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2021年7月8日木曜日

孤独好きタイプが生きやすくなる9つの方法



あなたは、孤独好きですか?

それとも、孤独は苦手ですか?

今日は、孤独が好きだけど何か足りないような気がする人に、お伝えしたいです。

先日、愛着タイプという動画をアップしました。



いただいたコメントに、以前は不安型だったけど今は回避型というかたが結構いたので、この回避型について深く考察したいと思います。

よかったら、最初に愛着タイプ(上の動画です)という動画を見てもらうと、理解しやすいかもしれません。

今日は、このような異性関係や人間関係を、愛着から見ていきたいと思います。

今回は、愛着理論をもとに、アミールレイバンというかたの書籍を参考にしてます。


タイトルの趣味はちょっと悪い感じがしますが、とにかく高評価が非常に高かったので購入しました。中身は愛着理論をわかりやすく説明してあります。


孤独を好む回避型の中で起きていること


先ほど、以前は不安型だったけど、今は回避型というかたが結構いたと言いました。


これは、すごく自分をよく理解されていると思いました。


確かに、回避型というのは、不安型よりもさらに幼い時点で、発達課題を残したままとも言われます。



つまり、赤ちゃんのときに、母親などとの関係の中でちゃんと世話をしてもらえなかった もしくは、暖かい目で見守られる経験などがなかった人に多いのです。

つまり、生まれた当初から、安全基地ではなく危険基地でサバイバルを生き抜いてきたということです。

そんな人が、すぐに危険から身を守るための態度つまり、防衛を剥ぎ取ることはできないはずです。

また、以前は不安型だったけど今は回避型のかたは、大人までは不安型だったけど、加齢とか挫折などの経験によって、人に頼ることを断念したという経緯があるように思います。

つまり、前者であれ後者であれ、「人に頼るよりも自分で自立しなければ生きていけない状況だった」と言えるでしょう。

だからこそ、前回の動画でも言いましたが、回避型は全体の25パーセントを占めるのです。

それは、回避型の生存率が結構たかいということです。

このように、回避型で生きていけるなら、それはそれで良いと思います。


人生は自分で創るものです。


ただ、孤独が好きだけど、何か足りないような気がする人なら、今まで知らなかったことを自覚することで、世の中や他人への見方が少し変化するかもしれません。

つまり、自分の中のフィルターを少し変えることを、今回の目標にしたいと思ってます。

自分の中のフィルターが変わるとは、どんな感じでしょうか。

例えば、今までずっと、独身を貫いた芸人さんなどが、すっと結婚をして、幸せそうにしているという数々の事例があると思います。

これも、誰かとの出会いによって、自分の中のフィルターが変わったということなのかと思ってます。

もちろん恋愛による、麻薬中毒のような場合も、あると思います。

でも、そうでない人もいると思います。

では、どうやって心のフィルターが、変わったのでしょうか。

孤独好きな回避型は、心の底から孤独を求めているのでしょうか?

私は、愛への諦めのほうがつよいように思ってます。


「どうせ、自分に合う人などいない」とか。


「どうせ、付き合うと女は面倒だ」とか。


また、「近づきすぎると危険だ」というようなイエローカードがつよくなって、最初から愛を排除してしまうということだと思います。

でも、心の中には、「いつかそんな理想の相手が現れたら」と、思っていると思います。

つまり、「不安型は愛が欲しいけど不安」だといいました。



この不安によって、アタッチメントシステムがオンになって、しつこくしたりします。

回避型は、さらにそのアタッチメントシステムがオンになっても、それを離別ストラテジーというもので拒否して押し込めている状態なのです。

だから、何か大きなショックなことが起きたりすると、回避型は不安型に移行したりもします。

ところで……

離別ストラテジーとは、近づきすぎた人と別れるための思考や行動のことです。


例えば……


結婚はしたくないがいつまでもはっきりさせずに付き合うとか……


パートナーの些細なことが気になってくるとか……


過去の恋人に執着して忘れられないとか……


「愛している」とは決して言わないとか……


優しいと冷たいの繰り返しをしてしまうとか……


不倫などにのめり込むなどです。


これはすべて、自分の自由を奪われないための努力です。


でもよく考えると、この必死な努力こそが自分が幸せになることを必死で拒んでいるのかもしれません。

いかがでしょうか。

自分の中にある、他人と親しくなることを拒むような思考パターン・行動パターンが、「自分にはある」と自覚できれば、これからはなぜ恋愛や人間関係がうまくいかないのかについて悩むことも少なくなると思います。


もし、自分に向き合うのが難しいと感じたなら、今はタイミングではないのだと思います。

ただ、この動画やブログを覚えておいて、いつかその日が来たらまた見てください。


孤独好きタイプが生きやすくなる9つの方法


あなたは、「荒野へ」(イントゥザワイルド)という書籍や映画を、見たことはありますか?

