今回はこちらの動画に対しての、追加になります。
概要としては、「いい人」のような感情を抑圧する人は、ガンとかそのほかのあらゆる病気になりやすいという話です。
そこでいれなかった内容を下記に追加します。
これもかなりの良書です。 医者の立場から、患者の「生い立ち」をみた数少ないケースです。 |
感情コンピデンス
動画でも言いましたが、感情の抑圧によって、身体に大きな負担がかかります。
それを無理して我慢していると、次第に身体も限界を感じて症状となって出てきます。
ストレスについては、こう説明してます。
あるもの(人)にかけられた要求が、その能力を超えている時に発生する。
例えば、明らかに人の上に立つ人ではないのに、誰かの期待に押されて偉い立場になったとします。
すると、そこから地獄が始まってしまいます。
このように、ストレスを積み上げて病気へとつながっていきます。
要素としては、この3つが挙げられています。
1)不安
2)情報の欠如
3)主導権の喪失
情報の欠如とは、例えば家族内で秘密があって真実がわからないなどの理由で、「よくわかないけどおかしい」と言う状態は、気持ちが悪いものです。つまり、ストレスが増えます。
ただ、それが常態化すると誰も「おかしい」と言わなくなります。
これか機能不全な家族とかグループです。
主導権の喪失とは、リーダーシップというよりも、自分の感情を自分で管理している自覚がなく、他人に振り回されることが当たり前になってしまうことなどです。
つまり、病気になりやすい人は、誰かに支配されやすく、それに対する対処法も知らない人ではないでしょうか。
ハンスセリエは、感情コンピデンスを育てることの重要性を説きます。
感情コンピデンスとは、自分の感情や欲求に適切な方法で対処する能力ことです。
1)自分がストレスを感じていることに気づく能力
多くの人が、ストレスは耐えるものだ、もしくは「そんなものはない」と思い込んでいます。
2)要求を主張し、境界を守るために感情を表現する能力
いわゆるアサーションとかアサーティブといわれるものです。
3)「現実に起きていることの反応」と「過去を引きずっていることによる反応」を見分ける能力
多くの人は、過去の経験が同じように起きると信じています。
4)他者からの要求に応えるのではなく、自分の心のそこからの要求に気づく能力
ただ、養育者などが身勝手な要求を通すために、わざとこのような能力を弱めるような働きがあった場合は、さらに感情コンピデンスを高めるためには、邪魔などの苦難が待ち受けます。
動画でも言いましたが、まさに「闘争か逃走か?」を選ぶことも、大切な一歩だと思います。
治癒のための7つの方法
病気ではなくても、今日からできることからやっていくと生きやすくなると思います。
1)受容する
物事をありのままに認め、受け入れることが大切で、「我慢」ではないと知ること。
まずは、「自分への思いやり」を持って、これを甘くみてはいけないと知ること。
2)真実に気づくこと
真実を見る能力を取り戻して、立ちすくんでいる状態から抜け出すこと。
真実を知られたくない人にとっては脅威ですが、自分の身を守るには真実を見るしかありません。
3)怒りを受け入れる
怒りを怒りだと受け止めること。
抑圧も爆発も、感情の異常な表出であると気づくことです。
それを、「どう抑えるか?」と考える前に、なぜ感情が異常になっているのかを知る必要があります。
もし、怒りを怒りだと受け止めさえすれば、あらゆる不安は消え去ります。
それには、感情の主導権を自分で持つことです。
例)腹が立っているから、怒ってなぜ悪い?
4)境界を決めて守る
病気になりやすいタイプとして、自我が確立できてない時に、土足で境界に侵入された経験がある人が多いようです。
きっと、親なども境界を知らずにきたのでしょう。
5)ふれあいを求める気持ちを拒否しない
ふれあいを求める相手は、見極める必要がありますが、ふれあい自体を拒否しようと決める必要はないはずです。
6)「私はこういう人間だ」と主張する
そうすれば、悪意の支配者は勝手なことができなくなりますし、あなたを知りたい人は興味を持って聞いてくれるでしょう。
7)自分も世界も肯定する
「世界」というのは、周囲の人とか環境ということです。
そういうと、「従属しなければ……」と勘違いしそうなので「世界」にしました。
今までは、自分はダメ、相手はOKだったと思います。
これからは、自分はOK、相手もOKです。
ただし、ストレス源になるような人は、もちろんOKではなく、「闘争か逃走」ですね。