あなたは、身近な人の言動などに困っていますか?
多くの悩みは、親族とか会社関係など、離れようにも離れられない関係性の中で起こります。
なぜなら、別れるという選択肢がないからです。
それによってデメリットが生まれるからです。
それゆえに、悩みは深刻化してしまいます。
また、どちらかに、問題の多くが偏っている場合も多いです。
これは、強者と弱者の関係では、強者が弱者に問題を押し付けることもあります。
また、介護や病気などになると、支えるほうが精神的にも大きな負担を負うことにもなります。
このような場合にも、必要になるのが境界です。
では、今日は、その境界の大切さを理解してもらうために、タイトルの通りで「種まきと刈り取りの法則」を理解してもらいたいと思ってます。
種まきと刈り取りの法則とは
先日、境界線を設ける方法という動画では、敷地という例でお伝えしましたが、今回は「種まきと刈り取り」でお伝えします。
この、種まきと刈り取りの法則とは、「問題の種を蒔いた人がそれを刈り取る」というごく当たり前のことです。
例えば、家でいつも不機嫌な夫がいるとして、その不機嫌を「どうにかしてなおってほしい」と願う妻がいたとします。
そうすると、機嫌を直したい人は、不機嫌な人に気を使ったりサービスをしたりするでしょう。
まるで子供をあやすように・・です。
これは、種まきと刈り取りの法則が成立してないということになります。
この不機嫌な夫は、自分の不機嫌という問題もしくは怒りなどの問題を、自らで受け止めずに、そのまま家で吐き出してます。
ここでいうと、それが種まきです。
そして、そのタネから出てきた果実は、家族の問題になり妻が刈り取ってます。
ここでいうと、不機嫌の夫は問題の種をを撒いたのに、刈り取りはしていません。
その刈り取りは、不機嫌な夫を直したい妻がせっせと刈り取っていることになります。
あなたは、このような問題に悩んでいませんか?
本来なら、不機嫌な態度をしたからには、それなりの結果を体験することになります。
もしかすると、家族全員が不機嫌になったり誰かが家を飛び出したりです。
これは、ごく当たり前の反応でありこれを無理に変えることが、まずいのです。
このような結果を、目の当たりにすると、不機嫌でいた夫も「このままではまずい」と思うことになります。
そうして、不機嫌を改めようとしたり、自分の問題に向き合うことなどを、考えるようになります。
これが、人間としての成長です。
それでも不機嫌でいるなら、家族がバラバラになるかもしれません。
それが、問題を放置した結果となります。
こうなってしまうのも、お互いの境界が曖昧なせいで、不機嫌な夫はそのままの感情を境界なく垂れ流しにしているということです。
そして、周りの人が必死でそれを止めようとしていたということです。
これが、機能不全の状態です。
もちろん、不機嫌な人が一番問題があるでしょう。
しかし、このような問題を、引き受けてしまうほうにも多少問題はあります。
つまり、どこかで、またはなるべく早い時点で「それはあなたの問題ですよ」と伝える必要がありました。
あなたが種まきをしたのだから、ちゃんと刈り取ってくださいね、ということです。
これが境界です。
種まきと刈り取りの法則の実践
種まきと刈り取りの法則を実践するには「ノー」を言えるようになることが、非常に重要になります。
機能不全家族やACは、ノーを言うことがすごく苦手です。
なぜなら、ノーを言わせないような空気の中で生きてきたからです。
つまり、支配に対してノーと言えない。
相手の勝手な都合に対してノーと言えない。
どんな嫌なことをされてもノーと言えない。
このような環境で、生きてきた人が多いからです。
でも、これからもノーが言えないままだと、あなたの環境はずっと同じような、自由のない境界もないものになってしまいます。
ぜひ、ノーと言えるようになって、自分の力で環境を変えていきましょう。
ノーというのは、恐怖感があるかもしれませんが、ぜひ、今回それに向き合ってみてください。
また、ノーという練習をすると、やたらとノーを言ってしまうときがくると思います。
これは、ある程度ノーが言えるようになって、今までイエスしか言えなかった反動もあってじゃ、今度はやたらノーばかり言ったり反論するようなことが多くなります。
このようなノーは、反応的な境界線(ノー)とも言われます。
これは、相手の態度に感情的に反応して、ノーと言ってしまうことです。
これは、爆発を伴って乱れることもあるので危険なものです。
なぜなら、あなたの感情をコントロールしているのは、他者になるからです。
自分がいつおこるのか、わからないと言う主体性のない状態です。
このような反応的な境界線ではなく、今言いましたが、主体的な境界線(ノー)が必要になります。
これは、感情に任せて反応的にノーを言うのではなく、自分が考えたことを冷静にしっかりと伝えるためのノーです。
例えば、不機嫌な夫に対する主体的なノーを伝えてみます。
あなたが不機嫌なので、私は、たまらなく嫌な気分になっているの。
家族も嫌な雰囲気になっているし。
こんなことにならないために、一緒にこの問題に、取り組んでみませんか?
このような感じです。
それに対して、反応的な境界線は・・
もう!いい加減にしてよ!!イライラする!!
などです。
このような怒りは、小出しにすることでストレスの発散にはなりますが、ただあなたがおこりっぽい人だと思われて終わりになってしまうかもしれません。
ぜひ、意味のある主体的なノーを言って、境界線を守りましょう。
このように、ノーが主体的に言えるようになってくると、あなたのノーを、受け入れる人と受け入れない人がいることに気づきます。
そして、受け入れてくれる人はあなたを尊重しているはずです。
だって、イエスしか受け入れない人は、自分のことしか考えていないからです。
イエスマンを探しているだけなのです。
人間は、イエスもあればノーもあるのが当たり前です。
ノーを受け入れないということは、その人が人間として思考するということを無視していることになります。
このように、ノーと言えるようになることは、自分を大切に扱ってくれる人を探すことにもなります。
まとめ
種まきと刈り取りの法則
ぜひ、日頃の馴れ合いの関係でも、「この問題の種を蒔いたのは誰?」などと考えるようにしてください。
そして、種を蒔いた人がそれを刈り取るルールだと思えば、無理難題を任せられることも、なくなります。
因果応報と言いますが、家族などのように境界が曖昧な場所では、自分の問題の責任を他の人がとったり、ただ押し付けられて文句も言えないと言うような、まさに機能不全な状態になっている可能性があります。
また、それに気づいた人しかそれを修正することはできません。
もし、あなたが嫌なことを、押し付けられているような状態なら、ノーを言えるようにならないと、その環境を変えることはできないかもしれません。
種まきと刈り取りの法則の実践
できたら、はやい段階で種まきをした人がその果実を収穫すると言うルールを示しておくと、問題が深刻化しないで済みます。
そのためには、主体的な境界線つまりノーを冷静に伝えることが大切です。
ノーを禁止されてきた人は、ぜひ、一人でなんども、自主練をしてください。
最後に
もし、あなたがイエスしか言えないなら、きっと嫌なこともいっぱいイエスと言ってきたのでしょう。
このような人は、イエスと言いながらも、態度でノーを伝えているかもしれません。
例えば、わざと遅れたり、忘れたり、先延ばしにしたり、です。
でも、このような態度によるノーは、相手に伝わることなく、あなたの評価が落ちるばかりです。
ぜひ、ノーを言えるようになって、その先にノーを受け止めてくれる人を探して大切にしてください。
ありがとうございました。
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