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あなたは、ADHDですか?
こんな質問がすんなり受け止められるほど、ADHDという言葉は、日本中・・いいえ世界中で大ブームになっています。
有名人でも結構多くの方が、「自分はADHDだ」と言われている方は多いです。
私はちょっと理由があって、これまで一度もADHDについては、お伝えしなかったのですが、リクエストもありましたので、今回ブログに書いてみます。
ただ、私には何の権威性もありません。
なので、今回は、すごく似た考えをお持ちの精神科医の岡田尊司先生の書籍から抜粋し、私の考えも途中で入れながら説明します。
もし興味を持ってもらえたら、ぜひ先生の本で詳しく読んでみてください。
今回は、似ていると言われる愛着障害と対比させながら説明していきます。
では、早速行きましょう。
ADHDと愛着障害の違い
では、ADHDと愛着障害の違いについて、まとめます。
1. ADHDと愛着障害の要因の違い
まず、大きく違うと思うところは、症状の要因です。
👉ADHDの要因
遺伝が7〜8割と言われます。
また脳の異常なども言われます。
この2つの関連性のなさを覚えておいてください・・・。
👉愛着障害の要因
養育者との関わりが影響していると言われます。
2. ADHDと愛着障害の特徴の違い
👉ADHDの特徴
多動・衝動性・不注意を特徴とする障害と言われます。
また、先天的な脳の発達のトラブルによって起きると言われます。
発達障害の一つです。
ちなみに、それ以外の発達障害は・・・
発達障害の種類
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 学習障害(LD)
- 知的障害
- 発達性協調運動障害
- 言語障害、コミュニケーション障害
ADHDの正体より
このようになります。
👉愛着障害の特徴
それに対して愛着障害は・・・
虐待やネグレクトなどの養育要因によるもので、愛着形成に破綻をきたし、対人関係の障害、身体的、情緒的、社会的発達に問題が生じるADHDの正体より
ということですが、愛着障害という診断が下されることは、非常に少ないそうです。
つまり、虐待の事実でもない限り、発達障害と診断されるそうです。
岡田先生は「死に至る病」という書籍を書いておられますが、そのくらい愛着障害は深刻な面があるのに、医師としても診断しにくい事情があるようです。
何やらきな臭いですね・・・。
3. ADHDと愛着障害の歴史の違い
この二つの障害がどうやって生まれたかを、比較してみます。
👉ADHDの歴史
本来なら、遺伝や器質の異常によって起きているので、
ずっと昔からあるはずですが、ずっと気づかれなかったのでしょうか?
ADHDとしての最初の動きは、1902年のイギリスの小児科医ジョージ・フレデリック・スティルによるものが、最初だとされています。
このかたは、多動というよりもどちらかというと、犯罪性のある暴力などの症状を、主に取り上げていました。
しかしそれから数十年後、1957年に児童精神科医のモーリス・ラウファーらが、今の多動、衝動性障害という概念を、中心軸にして発表しました。
これは、今でもそうですが、落ち着きがないくて集中できないという、一般の人にも該当するような症状が中心概念となったのです。
「片付けが苦手」「不注意やミスが多い」「集中力が低下」
はい、私もすべて当てはまります・・・。このように、根拠が薄ーーーいのです。
またその理由として、当時の学校や社会からの要請を反映したものだったということです。
これは、学校で落ちこぼれだったり、挙動が怪しい人を普通の子供と区別するために、新たに多動症という名前をつけて「障害」にしたということです。
そうすれば、学校でも奇妙な行動をする生徒を、医者に誘導することができます。
このようにして、ADHDは誕生したようです。
・・・・・やややや闇ぃ・・・。
👉愛着障害の歴史
愛着という現象に着目して、それを展開していったのはイギリスの精神科医であるジョン・ボゥルビィです。
最初は、「母性愛剥奪」として捉えられていましたが、母親を奪われるというネガティブな方向がダメだったのか、途中で母と子の結びつきとして「愛着」という言葉を使うようになります。
よかったら関連記事になりますので、こちらの記事もご覧ください。
4. ADHDと愛着障害の発症時期の違い
どちらも幼少期になりますが、要因の違いがあるのであらわれ方が変わります。
👉ADHDの発症時期
遺伝と脳の器質が原因ということなので、早い時期に症状などが発症することになります。
また「大人のADHD」は、もともとは存在しませんでした。
つまり、大人になればほぼみんな治るという見立てでした。
遺伝とか脳の形状が、大人になると変わるのでしょうか???
