このブログを検索

2021年2月14日日曜日

子供を理解していると勘違いする親の思考とは?


 なぜ、私のことを理解してくれないの?


あなたは、理解してもらいたい人から、ちゃんと理解されてますか?


結構、理解されてないと思っている人も多いと思います。


なぜ、こんなことになるのでしょうか?


今日は、この辺を理解してもらえたらと思います。


なぜ、理解してくれないの?

親などが、「ちゃんとあんたのことはわかっているんだから」などと言う割に、全く見当違いなことを言っていたりしませんか?


例えば、「こちらは余計なお世話」と言うようなことをぐいぐい押し付けて、「あんたのためだから」などと言われたりします。


こういう場合、断ることがまるで悪いことのように感じて、ついつい押し切られてしまいます。


でも、今日の話を聞いたら、「これからは断ろう」と思えるかもしれません。


このような場合、この親は子供を二重に拘束しています。


こちらのチャンネルに来てくれる人なら、ぴんと来たかもしれませんが、ダブルバインド、日本語で二重拘束と言います。


つまり、この例の話でいうと「あんたのことをわかっている」というのは、「あなたの望みは理解している」ということです。


しかし、本人が願ってないことをするというのが、二重拘束です。


こうすると、子どもなどは迷惑とも言えないし、逆にありがとうと感謝をしなくてはなりません。


これは、愛と言う名の強制とか要望だったのです。


しかも、それを無理にさせるために、愛と言うコーティングをしているのです。


そうなると、子供の中で混乱が生まれます。


戸惑いのようなものです。


こうなると、当然ですが、身動きができなくなります。


これが、まさにダブルバインド、二重に拘束された状態です。


ただ、ここで「混乱して動けない」とか、「本当は違うのに・・・」と思っている子供は、賢明です。


ここで気がつかない人は、同じようなダブルバインドをする大人になります。


それはそれで、悩みもないなら幸せとも言えます。


ただ、今回は、なぜ理解してくれないの?と悩んでいる人が大半だと思います。


とりあえず、親の間違った理解によって、何かを押し付けられたり、何かをするように強要されているから「理解されてない」と思っているのだと思います。


ではなぜ、親は、理解もしてないことを理解していると思い込むのでしょうか?


これは、まさに今、言ったように、思い込みがつよいのです。


「親は子供を愛さないわけがない」などもそうです。


「こんなにも、あなたを思って」と言うのも思い込みです。


あなたも、経験がありませんか?


例えば、「このテストに絶対失敗する」と思っていたら、やっぱり「失敗した」というようなことです。


これはテストの前から、失敗すると念仏を唱えているのです。


それでも、成功することもあるでしょう。


ただ、成功か失敗なら、少なくても2分の1の確率です。


そこで、失敗したら「やっぱり思った通りだ」と確信をつよめていきます。


もし、成功しても「今回はまぐれだった」と思うかもしれません。


つまり、成功しても、失敗しても、自分はダメだ。という結論を決めているのです。


これが、例えば、心配性の親などにも当てはまります。


「失敗するわよ」と言って、子供が実際に失敗をしたらこの思い込みが「当たった」となるのです。


もし、成功しても「今回は良かったけど、次は絶対に失敗する」というはずです。


これが、「この子のことはすべて理解している」という間違った思い込みになっているので、いつまでも間違いに気がつかないのです。


ただ、やりとりだけは上手いので、子供が感情的になったりして言いくるめられるわけです。


ところで、「この失敗する」という思い込みは、なぜ生まれるのでしょうか?


もちろん、さっきも言ったように、心配性という理由が一般的です。


でも、なぜ、心配性になるかを考えてみます。



これは、潜在意識と顕在意識などを説明するときに使われるイラストです。


このうえの、ちょっとだけ海の上に見えているのが、顕在意識つまり意識というものです。


そして、その下の大半の部分は、潜在意識といって無意識と言われます。


さっきの心配性というのは、この上の部分の意識です。


意識というのは「そう考えている」とか、さっきも言いましたが、経験などからくる思い込みです。


これは、親もその親から教え込まれたことかもしれません。


普通の人は、私も含めほとんどこの意識を使って生活をしてます。


ただ、私などは、意識というのはそれほど信用できるものではないと思ってます。


しかし、一般の人は、意識しかないと思っているので、無意識、つまり90パーセント以上の潜在意識をまったく使っていないのです。


この上のちょっとの部分で、心配したり、判断したりしているのです。


でも、例えばアーティストのかたなどは、この下の潜在意識から心の声を聞きそれを表現していると私は思ってます。


この差がわかるでしょうか?


