あなたは、マインドコントロールにかかりやすいですか?
マインドコントロールとは、怪しい宗教だけでなく家族や学校でも毎日のようにあることです。
つまり、人の思考や感情に影響を及ぼして支配者の思い通りに行動を支配することです。
だから、家族内に支配者がいてそれにみんなが従うようなのもマインドコントロールになります。
今日は、どのような人がマインドコントロールをするのか、または、マインドコントロールにかかりやすい人の特徴などをみていきます。
マインドコントロールとは
先日、私はペットではない!過干渉の闇、という動画を出した時、結構 反論をするかたもいました。
「わかったけど、できない」というようなものです。
例えば、「ペットではないと言っても効果がない、むしろ親に気づいて欲しい」というような意見もありました。
この時に、もしかするとこのかたなどは、「親のマインドコントロール下にあるのかも」と感じました。
今日は、そのマインドコントロールについて、一般的に言われるような恐ろしいことではなく、誰にでも身近なものであることを、理解してもらいどうしたら良いかを考えます。
ところで、ツイッターで、このようにつぶやきました。
👉人を追い詰めるトンネル🕳
— ダイジョウ部 (@tomtom43293008) January 20, 2021
アリエル・メアリ
👉条件
1.外部からの遮断
2.小さな一つのことに集中する(視野狭窄)
その中でのルールとか価値観が、その人の全てになる
👉抜け出せない理由
✔️ 集団の圧力
✔️ 存在価値を証明しようとする自己実現の願望
これによって抜け出す力が奪われる
アリエル・メアリというイスラエルの心理学者は、マインドコントロールを「人を追い詰めるトンネル」と言いました。
トンネルといえば、暗くて長くて酸素も少なくて「早く出たい」と思いませんか?
このトンネルはたとえですが、私たちはこのトンネルのような条件が整うとマインドコントロールされやすくなるということです。
トンネルの条件としては、
1.外部からの遮断
外から介入しにくい家庭やいじめグループなどは、問題が深刻化していきます。
2.一つのことに集中する(視野狭窄)
これは、小さな集団の中の支配者の指示によって何かをさせられたりして、それに対する不満なども言えなくなってきます。
よく、学校とかブラック企業などではよくあることです。
そして、その中でのルールとか価値観が内在化して、その人の全てになっていきます。
また、このトンネルから抜け出せない理由は
まず、集団の圧力があります。
また、存在価値を証明しようとする、自己実現の願望によってトンネルから出る決意ができなくなります。
つまり、家庭や学校などはこのようなトンネルの状態になりやすい土台があるということがわかります。
マインドコントロールをしようとする人の特徴
では、このようなマインドコントロールをしようとする人は、どんな人でしょうか?
さっきから、支配者と言ってますが、まさに支配者であることです。
それは、支配力があるとかリーダーシップがある、というような「能力がある」という意味ではなく、その集団では支配力を発揮しているということです。
きっと、自らが手をあげて支配者になったのだと思います。
このように、マインドコントロールをする人の特徴を、三つあげます。
1.優位性
さっきも言ったように、小さな集団の中で優位にいることです。
家族内であれば、夫婦の関係でつよいほうが優位に立ち、子供達もそれに従うようになります。
2.弱者に対する思いやりや倫理観の欠如
本来のリーダーなら、弱者を助けたり皆にも助けるように促すものですが、そのような感覚がないということです。
共感性の欠如です。
本来はこのような人はリーダーになれませんが、小さなグループや機能してない集団なら、リーダーになれることがあります。
つまり、このタイプは支配の快楽とか欲望に溺れてしまう人です。
3.支配が中毒になっている
だから、いつまでもやめられずに暴走しやすいです。
これを聞いていて、何かに共通点を感じたかもしれません。
このマインドコントロールをする人は、自己愛が欠如した人にとても似てます。
愛着障害などの記事もあとでご覧ください。
愛着障害の人は、自己愛が欠如した親などに育てられた場合に見られる性格傾向です。
つまり、自己愛の欠如した人は、それを満たすために自己愛を極端に求める傾向があり、また、共感性の欠如があるので人の痛みがわからないので、コントロールの手を緩めないのです。
まさに、マインドコントロールする人とそっくりなのです。
このように、リーダーが役割を果たさない集団はいずれ崩壊しますが、これを支える人の存在によって保たれることもあります。
つまり、アルコール中毒者にくっついている共依存者を離すことが、アル中から立ち直る一歩になることがあるように、マインドコントロールも、このような組み合わせによって出来上がるということを知っておくのは大事です。
「私がいないと」と思うのは、本当のところは自分が離れられないのかもしれません。
マインドコントロールされている人の特徴
では次に、マインドコントロールされている人はどのような人でしょうか。
1.依存性
マインドコントロールされる人の、大きな特徴は依存性です。
いわゆる依存性パーソナリティーかもしれません。
特徴は、ノーと言えない、主体性がない、周囲への気遣いをしすぎる、などです。
あなたは当てはまりますか?
