このブログを検索

2021年3月10日水曜日

コントロール癖をやめる方法

コントロール癖とは



あなたは、同僚や恋人などに対して、知らず知らずのうちにコントロールすることはありませんか?


コントロールというと、「あれやれ!これやれ!」「これはダメ!」などを想像するかもしれませんが、それだけではありません。


弱々しく病気のように振舞って「大丈夫ですか?」と声をかけられるのを待つのも、コントロールです。



このように、自分の思った結果を導き出すための何らかの他人への関わりのことを、ここではコントロールと呼びます。


なぜ、こんなことをするのかわかりますか?


もし、わからないならばかなり昔に覚えた習性だと思います。


このようなコントロール癖は、対人関係で非常に問題になりやすいです。


なぜなら、人はコントロールされたくないからです。


もし、あなたがコントロール癖があるなら、その理由を知って一度リセットしてみてはいかがでしょうか。




うつなどの親に育てられた子供の特徴


突然ですが、あなたの親はすごく厳しくなかったですか?


または、うつのような症状があって……つまり、自分のことで精一杯で子供が親の面倒を見るような環境ではなかったですか?


もし、このような親中心の家族であった場合、子供は子供らしく振る舞うことを許されないので、サバイバー症候群になりやすいと言われます。


サバイバー症候群とは、アンシェフィールド という作家の「悲哀の蜘蛛の巣」から引用したものです。


その特徴としては、以下の通りです。


👉サバイバー症候群

1.親密さへの不信感

2.完璧主義への懸命な努力

3.完璧主義によるコントロール

4.あくことなき承認欲求

5.こけおどしの自信を見透かされるのではないかという恐れ


いかがでしょうか。

このように、すでに幼少期から、非常に大きなハンディーキャップを背負うことになります。


この中にもあるように、3番の完璧主義によるコントロールとあるように、「ちゃんとしないといけない」とか「私がしっかりしないと」という思いが、コントロールにつながっているということです。



「あるがままの自分」などと言われますが、それとは正反対の「必死に努力しなければ生きられない自分」だったことがわかります。


このような状況下で、子供は元々の性格とか親などの関わりによって、2種類のタイプに分かれていくと言われます。



良い子か反抗か


子供は母親に褒められたり、認めてもらおうと頑張るものですが、母親などがうつの場合、自分のことで精一杯で、子供に気が回らないことが多くなります。


そんな時に、2種類の反応が起きると言われます。


良い子タイプ

1.もっともっと努力をして、母親に言われるよりもさらに先回りして要望を叶えようとする

この場合は、大人になるにつれてさらにその腕を磨き、周囲から「とてもよく気の利く人」と言われるような大人になることが多いです。


でも、当然ながら疲れるはずです。


どこかで限界がきて挫折を味わう人もいるでしょう。


また、「あるがままの自分がわからない」と真剣に悩む人も、このタイプです。


自分を捨てて、親の気にいることばかりを考えて生きてきたので、そのままで良いと言われてもどう力を抜いて良いかわからなくなります。


それが悩みになることもあります。


また、希望通りに認められてもそれを信じられないという、悲しい習性もあります。

それは、幼い頃に受けた、親などの気まぐれな対応に慣れているせいです。


反抗タイプ

2.努力しても認められない落胆とか傷つくことを味わうことがないように、その努力を諦める


このタイプは、親や周囲に対して敵対的な態度をとります。


また、このような態度に対して、うつなどの親はその行動だけを見て罰を与えやすく、本当の気持ちを理解してもらえない子供はさらに反抗的になり、親の持っている懲罰的な態度も身につけてしまいます。





両者に共通する傾向


良い子タイプも反抗タイプも、共通するのは「誰かをコントロール」しようとするところです。

もちろん対応の方法は違いますが、自分を助けてくれた人や思い通りになる存在を見つけると、コントロールしようとします。


良い子タイプは、世話焼きをすることで相手の気持ちとか時間をコントロールしようとします。


反抗タイプは、いじめたり敵意をあらわにして攻撃したりします。


どちらも相手にとっては良い気持ちにはなれません。


世話焼きは、子供扱いされたような気分になるし、「見返りが目的かーー」となるでしょう。

また、敵意を出されて、気分が良い人はいないはずです。


このようにコントロールは、相手が成熟した大人であればあるほど嫌われます。


こちら、引用になります。


相手をコントロールしようとする傾向は、適応上生じた特殊能力だともいえる。

しかも、そうした能力が4歳から6歳という早い段階で芽生えることは、驚くべきことである。

子供は、意識的にそれを身につけたというよりも、生き延びていくためのやむを得ない必要から、本能的にそうする術を体得したと言えるだろう。

懲罰的なコントロールの起源は親自身にあり、親が懲罰的な脅しをかけて子供をコントロールしようとしたことを、子供も模倣して行うようになった、初歩的な社会的学習の結果だと言える。

それが3歳という早期から認められることも別段不思議でない。

シックマザーより


つまり、相手をコントロールする癖は、元々の性格というよりも幼い頃に生き延びるために、また脆くも崩れそうな家庭を守るための手段だったということです。


また、あまりにも昔のことなので、すでに今ではその記憶すらなく、残っているのは「どうしてもコントロールをしようとしてしまう自分」だと思います。


いかがでしょうか。


もし、コントロール癖がある人がそれをしなくなるということは、人格が180度くらい変化するようなものです。


多分ですが、今付き合いのある人も、多少なりともコントロール癖はあると思います。


でも、あなたが変化することで、うまくいかなくなる可能性もあります。


ただ、そのことによってこれから付き合う人たちは、変化していくと思います。


具体的にどうやって、コントロール癖をやめるのか?ですが……




コントロール癖をやめる方法


1.(コントロールしようとしていることに)気づく

2.行動(コントロールのための)を起こさない

3.コントロールしようとしていることを自分でやる


まずは、自分で気づくようになることですね。


幼い頃からの習性なので、気づくのも難しいとは思います。


ただ、この癖をなくすことは、人生が変わることを意味すると思います。


その気になったら挑戦してみてください。

ありがとうございました。

今日のオススメ

「恋に落ちる」と「本当の愛」の違い

 愛すること、生きること M・スコット・ペック 愛とは、自分自身あるいは他者の精神的成長を培うために、自己を広げようとする意志である。 これが、著者の定義です。 さらに具体的に、愛について説明があります。 1.行動は、目指していると思われる目標や目的によって定義される。 これは、...