これは、実際に起きた事件を元にしたものです。

あらすじを、簡単に説明します。



ある優秀な若い男性が、一人で旅に出かけます。

アラスカの凍った川を越えて、自力で数ヶ月生き延びます。




そして、春が来て下山をしようとしますが、川には雪解けの水がいっぱいでその川を渡れませんでした。

その青年は、冬を過ごした廃バスの中で命を終えることになります。

そして、最後の日記にはこう書いてあったそうです。


幸福は、誰かと分かち合った時だけ本物となる

 

ということです。



この青年こそが、今回の回避型であるように思いました。


ということで、今回は回避型がもうすこし生きやすくなるために、自分のフィルターを少しだけ変えていくための9つの方法をお伝えします。


1.自力で生きてこられたことをねぎらう



「よくぞこんな環境の中で、変わり者扱いをされながら生きてこられた」という事実を、しっかりと受け止めます。

アタッチメントシステムを抑えるために、さらに、離別ストラテジーで抑え込むという二重の苦しみだったのです。

これを、冷静に振り返って、「よくやったと」ねぎらうことが、重要だと思います。



2.離別ストラテジーを認識する



これからは思いつきで行動せずに、一度立ち止まって「これは離別ストラテジーか?」

と自分に自問自答してから、何事も始めるようにします。


相手に対する不満とか不快さは、離別ストラテジーがオンになっている場合が多いからです。

そして、意識をしてオフにするように習慣づけます。

それだけで、平穏な時間が増えるでしょう。

また、オンになる相手は、なるべく避けるようにします。

オンになる相手とは、緊張したりそわそわしたりドキドキするような相手です。

……つまり、今まではわざわざ離別ストラテジーがオンになる相手を、恋愛対象にしていたということなのです!


3.自立にこだわり過ぎるのをやめる



こだわりは、執着になって視野を狭くします。

これをやめるようにすれば視野が広くなり、もっと他の面……例えば、趣味とか仕事などにも目がいくようになります。

つまり、相手の嫌な面ばかりにこだわることも無くなります。


4.安定タイプの相手を見つける



安定タイプと一緒にいると、いつも優しい先生がそばにいるようなものです。

自然とその思考法とか振る舞いが、身につく可能性があります。

あなたも、経験がないでしょうか?

なぜか一緒にいると、スラスラと話ができる相手とかほっとする相手です。

それが、安定型だと思われます。


5.批判的な視点に気づく


この自分の傾向に気づくと、相手を責める前に自分の批判のくせだと気づいてやめることができます。


6.相手の良い面を見つけてリスト化する



悪い面を探すのをやめて、良い面を探して視覚化しておきます。


7.幻の元恋人や、理想の相手などを手放す



これも実は、現在の相手を遠ざけるための、離別ストラテジーの可能性が高いのです。

元恋人を理想化するなら、当時のことを冷静に思い出してみてください。

きっと、不平不満のオンパレードだったと思います。


8.相手は自分で選ぶこと



きっと今までは、相手から寄ってきたのをしぶしぶ受け入れたり、誰かに心配されて紹介されたまま付き合ったのではないでしょうか。

受け身でいると、自分のニーズに合わない人だったり、安定型以外の人が多かったと思います。

これは別にあなたが特別というわけではなく、ごく当然のことなのです。

ぜひ、これからは自分の成長やニーズに合う人を、自分の目で見つけてください。

ただ、安定型の人などが、「あなたに合うかも」と紹介してくれた場合などは、一度検討してみる価値はありそうです。

なぜなら安定型の人は、あなたよりも人を見る目があるからです。


9.気分転換を図るようにする



回避型の成長を邪魔するのは、高い防御壁だと、気づくことです。

これは、慣れた場面ではつよく働きます。

逆にいうと、初めての場所とか大きな試練の前などでは、この防御壁が低くなります。

つまり、煮詰まってきたら、自分から用事を作ったり新しい場所などへいって、自分の防御壁を低くするような工夫をしてみてください。

旅にでて、知らない土地を訪ねるのも良い方法です。




今日は、このような話をしました。


孤独を好む回避型の中で、起きていること


孤独を好む回避型の人は、自分が意識する前から思考のシステムが回転しまくっているのです。

まずは、愛が欲しいという気持ちです。

でも、幼い頃から愛を求めても傷つくことしか無かったと思い出して、すぐに離別ストラテジーをオンにして自分を守るという脳の高速回転がおきているのです。

何か、他人の前で混乱することがあったら「この働きではないか」と立ち止まって考えてみてください。

自分で気づくようになると、混乱する意味がわからない、ということが、無くなります。



孤独好きタイプが、生きやすくなる9つの方法


1.自力で生きてこられたことをねぎらう


2.離別ストラテジーを認識する


3.自立にこだわり過ぎるのをやめる


4.安定タイプの相手を見つける


5.批判的な視点に気づく


6.相手の良い面を見つけてリスト化する


7.幻の元恋人や理想の相手などを手放す


8.相手は自分で選ぶこと


9.気分転換を図るようにする


いかがでしょうか。



今まで、回避型の話をしてみて思い浮かんだのは、野良猫です。


野良猫でも、なかなか心を開かない猫は多いです。


それだけ、人間につらいことをされてきたのだと思います。


ただ、そんな中で、徐々に人間の世話とか愛に心を開いていく猫もいます。


人間と猫を一緒にするのは失礼かもしれませんが、回避型は傷ついた野良猫に似ているかもしれません。

もちろん、孤高に人に頼らずに生きるのも人生だし

どこかで、他の生き方を試したり、自分を傷つけない人などを探すのも人生です。

ぜひ、荒野の主人公のように、最後に後悔はしないようにいきたいものです。


ありがとうございました。

2021年8月28日土曜日

「言葉尻をとらえる」と「言葉の意味を理解する」の違い

 



