフスタイルから変えることができない場合です。

例えば、昔、贅沢をしていた人が、今の収入に合わせた質素な生活ができずに、見栄を張って買い物などをしてしまうなどです。

結果的に、生活ができなくなっていく・・というような感じです。


4.ひきこもり移行型

若い頃はひきこもりで、親などが他界するとそのままセルフネグレクトに移行する場合です。


5.遠慮・気兼ね型

迷惑はかけたくないけど、どうしてもできない場合などです。


ちょっと、飛ばしますが・・・


9.怒り不満型


自分の中にある怒りを、国とか役所などに向ける場合です。


これは、もともと怒りを持っている人に多く、身近な人へ向けられないので国などに向ける場合などがあります。


10.虐待移行型


幼少期に家族などから、虐待を受けていた場合です。

これはその経験から、「自分には価値がない」という無力感があります。

しかし、「自殺をしたら周囲に迷惑がかかる」という思いがあり、そのままセルフネグレクトになるという場合です。



セルフネグレクトから抜け出すには


セルフネグレクトから抜け出す方法としては、大きく分けて二つあると思います。


一つは、行政などに助けを求める方法、です。


これは、抜け出すというより、セルフネグレクトから支援をしてもらう人になるという意味です。

しかし、あくまでも一時的な救済でありいつかは、自立する必要があります。

支援を求めるなら、役所などを訪問して助けを求めることで道がひらけます。


もう一つは、


セルフネグレクトの原因となっている、自分の中の感情を処理していくことです。


これは、状況や体調などにもよりますが、自分で判断をして決めるしかないでしょう。


また、二つ目の、自分の中の感情を処理するには、どうしたらよいでしょうか。


セルフネグレクトのように、「もう何も考えたくない」という状態は、普通の人でも決して珍しくないと思います。


では、なぜ、もう何も考えたくないと思うのでしょうか?


きっとですが、問題が山盛りだからだと思います。


このような場合、この問題を区分けしていくことで、「もう何も考えたくない」から、「これなら考えられる」となっていくと思います。


これは、アドラーの課題の分離と言います。


悩みを溜め込んでしまう人は、ものを収納することで考えたら一つのラックに全てを入れてしまう人です。


だから、そこのほうにある悩みは、取り出すのが面倒になってどんどん溜まっていくということです。


では、このようなたまりまくった悩みを、どうやって区分けしていけばよいでしょうか。


これは、なるべく儀式化していくとよいです。


「形からはいる」というやつです。

そうして、自分でもモチベーションを上げていくのです。


例えば、付箋などに悩みを一つづつ書きます。



テーブルにいっぱいになるまで、また、それでも足りないなら、壁に貼ってもよいでしょう。

そして、すべて書き終えたら一つの付箋を選んでください。

その付箋と同じ悩み、または、似た悩みを重ねていってください。


こうした付箋の束を、何個か作っていってください。


こうすると、悩みが分離できます。


では、何から手をつけたらよいでしょうか?




一番に手をつけるのはより現実的な悩みです。

近いうちになんとかする必要があることです。


例えば、今月の支払いについてなどです。


逆に、老後の心配とか過去のトラウマなどは、今月の支払いよりは現実的ではないので、まだ選びません。


そして、その支払いをどうやっていくのかだけを考えて行動したり支援を求めたりします。

それが解決できたら、その付箋は捨てます。


いかがでしょうか?


また、現実的な悩みが解決できると、遠い未来とか過去などの悩みが、減っていくことも実感できると思います。


このように、私たちの悩みは、実は現実的なものが大きく、それに手をつけない理由として、過去や未来の悩みを肥大化してしまう癖があるようです。


これは、人間の習性なので仕方がありません。


ただ、どこかでその習性に気づいて、現実的な問題に手をつけなければ、セルフネグレクトのように「何もできない」という状態に陥る可能性が大いにあります。


このように、「誰かに頼れ」といわれても、すべてを頼ることは実際には難しいです。


それこそ、自由までもがなくなる可能性があります。


でも、このように課題を区別することで、自分で「どこを頼るか」「どこまでを自分でやるか」などがわかると、自分で采配している感覚が生まれます。


これがあれば、誰かや何かに頼ることも怖くはないと思います。



まとめ


セルフネグレクトとは


いろんな事情によって思考力が低下して、自分のことを自分でやるということできなくなっている状態です。


その理由としては、年齢や精神疾患などもありますが、私は、生育歴などの問題が、未解決のまま怒りや人への不信感から感情が固まり、生活が難しくなっても、適切な思考、行動が取れなくなっている状態だと考えます。


セルフネグレクトから抜け出すには


これは、状況にもよります。


もし、どうしても思考が働かないなら、なるべく自分を理解してくれそうな人や環境に頼ることが大事です。


また、自分で思考や行動ができる場合は、アドラーの課題の分離をおこない、自分がこれからすることを分離してより現実的な問題を選択してください。


この癖ができると、未解決の課題が山盛りになることも減ると思います。


いかがでしょうか。





自立と自由



以前に、ある過疎の村で元気のない老人に、役場の人が何を勧めたかというとそれは、ビジネスでした。

結構有名になった話なので、覚えている人もいるかもしれません。

山では腐る程ある「葉っぱ」などを採取して、それを都会に出荷することで、飲食店などが高額でその葉っぱを買い取るというものでした。

役場の人は、そのシステム作りをしただけで、あとは自営業と同じで何千万も収入を上げたお年寄りもいました。

その老人たちは、自分の取ってきた葉っぱが、お金になりまた誰かの役に立っていることに喜び、どんどん生き生きとしてきました。


このように、ただ支援を受けたり給付をもらうのは簡単でも、その先には「何もできないという自分」が強化される不安があります。


これは、自己コントロール感を失うという恐れです。


これは、支配者が弱者を支配するときに使う手段なのです。


もし、この先も自分の力で生きていきたいかたは、安易な道を選ぶという誘惑に負けないで欲しいとも思います。


以上で、セルフネグレクトから抜け出す方法、を終わります。


ありがとうございました。




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