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2021年4月27日火曜日

人間が生きるための「暗黙のルール」





あなたは、よりよく生きるための自分のルールがありますか?


もし、あなたが「生きにくい」「人間関係がうまくいかない」などの悩みがあるなら


今日のルールを追加してみることを検討してみてください。


今日は、岡田尊司先生の書籍から、ポイントだけをお伝えしますが、とても良い本で久しぶりに感動して泣いたほどなので、よかったら読んでみてください。


では、早速生きましょう。




生きるための暗黙のルール その1


人は関心を共有する者を仲間だと認める


もし、あなたが誰かとなかよくなろうとしているのに、相手が乗り気でなかったり冷たくされた場合などは、このことを思い出してください。


「自分のことばかり、わかってもらおうとしてなかったか?」


「実は、相手のことなど何の関心もなかったのではないか?」などです。


試しに、今 苦手だと思っている人を思い浮かべてみてください。



その人が、今 何に関心を持っているかわかりますか?


きっと、あまり知らないと思います。


このような「相手が何に関心を持っているか」という視点は、実はとても大事なことなのです。


ただ、その問題をあなたが解決してあげるとかそういうことではなく、相手が関心を持つことに関心を持つことから関係は始まるということを、知っておくことです。

これこそが暗黙のルールなのです。

逆にいうと、これ以上なかよくしたくない人には、関心を持たなくて良いのです。


自己愛が枯渇してしまうと、それを求める気持ちがつよくなりすぎて、自分の自己愛を充たすことばかりに夢中になります。


でも、相手も実は自己愛があって、それを「満たしたい」と思っているということです。


では、次にいきましょう。


生きるための暗黙のルール その2

 

見捨てられたものほど、認められたがっている


あなたは、「見捨てられた」という思いがありますか?


そうならば理解できると思います。


見捨てられたと思っている人ほど、実は認められたがっています。


これは、欠如しているものを満たそうとする欲求です。

欠如欲求は非常に強くなりがちで、自分でコントロールするのが難しくなります。


また、このような場合、二つのタイプに別れると思います。


一つは、「見捨てられた経験を忘れるほどに愛されたい」と願い、誰かに求めるタイプです。

また、もう一つのタイプは、「自分は愛などいらない」と辞退するタイプです。


ぜひ、どちらのタイプも今の自分を認めながら、「本当は認められたがっている」という部分を肯定的に受け止めてください。


そうしないと、認められたい気持ちがそこでブレーキをかけてしまうので一向に前に進まないのです。

辞退するタイプも、実はいらないと言いつつそこに縛られているのです。

でも、ただ「欲しい、欲しい、認めて欲しい」ではなく、先ほどの1番のルールで言ったように、相手にも「関心を持って欲しい」という気持ちがあることを、そこで思い出してください。

また、このような見捨てられた人が認められた時、そこには大きな力が生まれます。


「拾ってもらった」という感謝の気持ちであったり、今まで使うことなく温存していたパワーが発揮されるのです。


このように暗黙のルールでは、人から忘れ去られたようなことや人などは、実は大きな価値が眠っていると解釈するのです。


つまり、困った人を見捨てずに助けるのは、暗黙のルールなのです。


それを受け取るのも暗黙のルールなのです。


今まで、人からの恩をことわるだけだった人は、ぜひ考え直してみてください。


では、次にいきましょう。

生きるための暗黙のルール その3

 

自分が求めているものをはっきりさせないと、求めているものは手に入らない


あなたは、自分が求めているものを、「欲しい〜」と大きな声で言えますか?


もし、「好き勝手なことを言うな」と言うような教育を受けてきたなら、難しいかも知れません。


でも、今になって、「あなたは何を考えているのか、さっぱりわからない」


とか、「何が好きなのか何が楽しいのか、はっきりしないやつだ」などと言われているかも知れないですね。


このような、「自分はあとで良いです」とか、「自分のことは、ほうっておいてください」などの対応は、一見、謙虚でやさしい感じがしますが、実は周囲は混乱してしまうのです。


なぜなら、あなたの遠慮によって自分ばかりが満足してしまうのは、このような暗黙のルールに反するからです。


この時点で、あなたから離れる人もいるでしょう。


相手は、「この人は暗黙のルールをしらない人だ」と思ったかも知れません。


このように、欲しいもの 欲しくないものを はっきりさせることで、自分も周囲も幸せにします。


例えば、ずっと片思いをされている人に対して、早いうちにことわっておけばもっと早く相手が幸せになった、と言うようなことです。


遠慮をすることなど、この世の中にはほとんどないのです。


では、次にいきましょう。


生きるための暗黙のルール その4

 


間違った相手と交渉してはいけない


よく昔話などで、旅の途中で泊めてもらうときに、優しいおじいさんとケチなおじいさんなどが出てきます。


このような時に、自分で優しいおじいさんを見極めることができるかどうかが重要です。


「家が立派だから……」などと言うだけの理由で交渉する相手を選ぶと、ケチなおじいさんに当たってしまうかも知れません。


では、次にいきましょう。



生きるための暗黙のルール その5

 