なぜ、依存性の高い人がマインドコントロールをされやすいかというと、マインドコントロールの目的は・・・
主体的に考えることを許さずに 絶対的な受動状態を作り出す
ということが目的だからです。
だから、「自分で何もできない」と悩んでいる人は、実はマインドコントロールをされている状態なのかもしれません。
また、マインドコントロールされる人の、大きな特徴の二つ目は、
2.暗示にかかりやすい人
例えば、
1.人の言葉を真に受けやすい
2.信心深く、迷信などを信じる人
3.大げさな話や、虚言癖がある人 など
これは、逆に暗示されたことを自分でも勧めるという特徴にもなります。
また、マインドコントロールされる人の大きな特徴の三つ目は、
3.心が弱っているとき
これは、離婚した時に勧誘がくるというのは納得できます。
マインドコントロールの解き方
マインドコントロールをする人の特徴として、「支配が中毒」になっているように、このような状態、何かの依存症と同じことですから、相手によくなってもらうとか気づいてもらうというのは正直なところすごく難しいです。
これは、「愛があるから支配したい」とか、「独り占めしたい」というより、「自分の支配欲を満たしたい」「自己愛を満たしたい」という気持ちからくるものだからです。
だから、周りがいくら期待をしても「今度こそは成功させてやる」とさらにマインドコンロールを仕掛けたりするでしょう。
これは、サイコパスの特徴にも似てますが、誰にでも性善説は通用しないと知ることです。
これを知っておかないと、ずっとマインドコントロールの犠牲になってしまいます。
それよりは、支配する人と支配される人の組み合わせを解体する方が、よっぽどお互いのためになります。
では、初めにこれから会う人から、マインドコントロールを受けないために、知っておきたいことをお伝えします。
これから会う人にマインドコントロールを受けないために
もし、はじめて話す人などから、マインドコントロールされたくない人は、先ほども言ったように、暗示などにかからないということです。
暗示というと特別な感じですが、すぐに相手の話を鵜呑みにするようだと気づかれたら、支配者は心の中でニヤリとするはずです。
また、マインドコントロールをする人は、「いかに効率的に引っかかる人を探そうか」と、考えてます。
支配者はグズグズするのは苦手です。
だから、最初の会話で「この人は暗示にかかりにくい人だ」と思わせれば、意外にあっさりとすぐに離れていくでしょう。
特に、依存性パーソナリティーの人は、依存心が出てきたりするとこちらから懐いていくようなことがあるほど警戒心が少ないので、この時点で相手の手中にはまらないように、相手の人柄がわかるまでは、観察をするようにしてください。
また、心が弱っていることを安易に知らない人などに言わないことです。
家族などからのマインドコントロールを解く
では、すでに家族などからマインドコントロールされている場合は、どうしたら良いでしょうか。
さっきも言いましたが、マインドコントロールは、お互いの自己愛とすごく関係してます。
つまり、マインドコントロールをする人も自己愛に傷があり、マインドコントロールを受ける人も自己愛に傷があります。
だから、同情してしまうこともあると思います。
でも、このような同情すらもマインドコントロールをする人にとっては、好都合だということです。
ただ、この出口のないトンネルから抜け出したいならば、同情していては無理です。
まず、自分の置かれた立場や今までやられたこと、今までの人生を振り返ってみることです。
マインドコントロールを解く手順
マインドコントロールを解く手順としては、
1.望んだ自分の存在を知る
これは、非常に難しいのですが、マインドコントロールを受けやすい人の特徴でも言いましたが、その人の中に、誰かに頼りたい引っ張ってほしいというような、「依存性がある」ということです。
例えば、恋愛などでも、気の弱い人がつよい人に惹かれるようなものです。
この自分の気持ちを肯定して認めないと、マインドコントロールを解くのは非常に難しくなります。
2.相反する気持ち(両価的感情)を言葉にしていく
これは、「誰かに頼りたい」と「自立して生きていきたい」というような、反対の気持ちです。
これが、今は共存して混乱している状態です。
自分の中で正反対の気持ちが、綱引きをしているような状態です。
これを、どっちかにしないと自分が苦しみます。
それをはっきりさせる方法として・・・
ノートなどに二つの気持ちを、どんどん書いていってください。
そして、「最終的には自分はどっちを選ぶのか」を自分で決めることになります。
このように、相反する気持ちを言葉でアウトプットしていくと、マインドコントロールをする人の支配力は衰えていきます。
もちろん、これはあなたの心の中での話です。
コントロールされるのではなく、自分で自分をコントロールするという気持ちに近づきます。
物理的に離れる
また、物理的に離れることも意味があります。
このような、本来すでに破綻している関係は、物理的に離れると驚くほどあっさりと現実的にも破綻することが多いです。
理由は、支配者は自分のことばかりを考えているので、気づいてしまって離れようとする相手を追うよりも「次のターゲットを探そう」「その方がはやい」となるのです。
これは、さっきも言いましたが「いかに効率よく」ということを、支配者は考えているからです。
もし、「それができない」と思ったなら、相手のことよりも自分の中の依存性などに取り組むと良いです。
3.自己価値を回復していく
具体的にどうやって、マインドコントロールのトンネルから出て、どうやって生活していくかを計画し行動に移していきます。
これをするのが大変で、実はマインドコントロールを受けているということもあると思います。
でも、少しづつ進めればできないことはないと思います。
最後に
今回、マインドコントロールの話をしましたが、マインドコントロールという言葉の次に、多く出てきたのは、「自己愛」ではないでしょうか。
結局は、「自己愛の欠如した人間が、自己愛のバランスの悪い子供などを支配していく」というカラクリでした。
では、この自己愛とは、どんなものでしょうか。
コフートは、自己愛は二つの要素があると言います。
一つは、自らが神のような存在でありたいと願う気持ちです。
もう一つは、理想化された親のイマーゴ、です。
イマーゴとは、イメージのことです。
つまり、自分は1番のように神にはなれなくても、親を神としてあがめ願望を投影してしまうことです。
簡単にいうと、親をかいかぶって「素晴らしい人だ」と思い込むことです。
これによって、いつまでもマインドコントロールに気づかずに、理想化をし続けてしまう人も、多いように思います。
まずは、気づくことから始まります。
ありがとうございました。