「大人のADHD」は、この幼少期から発症して、治っていない人なので、大人になってからADHDになることはあり得ないということです。
しかし、ニュージランドのコホート研究による38年の追跡調査によると、幼少期にADHDの症状が見られたのは3人だけだったのに対して、その人たちが12歳になった時に、ADHDが61人に増えていたという研究結果があります。
これはADHDの定義である「幼少期に発症」というものと、違った結果になっています。
この論文の著者は、このように述べています。
「このデータは、成人のADHDが、児童のADHDとは同じものではないことを示している」
ということです。
つまり、大人になってからのADHDは、「そもそもADHDではない」ということになります。
👉愛着障害の発症時期
生まれてから1歳半くらいまでに、親との間で愛着を育てられないと、その後も不安定な愛着しか、築けなくなると言われます。
これが、対人関係でうまくいかないとか、おどおどした態度などになって、周囲が「おかしい」と気づいた時に、症状とか障害として認知されます。
だいたい4歳くらいから症状が出てきますが、愛着を育てられない親の場合は、その変化に気づくことがなかったり、子供の不調を逆に「ダメだやつだ」などと責めたりします。
それこそが、愛着障害が育つ環境とも言えます。
だから、他の人たちが見つけてあげないと、放置されている人も多いと思います。
5. ADHDと愛着障害の違いを例えると
歯の治療に例えるなら・・・
👉ADHDの場合
歯が痛いので、痛み止めを飲んでしのぐようなものです。
つまり、投薬だけではなおらないということです。
👉愛着障害の場合
歯の治療を行うことになります。
6. ADHDと愛着障害の治療法の違い
👉ADHDの治療法
投薬になります。
抗ADHD薬です。これは、一時的に集中力がアップすると言われます。
つまり、多動を抑えて集中できるので、大人しくなるという効果があります。
ただし、薬には副作用があるので、不調を訴える人も多いそうです。
また、「薬が効かない」と途中でやめる人も多いそうです。
あなたの周りに、ADHDの薬を服用して、症状が良くなった人を見聞きしたことがありますか?
これは、どちらかというと本人よりも周りの人間が助かる効果の方が、大きいように思います。
「大人しくなってくれて良かった・・・」
また、この抗ADHD薬は、以前は大人には服用できないという決まりがありました。
でも、当時の子供が大人になって、依存症のようになると、その薬がないとつらいのか、今では大人でも、なんなら老人でも服用されている人はいるようです。
気分が落ち込み気味の人が服用すると、余計に落ち込んでしまいそうですね。
👉愛着障害の治療法
こちらはカウンセリングとか、グループワーク、トレーニング、などです。
7. ADHDと愛着障害の本当の問題の違い
私が思っているそれぞれの障害の肝となるところは・・・
👉ADHDの本当の問題
そろそろお気づきだと思いますが・・・
「利害」だと思います。
誕生したのもまずは「薬」が先でした。
また、その製薬会社が非常にうまくこのADHDを普及させるのに成功したのです。
ざっくりというと・・・
まずは「多動症」という言葉を、世の中に投げかけ・・・
⬇️「何?ADHD?ざわざわ」
多動症には「薬が効くらしい」と世の中に広め・・・
⬇️「それ欲しい!」
医者につなぐために、学校やカウンセラーに営業し・・・
⬇️「すぐに良くなりますよ」
大ブームとなってADHDと薬が量産された・・・
ということではないでしょうか。
このように、すべて、利害が絡んでいるように思います。
👉愛着障害の本当の問題
本当の問題は、「敵意」だと思います。
世代間の確執からくる人間に対する不信感が、敵意となって、対人関係に影を落とします。
ドイツのケルン大学の研究では、このように述べられています。
母親が未解決な傷を引きずることと、子供のADHDの症状が出ることが、結びついている。
つまり、100歩譲って、その子供がADHDだとしても、その原因は遺伝や器質だけではなく、母親のメンタルも影響しているということではないでしょうか。
ただ、「だから犯人はお前だ」ということではないと思います。
多分、母親の愛着も不安定なままである可能性があります。
ということは、その父母との関係性も、愛着の問題があったということです。
つまり、まとめると・・・
母と祖父母の不安定な関係があり・・・
⬇️
その問題は解決せずに、母親の不安定な愛着スタイルが誕生し・・・
⬇️
その子供も母親との関係で不安定な愛着スタイルとなり・・・
⬇️
ADHD(もしくは擬似ADHD)のリスクを抱えることになった(もしくは愛着障害)
※擬似ADHDとは、本当はADHDではないけど、そう誤診されたということです。
自分で勘違いすることもあると思います。
つまり、愛着障害をADHDと診断するようなものです。
8. ADHDと愛着障害の共通点
では、今までは違いでしたが、ADHDと愛着障害の共通点は何でしょうか?
すごくシンプルに考えていくと、「生きにくさ」ではないでしょうか?