相手の安全を脅かすものは、激しい攻撃を受ける


あなたは、会社の人とか身近な人などに、突然激しい攻撃を受けてうろたえたことはないでしょうか。


これも、暗黙のルールを使うと理由がわかるかも知れません。


さっきも言ったように、人間はほとんどの人が自己愛に傷があります。


だから、「これ以上、傷つけられたくない」と思っていきてます。


本当なら、何かを決めたり相手を決める時に、「どれだけ優秀なのか」などを基準にしたら良いけど、人間はそれほど完璧な生き物ではないので、「自分を傷つけない人」を優先して選びます。

これこそが、暗黙のルールなのです。

これが間違っていると、あなたがいくら正論を叫んだところで、その声は虚しく響くだけで、相手の安全を脅かすと判断されたら、ルール上そこにはいられなくなるのです。


もし、それが納得いかなければ、同じような価値観の仲間を新たに探すしかないのです。


相手の縄張りの中では、相手を最大限尊重しなければならない。


これを犯した場合、激しい攻撃に合うことは覚悟しておく必要があります。


では、次にいきましょう。


生きるための暗黙のルール その6


逃げ道を用意しておかなければならない


誰かとなかよくなりそうな時、または、恋愛などでうまくいきかけた時など、ついつい焦ってしまいます。


でも、少しでも抵抗を感じた時は強引に進まずに、一度立ち止まることです。


これは、喧嘩をする時も同じです。

逃げられないほど追い詰めてしまう人は、暗黙のルールを知らない人です。

どんな場合にも、お互いが傷つかないことを優先して行動します。


つまり、どうしても手に入れるものではなく、ダメなら次に行くくらいの気持ちで常にいることです。


では、次にいきましょう。

生きるための暗黙のルール その7

 

自分を肯定されたければ、相手も肯定しなければならない


これは、暗黙のルールの5番で言ったこととほぼ同じです。


私たちが、これから生きるために必要なことは、うまく生きると言うような小手先のテクニックではなく、自分にとって大切なものや人を見つけることです。


今まで得られなかった安心感、自分はここに居て良いと言う資格、ダメな自分を認め、不完全な相手のことも認められる関係。


それは、どれだけ美しいとか、お金があるなどではないのです。


では、最後になります。

生きるための暗黙のルール その8

 

真っ白な気持ちで向かい合えば、相手の気持ちも真っ白になる


私たちは、過去の経験から、この先のことを予測します。


つまり、過去に傷ついた経験などがあれば、「きっとこの先も傷つく」と予想します。


そして、少しでも傷つきそうなことを見つけると、「やっぱり」と思ってしまいます。


これは、傷つくことに囚われている状態です。

自分で呪文をかけて、それを当てているのです。

すぐには難しいけどできたら「過去の人間関係とこれからの人間関係は違う」と思ってください。


もしかすると、また、同じように傷つくかも知れませんが、それでも、また次も心を真っ白にして誰かと向き合えば、いつかは過去の傷を忘れるような、出会いなどがあるかも知れません。

いかがでしょうか。



暗黙のルールとは、


1.人は関心を共有する者を、仲間だと認める。

2.見捨てられたものほど、認められたがっている。

3.自分が求めているものをはっきりさせないと、求めているものは手に入らない。

4.間違った相手と交渉してはいけない。

5.相手の安全を脅かすものは、激しい攻撃を受ける。

6.逃げ道を用意しておかなければならない。

7.自分を肯定されたければ、相手も肯定しなければならない。

8.真っ白な気持ちで向かい合えば、相手の気持ちも真っ白になる。


このような暗黙のルールは、昔話などによく出てきます。

つまり、子供が大人になる前に学ぶべきことでした。

しかし、このようなことを教えるどころか、全く逆のことをする親や自分のことしか考えずに、家族を敵のように思っている人もいます。


そんな中で育つと、暗黙のルールなど知らないまま、社会などに飛び立つことになります。


そして、出会う人  出会う人に ルール違反の罰を与えられたり、仲間に入れてもらえないなどという目にあいます。


その理由は、「暗黙のルールを知らなかったから」と思えば、少しは納得がいくと思います。


少なくとも、自己愛の傷というものを理解して、自分も相手も傷つけないことです。



今日からできる小さな習慣


では、今日からできる小さな習慣を二つお伝えします。


1.食事の前に手を合わせること


最初は形式だけでも良いので、目の前に食事があることに無条件に感謝をします。


2.良いところを探す習慣をつける


また、どんな嫌なことにも、必ず一つは良いことがあると思うことです。


どんなに意地悪な人でも「反面教師になる」などの良い点を必死で探してください。


そうすれば、迷惑なことなどを学びのチャンスに変えていくことができます。


これは、ただ我慢するのとまったく違います。


私も少し前から、暗黙のルールをやっていますが、良い行いが増えるというよりか、今までいかに無駄で嫌われるようなことを、努力してきたかがわかるようになりました。


目立つことはしなくても、周囲の反応などは目に見える形で変化するようになります。


以上で、人間が生きるための「暗黙のルール」を終わります。


ありがとうございました。


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