あなたは、相手を不幸にしたことがありますか?
このような記憶があると、今後誰かと深く関わることに恐怖感があると思います。
今日は、このように感じているかたへお伝えしたいと思います。
支配とは
先ほど「相手を不幸にする」と言いましたが、この多くは「相手を支配したことで、相手を傷つけた」ということではないでしょうか。
こちらのブログでは、支配されることはよくお伝えしますが、今回はその逆で、自分が支配をしているもしくはこれからする可能性があると感じているかたへお伝えするものです。
ただ、今まで支配されてきた人は、多くの場合自分でも支配をしてしまう癖が残ります。
なぜなら、そういう人間関係しか知らないからです。
だから、察する力のある人は「私は支配者のように、誰かを傷つけてしまう」と怖くなるのだと思います。
この時点で、あなたのおそれる支配者とは全く違うように思います。
なぜなら、そこまで気づいているからです。
ですから、きっとあなたを傷つけた支配者よりは、ずっと簡単に行動を変えられると思います。
支配って、リーダーシップと混同されます。
でも、リーダーシップはメンバーを良い方向へいざなうような働きをする人だと思います。
でも、支配は全く違います。
支配は、自分のテリトリーに希望もしてない人を強引に引き寄せ、自分の思い通りに動かそうとすることです。
まさに、境界のないことが支配者の特徴です。
つまり、支配的なところがあると自覚していても、境界を守ればきっとあなたを傷つけた人のようにはならないはずです。
では、支配者とは実際にどんな人でしょうか?
ここで、支配者の特徴をあげます。
支配者の特徴
1.相手のノーを軽視する
自分の思い通りにしたいので、相手の拒否を、受け入れたくない人なのです。
2.相手を罰する
これは、気に入らないことをしたら罰するのです。
これは、虐待のようなこともありますが、多くは逆に傷つけられたと泣くこともあります。
3.自由を取り上げる
少しでも自由を持たせることを許さず、自由を取り上げます。
4.支配された人が恨んでいる
もし、支配された人もそれで良いならば、悪い感情は生まれないはずです。
恨みなどの感情があるなら、それは傷ついているか、心を失っているはずです。
いかがでしょうか。
このような傾向があると気がついたら、そのたびごとに立ち止まって、境界をしっかりと引き直します。
支配の仕方
では、このような支配者は、どんな形で支配をするのでしょうか。
まず、よくあるのが、
1.罪悪感をあおる
罪悪感をあおるというのは、自分の幸福について相手に責任を感じさせようとすることです。
例えば、「あなたが自由に生きているせいで、私はずっと不幸を感じている」などです。
本来は、相手がどう生きようが、そこは立ち入れないはずです。
でも、相手を自由にさせないために、自分が不幸だといって罪悪感を引き出そうとします。
このような人は、よくこんな言葉を使います。
「あなたは、自分勝手だ」とか「家族ならこうするはずだ」などです。
2.怒りを表現する
支配者が望む結果にならなかった場合に、怒りを表現します。
これは、直接怒ることもありますが、嫌味を言ったり不機嫌になったりするような、間接的な怒りの表現もあります。
3.何度も要求を繰り返す
これは、一度ことわっても懲りずに何度も要求することです。
これは、しつこい営業マンのようです。
つまり、相手の気持ちなど考えていないはずです。
4.愛を与えない
支配者の思い通りにならなければ、無視をしたり他のメンバーと楽しくして孤立させるなどです。
こうされると、不安になって「何でもする」と懇願されるという成功体験からくるものでしょう。
このように、人間の支配欲とは、凄まじいものがあります。
この欲を満たすためには手段を選ばずのようになるので、この攻撃を受けた人は深く傷つくことになります。
支配を手放す方法
支配というものは、人間を変えてしまうほどの力があるようです。
これは、よく結婚した男性が「女性は母親になると、別の生き物になる」というような表現をしますが、私はこれは支配欲に溺れてしまうからではないかと考えます。
だからこそそうならないために、人を避けてしまう人も多いのだと思います。
ただその方法だと、傷つく人はいなくなりますが、出会いのチャンスや人との交流ができなくなります。
そのためにも、支配を手放す必要があります。
よく考えてみてください。
本当に相手を愛し尊重して互いの成長を願うなら、支配をしたままでいたいとは思わないはずです。
もし、それでも支配にこだわる人なら、この逆になるのではないでしょうか。
つまり、本当は相手を愛していない尊重してない互いの成長を願ってない、ということです。
これは、危険な関係です。
支配された人は傷つき、いつかはあなたの元を離れ、またあなたもこのような支配ができなくなった時に、大きな挫折を味わうでしょう。
こうならないためにも、支配の自覚を高めて、自分でブレーキをかけられるようになることです。
では、支配のブレーキをかけるためのポイントを8つあげます。
支配のブレーキをかけるための8つのポイント
1.支配の代償を知る
支配には成功したとしても、支配された人の心はどんな状態でしょうか?
