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2020年9月19日土曜日

返報性の法則で失敗する理由

 あなたは、他人の優しさが怖い、もしくは素直に受け取れない、という悩みはありますか?

心の中では求めていても、目の前に出されると、辞退してしまうようなことはありませんか? これは、返報性の法則と関係しているかもしれません。 返報性の法則とは、何かをやってあげたことに対して、お返しをしたくなる気持ちのことです。 つまり、過去にそのやり取りの中で、心に傷がついた、もしくは、すごく理不尽な思いをした可能性などが、考えられます。 先日、世話してやった、という動画を出しましたが、世話をしてやったんだから、と言われても、どうしてもお返しをしたくない、また、したあとにとても気分が悪いならば、きっとそこには、不信感があったからだと思います。 なぜ、不信感が生まれるのか? それは、順番が逆だからではないでしょうか。 本来なら、見返りを求めない行為によって、私たちは感動し、勇気をもらい、ここに居て良いのだ、という安心をもらいます。 でも、世間でよく使われている、返報性の法則は、最初に、提供する側の要求があり、そのための手段として、優しさとか、世話などが使われる場合があるのです。 つまり、無償の愛などではなく、また、あなたの成長や自己実現を願ったものではない、ということに、気づいたからこそ、気分が悪いのです。 そんなやりとりにうんざりして、他者が同じようなかかわりをしてきた場合、防衛反応が出るのではないでしょうか。 私は、返報性の法則は、ある意味、人を操作するための方法だと思っています。 もし、これを使っていたり、使われているとしたら、今は良くても、いつか、大きな壁に、ぶちあたる気がします。 なぜなら、返報性の法則の多くは、さっきも言ったように、何かを先に与えることで、人を操作するためのものだからです。 これは、たとえ悪気がなくても、という前提があると思います。 よくコメントでもいただきますが、求めてないものを押し付けられた経験は、多いようです。 これも、さっき言ったように、その先の感謝や恩返しなどの、見返りが前提だからこそ、押し付けだと感じるのです。 でも、人はこのような操作的な手法によって、心が動くものではありません。 心というと、ややこしいですが、このようなかかわりによって、たとえ罪悪感が出てきたとしても、本当の感謝の気持ち、そして、本当にお返しをしたい気持ちが、出てくることはないでしょう。 ただ、どこかであなたも返報性を使っているなら、お互い様ということになります。 また、これが当たり前になりすぎて、誰にも理解してもらえない、というジレンマに悩む人も多いです。 でも、私は、ここが踏ん張りどきで、多くの人たちの価値観による圧力に、負けてはいけないと思ってます。 今日は、この辺を考えていきたいと思います。 前半は、 返報性の法則を使う理由、です。 後半は、 私たちが本当に求めているもの、です。 ・・・続きは動画でどうぞ!


【動画内でご紹介した動画や関連動画】 「世話をしてやった」の謎

※自動音声になります。苦手な方はご遠慮ください。

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