こちらの動画では、「なぜか人と親密になれない」「親しくなりそうになったら逃げたくなる」「一人が良い」などと思っている方の原因を考えてみました。

きっとこのような方は、性格傾向として「回避型パーソナリティー」と考えられます。

回避型とは、その名の通り、人や環境から常に「逃げたい」と思っている人です。

当たり前ですが、逃げたいからにはそれなりの理由があります。

今回、参考にさせていただいた岡田尊司先生の「回避性愛着障害」では、主に1歳半くらいまでの母親との関係が大きく影響しているという話をしました。



多くの場合、ネグレクト(虐待や無視)などの、かなり危険な目にあった人が回避型には多いようです。

つまり、ネグレクトによって心が固まって「もう誰も信じない」となってしまうのです。

しかし、それ以外にも過干渉、過保護、過剰な支配なども含まれます。

先生によれば、「強制収容所体験」(のような)によって、トラウマとなっているようです。

回避型は、もともと男性に多いようです。今では女性も多いですが、このようなタイプがパートナーでその扱いに悩む方も多いようです。

「愛してくれない」「冷たい」などです。

このように、パートナーが回避型の場合は、このようなことを注意してほしいと言いました。

  1. 1歳くらいまでの傷が原因と知る(あなたに対するものではない)
  2. 過去の危険基地でなく安全基地を作ること
  3. 防衛的な態度を否定しない(あなたに対するものではない)
  4. いつか安全基地を守ってくれるはず
  5. 時間はかかる

このような内容に対して、旦那さんが回避型で悩んでおられた視聴者さんから、このようなコメントをいただきました。

ありがとうございました。夫が完全にコレです。1歳頃までの不適切な養育環境が原因とは、夫に対する哀れみと義父母に対する怒りが!(元々私は義父母の何気ない言動に対して嫌悪し完全に距離を置いてましたが、コレが原因でもあるな、と)
彼に対して、私は安全基地だよ〜って繰り返し伝え、スキンシップしようと図るのですが、回避(拒否)されます。それは安定型の私だって傷付く〜。でも彼の中の、1歳の可愛い赤ちゃんの頃の彼が愛されたくて愛してくれなくて泣いているのかと思うと、私の傷付きなんて糞だと。彼を丸ごと抱きしめてあげたい。彼から愛されてる自信は沢山はないけど、彼からの拒否は表面的なもの!と、彼を信じて、彼の心の闇を私が溶かしてあげたいです。


時間はかかると思いますし、何度も試すようなこともあると思いますが、ぜひ一緒に安全基地を作って、乗り越えてほしいと思います。

ところで、この方のように、一歳の頃の様子を想像しながら会話をしたり、向き合うことは「意味への理解」と言って、非常に重要なことです。

言葉の裏には、いろんな傷とか解消しきれてない問題とかがある場合が、ほとんどだからです。


これは、言葉で表現しなくても、相手には伝わります。

そして、何よりもの癒しになると思います。回避型にはこのような経験はほとんどないに等しいはずです。



その反対が、「言葉尻をとらえる 」です。



「あの人にああ言われた。ひどくないです?」など。

これは、目の前の言葉に傷ついたりイライラしていることになります。

ほとんどの人がこれですが、これだけで相手を理解しようとすると、大切なことを見誤る恐れがあります。


「意味への理解」とは、その人の気分はどうだったのか?

その人がそう思う背景には、何があったのか?

頑なになっているのは、今のことに対するだけでなく、過去に何かがあったのか?

このような視点を持ちながら、相手を全体として眺めることは重要です。


もちろん、知らない人にまで意味への理解をしたらヘトヘトに疲れてしまいます。

ただ、大切な人にはこのような意味への理解、意味への応答は、重要です。

ぜひ、自分はどっちなのか(言葉尻か、意味への理解か)を冷静に分析して、少しづつでも意味への理解を取り入れたら、きっと相手との信頼関係は今よりも改善していくと思います。



2021年10月11日月曜日

自己愛人間の5つのタイプ

 


動画では自己愛人間について説明しましたが、こちらではその中で自己愛人間の5つのタイプを取り上げさせていただきます。


  1. 自己実現型の自己愛人間
  2. 同調型・画一型の自己愛人間
  3. 破綻型の自己愛人間
  4. シゾイド人間(回避型)
  5. はみだし型の自己愛人間
一つづつ説明します。



1.自己実現型の自己愛人間

作家、学者、知識人、政治家、経営者などの中の特別な才能を持ち、それだけに理想自己が高く、その実現のためにひたすら努力し、エリートコースを歩む人です。
また、少数の特別すぐれた容姿・才能の持ち主は、スターとしてその自己顕示欲を満たすことができます。 

こちらの動画で、「宇宙に飛び出す」ことを高橋先生は進めていらっしゃいますが、その宇宙こそが、「自己実現」のことです。
覚悟と勇気と実現能力をフル活動させて、夢を掴み取る人です。

ただ、このような立場にいても、立場を失墜してしまったり、老化によって能力が発揮できなくなったりすると、他のタイプに移行することも十分にあり得ます。


2.同調型・画一型の自己愛人間

いわゆる平凡的な大衆であって、現代のわが国社会でもっとも安定し、自分、あるいは家族、身近な仲間、同僚ぐらいの生活範囲で、比較的容易に手に入る消極的な自己愛の満足で暮らしている人々です。社会の側が提供する画一的な理想自己をみたすことで暮らしています。そして、みんなと同じかどうかが、一つの生活基準になっています。
この人数が最も多いと思われます。その中で疲弊する人も多いですが、自分の才能の限界とかをある程度受け止めている人は、それほど苦難を感じることなく生きていけると思います。




3.破綻型の自己愛人間

親子関係の中で特別に自己誇大感が肥大するような人となりを持ち、しかも思春期以降になって自己実現型になるほどの現実能力を持たないために、「自分は特別」という自己愛が破綻して挫折してしまうタイプを言います。

それぞれ人生の中で破綻(挫折)をしますが、若いうちでは登校拒否や家庭内暴力、自殺、自傷、非行などです。もちろん、中年期や老年期になってひどくなる人もいます。
特に、親離れをすると、肥大した自己愛の持っていきようがなくなって、挫折と幻滅を起こしやすいとも言えます。
自己破壊的な行為に向かいやすく、子どもなどを作れば、その破壊性を子供に向けることもあります。




