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2021年10月8日金曜日

雑性PTSDだろうが 適応障害だろうが、本人は傷ついている


 

こちらは下のリンクから引用しています。 

宮内庁は10月1日、眞子さま(29)と小室圭さん(29)が同月26日に結婚されると正式発表するとともに、眞子さまが「複雑性PTSD」と診断されたことを明らかにした。精神科医の和田秀樹さんは「会見に同席した精神科医は『結婚について周囲から温かい見守りがあれば、健康の回復が速やかに進むとみられる』と発言しましたが、これは国民に誤解を与え、現実に複雑性PTSDの症状に苦しむ虐待サバイバーに脅威を与えるおそれがある」という。その理由とは――。



こちらはこの記事を書いた方の見解です。

 

この病名については、秋篠宮家の側近部局トップの加地隆治皇嗣職大夫が眞子さまの病状について切り出し、精神科医で、公益財団法人「こころのバリアフリー研究会」理事長の秋山剛氏が会見に同席して「長期にわたり誹謗中傷を体験された結果、複雑性PTSDと診断される状態になっておられる」と述べた。

1991~94年にアメリカに留学して以来、この疾患に向き合ってきた私は、宮内庁のその後の説明を聞くにつけて、腰を抜かすほど驚いてしまった。

なぜなら、複雑性PTSDとは虐待のような悲惨な体験を長期間受け続けた人に生じる心の病であり、治療も大変困難なものとされているからだ。


つまり、最近あった事件のように、3歳の子供が母親の同居人に虐待死させられたようなケースを体験した人が、複雑性PTSDであり、この場合は「そのあと」の方が辛いという人も多いくらい、回復には時間と労力がかかる。

だから、担当医師が言われているような「暖かい見守り」くらいで回復するなら、それは 複雑性PTSDではない、きっと適応障害だろうということです。

言いたいことはわかりますが、担当医が何よりも国民に協力してほしいことは、「暖かく見守ること」ということを伝えたいのであり、眞子さまの気持ちを代弁しているはずです。

病名でもそうですが、物事の「正しさ」だけを求めると、本質が見えなくなります。

これは、危険です。

……なんか、悪いですが、話題に乗っかって、このような「言葉遊び」が行われて、それを話題にして書籍などを売ろうとする意図が丸見えです。

このような、患者の気持ちを配慮しない医師がいることが残念です。

でも、私たちでもこのような「言葉遊び」はよく行われます。

例えば、「私は自己愛性かな?それとも……」などと、症状名などにこだわりすぎるのも、「言葉遊び」となって、肝心の回復や本当の問題から離れてしまうことがあります。

気づきたいのは、自分で肝心の回復や本当の問題から遠ざけようとしている心の動きです。

また、このような質問を誰かにすると、質問した人も巻き込んでしまいます。

そして、お互いの関係で、より利己主義な人 支配的な人が、弱い立場の人たちから金銭や人生などを搾取するという結末になるのです。

小さな期待(欲)は、より大きくて強い欲に呑み込まれてしまうのです。

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