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2021年5月14日金曜日

(「ゆるす」「ゆるさない」を決める)正義って何?

 





あなたは、誰かをゆるせなくて苦しんだことはないでしょうか?

この「ゆるし」は、非常に誤解が多く、また間違った解釈をして、本人が都合の良いように使っていることが多くあります。

例えば、言うことを聞かせたい人に対して、自分の望むことと違うことをされた場合、焦ります。

そして、「そんなことをしたらゆるさない」と言って、やめさせようとします。

このようなとき、人はエゴの塊になっています。

まずは、このような真実を見ることができるようになることが大事です。

「ゆるせないのは、自分の意に反するからでは?」

くらい返せるようになったら良いですよねーー。

また、「ゆるす」「ゆるさない」を決める正義って、今言ったように「エゴ」である可能性が高いので、自分自身も「ゆるせない」と感じた時に、少し立ち止まって「エゴ」が入ってないかをチェックする必要があります。

エゴは自分の価値観です。

その価値観に従うのは、自分だけです。相手は相手の価値観があります。

それを認めるのがここで言う「ゆるし」であり、自分も相手も自由に生きることができるようになる出発点になると思います。





真の正義とは?



こちらの「ゆるし」 あなたの魂を癒す奇跡の力 /アイリーン・R.ボリスでは、本当の正義とは?について、このように述べています。


どんな人の中にも「創造的知性」が宿っている、と言う事実を思い出すことができる。

「傷ついている場所」と「最大の癒しが宿る場所」をハッキリ区別できる。

人は皆同じであること、誰もが多くの恐れを抱えていることを理解できる。

どんな仕打ちを受けても、その相手を「ゆるし」の視点からとらえて受け入れられる。

どんなに傷つけられても「相手の行動」ではなく「その行動に隠された相手の恐れや罪悪感」に気づくことができる。


つまり自分には正義というエゴがあって、相手がそれに反するとゆるせなくなる。

でも、その相手には相手の事情や価値観があり、まずはそれを理解することが、ゆるしという行為ではないでしょうか。

でも、自分が傷つくことに甘んじるのとは、意味が全く違ってくるのです。

ここが難しいですよね……。

また、「ゆるせない」と言う気持ちは、実は自分につよく罪悪感があり、それを誰かに投影することで、気を紛らわすと言うか、偽の癒しを求めているのだと思います。

本来なら、その罪悪感について、自分の中で解きほぐしていく必要があるけど、また過去と同じように傷つくのが怖くて、なかなかできないのだと思います。

でも、それを続ける限り、誰かの行為を自分の中の価値観で判定して、「ゆるせない」と言う結果が出たら、「成敗する」と言う繰り返しになってしまうように思いました。

自分の価値観で物事を判定して、気分を悪くている……ということか。

ま、嫌なら離れたらいいわけですしね。

たまにマスコミなどの報道で、ある有名人が「不倫をした」などと書かれていることがあります。

最初は、「別に個人のことだからほっとけ」と言うような意見もチラホラあったのに、あるときをきっかけに、国民が総出でバッシングの嵐になることがあります。

実は、このようなエネルギーを使って「デマ」などが拡散されるのです。

これも、実は個人それぞれが、罪悪感を持てあましていて、「どう処理したら良いかわからない」状態だと思います。

また、過去の傷や将来の不安なども抱えているとしたら、このような「有名人が悪いことをした」と言う事件に乗っかって、もともとある不安とか怒りを発散するのは理解できます。

ただ、こんな中で「私はゆるす」と言う気持ちがあれば、きっと自分の中の不安や罪悪感から、自由になれるのだと思います。

ただ、誤解してはいけないのは、書籍にも「傷ついている場所」と「最大の癒しが宿る場所」をハッキリ区別できる、と言うことが大事だと記述がありましたが、このように今でもあなたを傷つける人と永遠に一緒にいることは、服従であり「ゆるし」ではありません。


つまり……

ゆるしとは、自分のためであること。

ゆるしとは、無罪放免をするためではないこと。

ゆるしとは、エゴを受け入れるかどうかの裁判ではないこと。

ゆるしとは、支配者の身勝手な都合で使われるものではないこと。

ゆるしとは、現在と未来のために「ゆるせない」と言う 過去の不自由(囚われ)を手放すこと。


こうして考えていくと、「ゆるせない」と大声で叫んでいる人は、きっと「自分を愛してー」「自分だけを見てー」と叫んでいるのだと思います。

だからこそ、相手の言うゆるせない「こと」に目を向けるのではなく、ゆるせないと叫んでいる相手の心を見ると、こちらは混乱せずに心が平静でいられるように思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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