もし、傷ついたならば心は失われ、いつかは離れていくでしょう。
病気などになるのも、離れるという意味です。
こうならないためには、もっと、愛という存在を大切に扱うことです。
そして、相手を愛せないなら、それはそれで仕方がないので、その人を手放しましょう。
2.支配の影響を観察する
もし、相手を支配していると気づいたなら、相手を静かに観察してください。
きっと、楽しそうな表情はしてないはずです。
あなたに会うときも、うんざりした顔をしているはずです。
もしくは、表情を亡くした人のように、しているかもしれません。
これは、生きていても、死んでいると同じです。
3.人は変えられないと知る
「人間は、人間を思い通りにすることはできない」ということです。
もし、それを無理にやるならば、相手は奴隷です。
4.自分の欲を分ける
欲というものは、やる気を起こさせる力があります。
でも、他者が絡むことは、境界を引いて手をつけないことです。
自分で変えられるのは、自分のことだけです。
自分で変えられないのは、他者のことです。
もし、これが苦しいなら、いっぱい嘆くことです。
これが、相手を変えたいという欲からの喪の作業です。
それを乗り越えれば、人間としての成長が、きっと待ってます。
5.依存の問題に取り組む
依存自体は、悪いだけとは言い切れません。
しかし、誰か一人に集中して依存すると、その人は潰されてしまいます。
できたら、自分の傾向を知り、例えば友人関係の中でもほめられる場所を見つけるなど、工夫をして分散します。
6.独立した存在と心得る
家族などの密接な関係では、全てを一緒にしてしまう傾向があります。
これは同一化といって、とても危険です。
お互いに個別でありながら必要な時に集まるのが、本来の家族の姿です。
7.お互いの自由を尊重する
誰かの自由を奪い取ってまで一緒にいることに、意味があるでしょうか。
こんな時は、このような疑問を、自分に問いかけてください。
「同じことをされたら、私はどんな気持ちになるだろうか?」
という感じです。
8.支配ではなく境界を引く
このような支配も、自動的に思考や行動していると思います。
支配にエネルギーを注ぐのではなく境界を引いて、相手が自由でいられるように心配りをすることが大事です。
自由を得ることができるからこそ、誰かとの交流を求めるものです。
最後に
私たちは、このように「人は変えられない」というテーマに、どこまで悩まされるのでしょうか?
そこを理解しない限りは人間関係で悩み、支配と支配の関係で戦い、支配と従属の関係から、逃れられずに苦しむのかもしれません。
あなたが、支配される側か、従属させられる側の人かはわかりません。
でも、どちらの立場の人も、この関係は良い関係とは言えません。
従属する人は、支配する人に遠慮などせずに「ノー」を言っても良いのです。
そして、支配する人は、「人の心を失わせてまで欲しいものは一体何なのか?」もう一度考えてみると良いでしょう。
以上で終わります。
ありがとうございました。
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