あなたが知っているアーティストを、思い出してください。


この意識の部分で、人を判断したり心配をしたりはしてないと思います。


例えば、ヨガなどもこの部分を目覚めさせ、自分とつながるためのものです。


つまり、あなたが理解されないのは、きっと意識の部分で思考するだけの人からは、理解できないことを言っていたり求めていると思われているはずです。


では、どうしたら理解してもらえるか?


これは、きっと無理です。


なぜなら、理解しようと思って、理解できることではないからです。


それなら、別の理解者を探したり、まずは、一人で頑張ってみるしかないでしょう。


ただ、多くの人は、この意識を持った人々から、説得させられて、意識で生きることになります。



挫折や絶望はチャンス


では、あなたがもっと意識よりも無意識とのつながりを増やしたいと思ったらどうしたらよいでしょうか?


できたら、挫折や絶望をしてください。


え?すでに挫折をしている?


それなら、きっと前半の話は、すっと心に届いたはずです。


このように、私たちは上の意識で生きられるうちは、そこだけを使って生きようとします。


そうしていると、理解されるしほとんどの人がそうだから、生きやすいです。


でも、何か大きな出来事があって、挫折を味わったり絶望をして頭が真っ白になると、意識からの答えはどこにも見つかりません。


つまり、周りの人に相談したところで、意味がないと悟ることになります。



こんな時に初めて、自分の無意識まで降りて探さないと、答えが見つからなくなるのです。


これは、いろんな本を読んでみたり、人の目を気にしなくなったりした時です。


それまでは、どっちかというと、誰かから決められた人生です。


そして、挫折して初めて、無意識からのメッセージを聞くようになります。


今までは、「テレビでああ言ってた」というような話ししかしなかったかもしれません。


でも、これからは、「私はこう思うんだけど」というような話しのしかたに、なるかもしれません。


外部からの刺激に、一喜一憂していた人が、反応しなくなるような感じです。


あなたも経験がありますか?


こうして考えると、意識の部分で生きている人と、無意識とつながっている人の見分けが、つくようになるかもしれません。


また、そのような人にいくら理解してもらおうとしても、人生がまったく違うのだから、無理なのです。


わざわざ人を、挫折させるわけにもいかないのです。


でも、この人は意識の人だから、理解してくれないのは当然だ。と思えば、理解されない悔しさとか、悲しみなどは、減ってくると思います。



まとめ


今日は、このような話をしました。


なぜ、理解してくれないの?


理解してくれないのは、「理解している」という思い込みからくるものです。


また、理解してないという反論を、受け付けないために、「あなたを理解している」と最初に言っておくという方法だったのです。


これを、ダブルバインドと言います。



挫折や絶望はチャンス


理解してくれないと悩むのは、あなたが無意識とつながっている証拠です。


できたら、それを引っ込めずにさらに自信を持って欲しいのです。


それには、意識としかつながることのできないほとんどの人を、温かい目で見守るような心持ちになると、両方が傷つかなくて済むかもしれません。


その人たちも、いつか必要があれば、挫折などを受け止めて、無意識とつながる時がくるかもしれません。


これを、こちらが無理にさせるのは間違いです。


「自分とは違う人間だ」と知っておくだけです。


そして、相手の意識に、振り回されないように、注意することです。


いかがでしょうか。


以上で、なぜ、私のことを理解してくれないの?を終わります。


ありがとうございました。


参考にさせていただいた書籍です↓


今日のオススメ

「恋に落ちる」と「本当の愛」の違い

 愛すること、生きること M・スコット・ペック 愛とは、自分自身あるいは他者の精神的成長を培うために、自己を広げようとする意志である。 これが、著者の定義です。 さらに具体的に、愛について説明があります。 1.行動は、目指していると思われる目標や目的によって定義される。 これは、...