その生きにくさを、正直に感じられないし、感じたとしても悪いことだと思ってしまう・・。
だから、理由が必要になる。それで「ADHDだから」「愛着障害だから」となる・・。
そうしないと生きにくさを感じる自分が許せないのでしょう。
そして、どんどん「症状名」の迷路に入り込んで、「どっちかな?」とそれで悩むというループなのかもしれません。
視野狭窄という感じがします。
そんなループから出て、そのまま「生きにくいなーやだなー」で良いように思います。
ただそんなカオスとか混沌とした状態を良いことに、遺伝要因のADHDと、環境要因の愛着障害に分かれた結果、利害が一致した医師やマスコミは「ADHD推し」となって、医師の太鼓判を支えにマスコミが大きく広めて、一大ブームとなったということではないでしょうか。
・・・ま、そういうことですね。社会の成り立ちというものは。ワクチンも同じくで。
そしてつらさを感じている人が、お金を払って薬漬けになるなんて、やってられないですね。
「ADHDの遺伝説」の本当の意味
今までいってきたように、どうも
「ADHDの遺伝説」は怪しい・・・
というのが、 著者の本音であり私も賛同するところです。
遺伝説というか、そもそもADHDの特徴に薬がいるのかが疑問です。
なぜ無理に遺伝としたかというと、子供の不調の原因が、環境要因もしくは養育に問題があるとなると、先生も親も追い詰められるからではないでしょうか。
だから、遺伝説・器質の障害が必要だった???
まさか、そんなことをするはずが・・・
そして、薬で治るということは、製薬会社も助かるということです。
つまり、今回の記事で一番伝えたいのは、別にADHDと自称するのは全然構わないですが、「薬はやめとけ」ということですね。
多動というのも、実は機敏な動きができるということを、反対に捉えただけかもしれません。
それって、その人の個性だと思うんですよね。
気にすることもなければ、矯正する必要もないはず。
もちろん、本当に多動症の人は見たことがありますが、イライラした犬がぐるぐると同じところを動き回るような動きで、一般生活を送るのが難しいくらいの症状のことです。
その人のような症状を、本来「多動症」というのであって、ホリエモンさん(ADHDだと言われているはず)のような人は「大活躍して、忙しく飛び回っている」というだけではないでしょうか。
つまり、ADHDと自分で思っている場合もそうですが、診断されたとしても、この四つの可能性があることを、覚えておいてください。
1.本物の発達障害(2割以下・・岡田先生)2.1番の発達障害が養育、環境要因によって悪化している3.主に愛着障害だが、擬似ADHDを生じている4.養育以外の原因で、擬似ADHDを生じている(トラウマ等)
つまり、1番以外は、発達障害とは違う可能性が高いかも・・ということです。
岡田先生は、本物の発達障害は、2割以下ではないかと推測されています。
擬似ADHDは、本来はADHDでないのに誤診されたということです。
また、なぜ3番のように愛着障害と擬似ADHDの判別が難しいかというと、似た症状があるからです。
愛着障害の中でも、回避型ではない方の「とらわれ型」、「脱抑制型愛着障害」とも言いますが、この症状とADHDが似ていて見分けがつきにくいようです。
脱抑制型愛着障害とは、やけに馴れ馴れしくしたり、誰にでも抱きつくような人です。
このような人は、時に魅力的にも映りますが、その反面、怒ったりするとバーっと思いのままに衝動的に行動したり、自分が注目されないと、大声をあげたり、ホラを吹いて注目されようとしたりします。
この辺の言動が、ADHDだと自分で思ったり、診断されることもあるということです。
この違いを見極める方法は、子供時代に虐待とかモラハラ等の記憶があり、それが他者からの観察などからも、事実であることが認められる場合などが、愛着障害の証明になります。
症状を予防するには?
今回は、ADHDと愛着障害を比較することで、実際には愛着障害なのに、大ブームに巻き込まれてADHDと信じてしまうことの恐ろしさをお伝えしたいと思いました。
また、自分でそう思っているだけなら良いですが、薬などを飲むのは、どうかなと思います。
どちらにしても、薬は多動を抑えることになるので、どんどん自分らしさから遠のいていくと思います。
また、このような子供の不調を、すぐに抑え込むことを考えるのではなく、その子が言葉に出せないSOSを発信しているのだということを、汲み取る大人がいると救われます。
そんな時に、「こんなに育ててやったのに、お前は」などという言葉が出るなら、それは子供を敵対視していることに、気づくことです。
それこそが、子供が不調になっている原因です。
すぐにはうまくいかなくても、「敵意」が出たら、さっと引っ込める。それだけで、子供は生きる気力を少しは取り戻すと思います。
愛着障害の人がいるなら、母も子もその祖父母たちも、愛着障害の可能性があります。
これが、世代間に渡ったトラウマです。
お互いに睨み合うことに大切な時間を使うのでなく、お互いが自分に向き合って、今までの人生を客観視して、おさらいすることから始めましょう。
とりあえず、「解散」してそれぞれのハウスに戻りましょう!!
以上で、あなたは本当にADHDですか?を終わります。
ありがとうございました。