4.シゾイド人間(回避型)

人と人との深い対人交流や関わりを回避し、対人関係につきものの心の悩みや対象消失による悲哀・不安を避けようとする。
特に画一的行動パターンへの同調(引きこもりなど)を主な適応形式にする。ただしその裏には「のみこまれ不安」と呼ばれるような自己を失う恐怖がある。つまり深い対人交流を持つことが、すべて自己喪失の恐怖として体験されてしまう。そのために表面的な良い局面でしか人と付き合わない。いったん悪い局面が出てくれば人間関係そのものに背を向け引きこもってしまう。しかしシゾイド人間も自分の主観的な内的空想世界を大切にし、密かな全能感を抱くという点ではやはり自己愛人間なのです。


5.はみだし型の自己愛人間

そもそも、自己実現型にせよ同調型にせよ、自己愛の満足さえ得ていれば、対人関係にせよ、食欲・性欲・攻撃性などの欲動のコントロールにせよ、それらを順調に営むことができます。自己愛は苦痛・不快・怒り・憎しみ・恐怖・迫害などからその人を守るバリヤの役目を果たし、種々の欲動のコントロールシステムを維持し、様々な精神機能の活力源になっているからです。それだけに、全能感が失われ自己愛が傷つき深刻な幻滅が起こると、精神的な危機が襲います。

そういう意味でも、自己愛の人が最も恐れるのは、「老化」であり「死」であることがわかります。 


いかがでしょうか。

こうしてみると、パッと見て「自己実現型がいいな」と思いますが、これは人それぞれなのです。

一番の不幸は自分に才能や現実能力(実行力)がないのに、大きな夢(誇大自己)を持つことこそが自己愛人間のいきづらさの原因です。

反対に、本当は才能や現実能力があるのに、「お前はダメだ」と周囲に言われて「無能だ」と勘違いしている人も不幸です。こういう人もすごく多いです。


自分を知った上で、何ができるか、できないかを自分で見極めて、現実的に生きていくことこそが大切だと思いました。また、何でも人に相談すると、相談する相手によっては妬みなどの悪意がその人にあれば、ネガティブなアドバイスを受けてしまうことにもなるので注意が必要です。



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2021年4月2日金曜日

愛着アプローチ法


 あなたは、愛着という言葉を、聞いたことがありますか?


愛着とは、主に親などの養育者との関係の中で生まれる、安心できる関係性のことです。


これは、人間にとってその後の人生を大きく左右することになります。


悩みを抱えがちな人や、メンタルを病む人の多くは、この愛着がうまく築けなかった人に多いと、私は感じています。


こちらでよく取り上げる、ACもまさに愛着がうまく育つための環境がなく、そのような環境で生き延びる方法を覚えた結果、今でもいきづらい人のことだと、捉えています。


つまり、愛着を育てることができたら、生きるのもかなり楽になってくると思います。


今日は、そんな中で、愛着を育てるための方法、そして、特に自分できる方法を、お伝えしたいと思います。






愛着ができない理由


ところで、愛着についてあなたは何かしら知っていると思います。

でも、世の中には「愛着」と聞いても、意味がわからない人も多くいます。

この差は何だと思いますか?

「愛着」という言葉を知っているということは、(これは他のことにも言えますが)過去にそのことについて、立ち止まったか悩んだかによって、「愛着」という言葉にたどり着いたように思うのです。

それとは逆に、全く知らない人もいます。

そのような人は、きっと愛着について、立ち止まったこともなく悩んだこともない……と考えられます。

よく、子供が「愛着障害の疑いがある」と誰かに指摘されて、急いでネットで調べている人などは、まさにその典型だと思います。

私が重要だと思うのは、自分から「おかしい」と立ち止まった人かどうか……です。

つまり、気づきがある人は今は愛着がなくても、いつかは手に入れられると信じてます。

すでに気づいている人は、この時点で道半ばまで来ているということです。




安全基地と危険基地

ところで、あなたは「安全基地」を知ってますか?

安全基地は、まさに子供が秘密基地を作って遊ぶように、そこにいる限りは鬼は入ってこれないというような、まさに安全な場所です。

鬼が入ってくるならば、安全基地の管理人である親などが、すかさずそれを阻止してくれます。

だから安心して遊ぶことができます。

学校などでいじめられていても、家に帰ってきたら元気を取り戻すことができるのです。

でも、その場所の管理人が、危険を伴うことをしてきたらどうなるでしょうか?

それはそれは不安だし、怖いと思うのです。

これがまさに危険基地です。

でも、家の外からは誰も見えないので、そこが危険基地だと知っているのは、家族だけになります。

もし、あなたがもしくは子供が、本音を言わずに表面的な対応をしているなら、そこは危険基地の可能性があります。

なぜか?

危険だと感じているからです。

この思いはどうごまかしても、本当のことなのです。

つらければつらいほど、危険な人物にはつらいとは言えなくなります。

これこそが、愛着を育てるための安全基地を作ることに失敗した、ということになります。

この問題は、幼児期が終われば関係なくなるものではなく、大人になってもずっと人に心を開けずに、信頼関係の構築ができなくなってしまうことが、大きな問題です。

そして、そのまま結婚などをすると、同じように子供も信じられなくなったりして、愛着をうまく育てられなくなってしまうのです。


逆に、愛着が安定していると、安心感や自己肯定感が高まって、情緒的にも安定します。

さらに、知的・社会的にもどんどんチャレンジしようという気持ちになっていきます。

それは、失敗をしても揺らがない安全基地によって、自分を信頼できるからです。

そして、どんどん活躍の場を広げていけます。



不安定な愛着を持つ人


では、不安定な愛着を持つ人とは、どんなことになっているのでしょうか。

これは、あなた自身にも言えることかもしれません。

ただ、最初に言ったように「それに気づいているかどうか」が大事だということを、覚えておいてください。

不安定な愛着を持つ人は、世代間の連鎖という言葉を使うことも多いですが、その人も安全基地による支えを必要としている人、そのものです。

だから、自分で誰かを守ってやるなどできるはずがないのです。

相手が自分の子供であっても、その子が不調になってしまうと本来なら心配するものですが、不安定な愛着を持つ人は、安全基地が壊れていく恐怖が先に立ちます。

だから、その子供以上に不安になったり、心配したり、逆に腹立たしく感じたりしてしまうのです。

つまり、子供のSOSを、自分に対して脅かされたとか、足を引っ張られたとか、ないがしろにされてしまった、見捨てられてしまったという風に捉えるのです。

本来なら、不調を訴える子供からすると、最も優しさとか思いやりを求めるときに、さらに追い詰めたり、キレたりしてしまうのです。

このようなことが度々起こると、さすがに子供も「この人には頼れない」とか「この人はちょっと危険」などと無意識のうちに感じて、心を閉ざしていきます。




愛着の克服に必要なもの


今までいってきたように、不安定な愛着の元で育つと、自分も不安定な愛着になるという、自然な流れがあることがわかってきたと思います。

ただ、あなたがこの文章を読んでいるということは、自分に気づきがあり、すでに改善の道を半分くらいまで自分の力で登ってきていると思ってます。

つまり、それだけでも世代間の連鎖を断ち切り、自分の力で人生を切り開く力があるということです。

その上で、さらにその速度を速めていくには、どうしたらよいでしょうか?

このようなレジリエンスとか克服する力がある人の特徴として、このような言葉を使うことがあります。

リフレクティブ・ファンクションです。

これは、恵まれない環境でも、愛着が安定している人に共通している点として、リフレクティブ・ファンクション、つまり振り返る力が高いと言われてます。

また、不安定な愛着の人が、安定型の愛着に変化するときに高まるとも言われます。

これは、人間にとって非常に高いレベルの能力だと思います。

つまり、普通の人にはなかなか手に入れられないものです。

このリフレクティブ・ファンクションには、言葉の通りで反省とか振り返る力という意味があります。


これは、自分を責めるのとは全く違います。

自分にどんなことが起きていたのか、その時の感情はどうだったのか、などを正確に振り返ることです。

これが意外にできないものなのです。

ただ、私がいろんな方との交流の中で感じているのは、この能力は男性もしくは論理的な人などが強みがあるかも、ということです。

よくコメントなどをいただく中で、特に男性に多いのですが、長い潜伏期間を経てある日突然「覚醒」される人が多いことに気づきました。

これはどういうことかというと、長い時間をかけてリフレクティブ・ファンクションをして、何か行動を起こして、どんどん状況が変わっていくということなのです。


これは、自分のこともそうですが、自分のことを振り返ることができるようになると、次は相手からの視点で振り返ったり、全く違う人から視点で振り返ることもできるようになってきます。

  1. 自分を振り返る
  2. 相手の視点で振り返る
  3. 第三者の視点から振り返る

視点を変えて振り返る、これは自己犠牲になることではないので、そこは注意してください。


認知の三角形



これは、認知の三角形という図です。

こちらのサイトに来る男性の多くが、なぜある日 覚醒するのかというと、この感情と認知と行動の中で、どんどん認知を増やしていったからだと感じてます。

認知というのは、物事の受け止め方のことです。

この認知を、いろんな動画とか書籍などによって増やしていき、自分のこだわりから解放されていきます。

そして、「こんな考え方もあるんだ」と自分の思考を柔軟に広げていきます。

その結果、何かのきっかけで「そうか!」というようなブレイクスルーを体験して、自分にとってベストな答えを見つけます。

それは、親との話し合いとか、自立するとか、トラウマ返しなどかもしれません。

これは人によってそれぞれで、正解は本人しかわかりません。

その結果、今度は認知の三角形の中の、行動に移していくのです。

だから、パパッと解決してしまうことがあるのです。

逆に、私もそうですが女性は、この感情の部分だけにとどまって、溺れてしまうことが多いです。

そして、泥沼のようになかなか抜け出せなくて「無理かもしれない」と思ってしまうのです。

このようなかたは、ぜひ人を動かすのは感情だけでなく、認知と行動も同じくらい使っていく必要があることを、頭のどこかに置いておいてください。

そして、感情的になったときに、「認知は使ってる?」とか「行動できることは?」と視点を変える工夫をしてみてください。

これができるようになると、覚醒する可能性が高まります。



具体的な愛着を改善するアプローチ


不調を感じる人やSOSを出す人が子供の場合は、二つの方法があると言われます。

1. 愛着安定化アプローチ

こちらは、親などの代わりに臨時で安全基地を作ってあげることになります。

カウンセラーなどが、その子供の良い点に注目して関わって、安全基地を作ります。


2. 愛着修復的アプローチ

こちらは、親(パートナー)などの支え手をサポートしたり、トレーニングすることが中心のアプローチ法です。

親などが気づいていたり、柔軟な思考である場合はこれも可能です。

ただ、気づきがないと難しいでしょう。

これに対して、不調を感じる人やSOSを出す人が大人の場合は、これにプラスして自分でもトレーニングをしていきます。


3. 両価型愛着・二分法的認知改善プログラム


これは、先ほどリフレクティブ・ファンクション(振り返る力)と言いましたが、これを鍛えて、自らの力で愛着を安定化していくという方法です。

特に、大人の愛着障害の中でも「不安型」「こだわり型」と言われる人に向いてます。


具体的にやること

両価型とはアンビバレンスつまり、本心とは逆の行動をとるという特徴があります。

これは、虐待(過保護も含めて)されたか、気分で養育態度を変えられて育った可能性があります。

だから、本心のままだと傷つくので、予測のできないことを受け入れるために身につけた生き方だと思ってください。

これは、自分が知らず知らずのうちにやっている反応の正体を認識することが重要です。

そして、それに気づけば反応を変えることができるようになります。

その一つ一つの成功体験で、「人生はうまくいくことができる」という実感を生みます。

特に、このようなタイプは、過剰に反応することが多いので、意識して「バランスよく」というのを心がけると、驚くほど周りの反応も良くなって生きやすくなります。


これは、自転車の運転を覚えた時を思い出して欲しいのですが、自転車に乗れるまでは大変ですが、一度乗れたらよっぽどのことがない限り忘れないものです。


4.回避型愛着・回避性パーソナリティー改善プログラム


こちらは、日々の生活の中で、自分に課題を出してそれをこなすということで、主体的な自己決定の力とか、行動力や社会性などを高めていくトレーニングをします。

特に、大人の愛着障害の中でも「回避型」と言われる人に向いてます。


ただ、いくら自分で努力して改善しても、身近な人が不安定な愛着のままだと、あなたの足を引っ張ることで元に戻そうとするでしょう。

これは、心配とか愛と偽装した「虐待」であることを認識して、そのような虐待を許してはならないことです。

それこそが、自分を大事にする、安全基地を守る第一歩だと思います。


愛着が安定化するプロセス


では、今までのような取り組みによって、不安定な愛着の人はどのように変化していくのかをみていきます。
これは、愛着を築けなかった対象者との間のことだけでなく、他者との関わりによっても変化していくものです。

第一段階

さりげない会話や接触が増える

それまでは、何を言っても否定されたり、責められたりする関係の中で、その痛みを忘れるために何かに依存したりして逃避する行動ばかりでした。

それが、別の安全基地だったり、自分の視点を変えていくことで……

責められない、否定されない場だと思うことができたら、少しづつ会話などが自然にできるようになります。

ただ、どうしてもその相手に対する不信感が拭えないなら、無理してその関係にこだわる必要はないと思います。

別の安全基地を探したり、自分で立ち直るという選択をします。


第二段階

相互的な関わりが増える

さらに会話や関わりが増えていきます。

ただし、ちょっとしたことで後戻りするような危うさもまだまだあります。



第三段階

本音やトラウマを語る

いよいよ今までためてきた思いを語るときです。

これは、非常に危険な場面でもあります。

できたらトラウマを持つ人が「もう十分だ」と思うまで、語り続けることです。



第四段階

自分を振り返り問題に向き合い始める

不思議ですが、安定した愛着を手に入れると、今度は自らを振り返るようになります。

つまり、自己愛のところでぐるぐる回っていたところから、パーンと抜け出してもっと広い視点で自分を見れるようになります。

また、これは今まで自分の安全基地にこだわっていたところから、次は誰かの安全基地になってみようという気持ちが、芽生えてくるということでもあります。


第五段階

自分を変える行動が出てくる

自分に向き合い出すと、また、誰かの安全基地になろうとすると、思考や行動は全く違ってきます。



第六段階

小さな成功体験から自己肯定感を回復していく


これは、ほんの小さなことで良いので、ルーティンに加えていくことで、成功体験を積むことができます。

例えば、朝御飯の前に掃除をする、などで良いのです。



第七段階

人に対する思いやりや感謝の念が出てくる

このあたりになってくると、自分の過去の傷などを冷静に振り返ることができるようになります。

このようにトラウマを思い返すときに、恨みの念などが消えていくと、自分の力で立ち直ることができる能力があると思ってください。


第八段階

自分の中に安全基地を持つようになる


最初の話に戻りますが、安全基地がなぜ大切かというと、最終的に自分を信頼するために作るのです。

何か失敗をした時に、「やっぱりダメだ」と自分を責めるのではなく、「仕方ないよ。よくやった」と自分で支えることができたら、恥の意識も減って自分を頼れるようになります。

もちろん子供の時は、親の力が必要ですが、大人ならば自分で自分の中に安全基地を作ってしまうことが、最終目的です。

もちろんパートナーなどとの間で、安全基地を作るのも大切です。

でも、その原型として自分の安全基地がないと、不安定な愛着の人としかめぐり合えないのです。




トラウマの傷を癒す


途中で何度か出てきましたが、自分で気づいているのに、その悩みの沼から出られないのは、恨みや怒りの感情にどっぷりと浸かって出られないからだと思います。

まずは、それを出し切ることがすごく重要です。

カウンセリングや、パートナー、親友などによって語り尽くすことも可能です。

でも、いつまでも感情の沼から出られない人は、あまりにも長い期間、堂々巡りをしてしまうと、その大切な関係性すら危うくなってしまいます。

カウンセリングなども決して安いものではないでしょう。


そのような場合は、自分自身でブログなどを書くことによって、トラウマを語りつくすことが効果があると思います。

別にアップしなくても良いですし、情報漏洩が嫌ならばテキストに打ち込むだけでも良いです。

それを後で読み返すと、少し冷静にさっき言った認知の領域で、理解できるようになるかもしれません。

語ること、それは、アウトプットすること。

そして、それを振り返ることが大切です。

その相手は、いくらその張本人と克服したいと願ったとしても、不安定な愛着である人には無理な場合があります。

むしろ、今までの経験からも、「不安定な愛着の人が、あなたのトラウマを聞いてくれるはずがない」と実感しているはずです。

そこは、もう障害だと思って諦めるしかないと私は思ってます。……残念ですが。

エーリッヒフロムが言われていたのですが、「悩みがなかなか解決しない人は、今ある人間関係の中で解決しようとする」という傾向が強いそうです。

こうするとすでに与えらた人たちに「気づき」がないと、一向に前にも後ろにも動かないということになります。

例えば、生まれた実家の中でとか、結婚した相手との関係でなんとかしないと……、と考えるので、結局いつまでたっても何も変わっていかないということです。

この考えも、実は不安定な愛着を持つ人の特徴なんです。

不安定な愛着を持つ人は、最初に相手を理想化して、それが違うとがっかりするという繰り返しをしています。

例えば、恋愛するとき一気に盛り上がって、真っ先に冷めることはないでしょうか。

これが 理想化→幻滅 の繰り返しの良い例です。

つまり、がっかりしたくないなら、最初に過度な期待をしないことが大切なのです。

それは、例え家族であっても同じことなのです。

相手にその能力があるかどうか、これからは観察していきましょう。

そして、頼れない相手にこだわり続けるのは、おしまいにしませんか?


以上で終わります。ありがとうございました。

詳しくは岡田先生の愛着アプローチをご覧ください。

具体的なメニューなども載ってます。カウンセラーの方にもオススメです。


2021年4月28日水曜日

言葉を変えると人生が変わるという魔法



あなたは、「私には価値がない」などと独り言を言うことはありますか?

じ、実はそれは非常に危険な行為なのです。

逆に言うと、「私には価値がある」と言葉を変えるだけで、人生が変わっていくかもしれません。

今日は、そのところを詳しくお伝えしたいと思います。



所得格差の原因は?


私には縁のない話ですが、コロナショックの中で、数千万単位の海外の高級車の予約がなかなか取れないそうです。

逆に言うと、コロナショックで生活が大きく変化したり、雇用先が潰れてしまったりする人もいると思います。

同じような状況下にも関わらず、なぜ私たちは所得がこんなにも違うのでしょうか?

考えてみたらおかしな話です。

これは、どこの国でも問題化しているそうで、アメリカではこの問題について調べるために、ホワイトハウスから、ある調査機関に、所得格差の原因を調べてもらったそうです。

その原因って何だと思いますか?


調査機関によれば、「子供の頃の親の養育態度に違いがあった」と言うことです。

低所得者の人の多くは、親などから感情的に叱られて育った人が多いそうです。

このようなことの積み重ねによって、親の気分や要望に従い、またそれを先取りしようと、常に親のご機嫌を伺うような性格傾向になります。

こうなると、自分で何かを決めることが難しくなります。

また、高所得者の多くは、親などから理性的・共感的に育てられた傾向が強いそうです。

例えば、ゲームが欲しいと言った時に、感情的に「だめだ!」と言われ続けてきた場合と、冷静に「なぜ、そのゲームが欲しいの?」などと理解しようと聞いてくれてきたかの違いです。

共感的に聞いてもらった場合は、自分の思いを大切にできるようになります。

例えば、ゲームが欲しいと言う自分の欲求などを信じられるようになり、そのあとも何かを決める時に「自分の基準」で決めることができるようになります。


また、このような高所得者の特徴として、「どのようなことに関心があるか?」と言う質問に対して、このような違いが出てきたそうです。


これは、2015年の日本経済新聞のアンケートですが……

低所得者は、年金と消費税が主な関心事。

中所得者は、年金と消費税、それに加えて、安保法案、大企業の不祥事、政府の不祥事などです。

それに対して、高所得者は、大きく雰囲気が違います。

1位が健康づくりで、2位が旅行、3位が孫と遊ぶこと、でした。

このアンケートでは、目的は違うかもしれませんが、面白いことがわかります。

それは、中所得者は「誰かとか何かの不祥事」について大きな関心があると言うことです。

当然ですが、中所得者が人口の大半を占めていると考えると、これは興味のあることです。

つまり、マスコミとかテレビなどがなぜあれほど不祥事を取り上げるのか、それはターゲットが中所得者だからだと思います。

つまり、悪いことをした人や常識に従わない人を、ボコボコにしてスッキリすると言う特徴があるのです。

これは、相当ストレスが溜まっているように思います。

それに対して高所得者は、自分の正しさを理解してもらおうと言う気がないので、他者のことも判断しようとせずに、自分のことを主に考えていることがわかります。


私たちが印籠のように扱う「常識」は、実は大多数の中所得者の大好物であり、それに従う限りは、最高でも中所得者ということになります。

でも、私たちはこれが世の中の全てだと勘違いして、それに従わないといけないような気分になっているのです。


言葉の大切さ

あなたは「自分には価値がない」などと言っている原因が、少しわかってきたと思います。

このような言葉を選択することで、私たちは自然に「自分は価値がない」という結果に向かって進んでいるのです。

ところで、中世のヨーロッパでは「魔女狩り」が行われていたそうです。

これは、魔法使いを野に放つと、世の中の秩序が壊れて、乗っ取られてしまうという危機感を感じて、このような人を捕まえて処罰したという話です。

恐ろしい話ですが、これこそが先ほど言ったような、常識を軸にして生きる人が、それ以外の生き方を認めず、罪人として処罰したという、恐ろしい過去ではないでしょうか。

このような動きに対して、フロイトはこの魔女狩りの魔女は、一体何者なんだ?と興味を持ちました。

その結果、このような言葉を残したそうです。

言葉と魔法は全く同一のものである

ということです。

つまり、魔法使いとは「言葉の使い方を知っている人」ということになります。

「思考は現実化する」という有名な言葉がありますが、言葉を操ることができる人は、状況などを変える力があるということだと思います。

反対に、「私には価値がない」というようなネガティブな言葉も、魔法になって叶えてしまうのです。


では、「私には価値がない」という言葉を、どうやって現実化していくのでしょうか?


①価値がないという信念を作る

「私には価値がないから、結果を出してはいけない。そのためには何もしないほうが無難だ」と思うようになります。

②価値がつかない努力をする

「結果を出さないためには、無駄な知識を取り入れて、頑張っているフリでもしてやり過ごそう」と思うようになります。

③価値がないという発信をする

「どうやっても私はダメなんだ」というような、価値がない発信をするようになります。

④価値がないことを立証する環境に入る

「ダメな人間だからろくな会社には入れない」「ダメな女だからろくな男には巡り会えない」と好きでもない仕事に就こうとしたり、ダメな異性と付き合ったりするようになります。


いかがでしょうか。

逆に言えば、ポジティブな信念などを作ると、その言葉によって、良い結果や環境などにたどり着くことが、できるということになります。


価値がある人間だと思える思考パターン


最初に「親の養育態度」という話をしましたが、このような幼少期から始まった思考パターンを続けていると、どうしてもうまくいかないケースが、出てくると思います。

でも、自分でも当たり前すぎて気がつかないことが多いです。

これからいくつか質問をするので、どっちか確認してみてください。



①あなたの行動のきっかけは「どっち?」

例えば、仕事を選ぶときに「貧乏になりたくない」とか「人間関係でもめたくない」というような、否定的な理由がきっかけになりますか?

それとも、「お金が欲しい」とか「仲間が欲しい」などの、肯定的な理由がきっかけになりますか?

前者は「問題回避型」と言って、問題を避けるというきっかけから行動が始まります。

後者は、「目的志向型」と言って、「結果を手に入れる」とか「目標を現実化する」というきっかけから行動が始まります。

②あなたの喜びの基準は「どっち?」

あなたが心の底から「嬉しい」と感じるのは、他者から褒められたときでしょうか?

または、自分の中での「よくやったぞ」というような確信からくるものでしょうか?

前者は「他者基準」と言って、自分のやっていることがうまくいっているかどうかを、他者からの評価できめます。

後者は、「自分基準」と言って、自分のやっていることがうまくいっているかどうかを、自分の判断できめます。

逆にうまくいかない場合も、「何か意味があってうまくいかないのだ 」と考えます。

 


③あなたの行動の基準は「どっち?」

あなたが入った会社とか、人生の大切なことを決めるとき、誰が決めたのでしょうか?

あなたの中で「やるべきだ」とか「やらなきゃ」という言葉が浮かんできますか?

それとも「やろう」「やりたい」という言葉が浮かんできますか?


前者は「義務型」と言って、誰かとか常識などに従って、やることを決めます。これは脳にコルチゾールという物質が分泌されて「苦悩」になります。

後者は、「欲求型」と言って、自分のやりたいことを基準にして行動を選択します。これは脳にドーパミンとセロトニンという物質が分泌されて元気になってきます。うつ病の人の薬はこのドーパミンとセロトニンです。

 


④あなたのやりたいことの条件は「どっち?」

あなたがやりたいことを始めるのは、どっちの場合でしょうか?

あなたの中で「条件が揃ったら行動しよう」と思いますか?

それとも「条件が揃えるところから行動しよう」と思いますか?

前者は「結果期待型」と言って、条件が揃わないと行動できない状態、つまり待ちの状態が多く、環境によってできるかできないかが分かれます。

後者は、「結果行動型」と言って、条件を揃えていくところから行動するので、すぐに行動することができます。

 


⑤あなたの生きる目的は「どっち?」

「死なないことが目的」か「本当の自分として生きることが目的」かです。


前者は「生存欲求」と言って、生き残るための手段とか、安全の確保、死を避けるための行為と言った、サバイバルのような行動をすることです。

後者は、「目的欲求」と言って、死なないための行動……回避欲求ではなく、目的に向けて生きるというものです。


いかがでしょうか。


まとめ


私は、一般の常識人よりも悩んでいる人の方が資質が高いと思ってます。

でも、最初に「育ち」の問題を挙げましたが、他者基準などが身についているので、他者の意見を鵜呑みにしてしまいます。

他者といえば、さっきも言ったように「不祥事好き」の悪い人や浮いている人を、ボコボコにしたいという欲求のある人ですから、その指摘や言葉を鵜呑みにするのは、実は危険なのです。

このような危険な行為も「常識」という言葉でコーティングすれば説得力が生まれるから怖いのです。

また、その印籠のような「常識」も、実は一定の層だけが信仰しているものであり、それは守らなければならないものではなかったのです。

先日「暗黙のルール」という記事を書きましたが、まさに暗黙のルールは、その人が目指す生き方とかモデルにした人たちによって違いが出てくるのだと思います。



育ちや遺伝は、その人の重要な要素ではあります。

でも、今回お伝えしたような言葉による魔法によって、中身は同じでもその容器を作り直すことができると言われます。


同じ飲み物(育ちや遺伝)を入れるにしても、容器を変えることで「私はこういう人間だ」という入れ物を作ることができるということです。

あなたは、この容器を親譲りのままで、この後も生きますか?

それとも、言葉の魔法で作り直してみますか?

以上で、言葉を変えると人生が変わるという魔法、を終わります。

ありがとうございました。

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