あなたは、自分にとって、居心地の良い場所がありますか?
どんな場所が居心地が良いかは、人によって違うと思います。
以前に、安全基地という動画などでいったように、「否定などをされない場所」または境界などの動画で言ったように、「ちゃんと距離感がたもてる場所」つまり「誰かが勝手に土足で入ってこないような場所」とも言えます。
きっと、そこにいると落ち着く、緊張しない、などの場所があれば、それは居心地の良い場所なのだと思います。
ただ、このような居心地の良い場所が、なかなか見つからない人も多いと思います。
今日は、このような居場所についてまた、所属の欲求について考えてみたいと思います。
居場所がないとは
誰しもが、「居心地の良い場所を見つけたい」と願うものだと思います。
ただ、その内容は、例えば、放浪の旅が自分に合う人もいれば、変わることのない土地に根をおろすことが居場所だと感じる人がいるように、居心地の良さは人それぞれです。
だから、「どんな場所が良い」という決まりはないということです。
本人が、どう思うかが重要です。
ここで、いただいたコメントを、抜粋してご紹介します。
自分らしく振る舞うことに自信をなくし、人からの意見には、無意識で悪意や自分のことを理解してもらえないと言う思い込みが湧くようになり、人間関係作りは上手くいくことは少ないし、周りを気にし過ぎて自分の殻に、ひきこもり過ぎて、今の自分は自分軸や価値観が空洞化していると思うようになりました。どうすれば、自分軸を確立して生きれるのでしょうか?
ということです。
失礼ですが、途中を抜粋しました。
このかたも、自分の居場所作りに苦労されているのかと思って、今回ご紹介しました。
まず最初に言っておくと、所属する場所は自分で選べるということです。
もし、あなたを排除しようとする場所なら、そこから去って「ここに居て良い」という場所を、新たに探すことができます。
これを、反対に考えると苦しみが生まれます。
つまり、排除されているのに迎合して居続けることです。
これは、自分を排除しようとする考えかたです。
このような思考をずっとしてきたなら、そこに気づくのすら難しいとは思いますが、自分だけは排除してはならないと私は思います。
なぜなら、自分がなくなるからです。
まさに、コメントの通り「空洞化」ですね。
その上で、今の自分にどこか間違いがあるなら直していけば良いと思います。
この間違いとは、あなたの経験にもよりますが、安全基地を知らないことで、危険地帯でやってきたことを今でも続けている場合です。
これは、安全基地という動画を見てもらうと、良いと思います。
敵だらけの危険地帯の中で生き延びるための方法と、居心地の良い安全基地での振る舞いは違うということです。
例えば、危険地帯では自分の利用価値を証明する必要があったとします。
それを安全基地でやると、周りの人はその承認欲求の強さに驚いてしまいます。
つまり、「安全基地では利用価値を証明する必要などない」と知ることです。
また、危険地帯であまりにも拒否されてきたので、拒否に非常に敏感になっていることがあります。
そうなると、誰かのちょっとした指摘に大混乱をしてしまうことになります。
このように、危険地帯でのやりかたをしていると、周囲から浮いてしまい居心地が悪くなります。
それによって、今度はすがりつくように、その場に居続けようとしてしまいます。
つまり、「居心地の良い場所に所属したい」というより、「何が何でもここに居ないと生きていけない」という強迫観念が生まれます。
すると、目的が違ってきます。
つまり、所属するための破壊的な行為が非常に増えていきます。
これを、ルドルフ・ドライカースは、「間違ったゴール」と名付けています。
この間違ったゴールは、このようなプロセスで進みます。
間違ったゴール
まず、一つ目は
1.注目を得ようとする
「私が、私が、」と承認を求めるような行為は、周囲の人を戸惑わせたり苛立たせることにもなります。
また、このような人はコミュニティーなどに突然入り込んで、自己主張を始めたりします。
自分の場合と、他者の場合で考えてみると良いと思います。
次に、二つ目は
2.権力争いをする
その居場所の中心人物を、敵視したりして、争いなどをおこします。
対立を起こして、グループを分断しようとすることもあります。
これは、支配したいという欲から生まれます。
次に、三つ目は
3.復讐する
2番目の権力争いに敗れると、今度は復讐をします。
または、犠牲者となって、「 どれだけ不幸か弱い人間か」などをアピールします。
次に、四つ目は
4.無能であることを示す
1番から3番のプロセスによって、自分が絶望していることをアピールします。
これは、私は取り引きだと思ってます。
「無能であるので(害はないので)居させてくれ」と言う意味があるように思います。
こうして、自分の居場所を失うことになります。
これが間違ったゴールで、人とのトラブルが絶えない人は、このようなプロセスを無意識のうちに繰り返しているのかもしれません。
後半では、どうやって、自分の居場所を作るかを、考えたいと思います。
後半は、
自分の居場所を見つける
まず、「ここは昔のような危険地帯ではない」と心の底から理解することだと思います。
いくら、安全基地であっても、自分が危険地帯での振る舞いをしていれば、「そこには合わない」と思われてしまいます。
前半で言ってきた、間違ったゴールでは、とにかく自分をアピールすること、自分を守ることばかりを、考えてきました。
これが、危険地帯での思考法なのです。
安全な居場所では、その必要がないのです。
今までは、優越することで承認されるという対人スタイルであったのであれば、これからは、協力することで一緒にレベルアップするというところに、エネルギーと時間を使うこと、これが安全な居場所ですることです。
これは、以前に、縦の関係横の関係、という動画でも言いましたが、
縦の関係は、個人がいつもメンバーと競争している状態です。
横の関係は、協力し合うことで所属した場所を安全なものにしていきます。
つまり、一匹狼から群れで暮らす動物に変化するという感じでしょうか。
もちろん、一匹狼が向いているなら、そのようないきかたを、自分で探す必要があると思います。
実際にそうやっていきている人も、多いと思います。
ただ、これは自分で探すことができなければ、実際にやることもできないと思います。
もし、周囲とうまくやっていきたい、居心地の良い居場所を作りたいなら、今までの単独での競争意識ではやりにくいと知って、協力することを学んでいくことではないでしょうか。
以前に、そして誰もいなくなった、という動画で「ゾーン」という話をしました。
私たちは知らず知らずのうちにゾーンというような人間の塊の中で生きているので、自分が変わるとそのゾーンも変わるという話です。
だから、コメント主さんのように、誰からも受け入れられないと感じるならそれは、新しいゾーンを見つける機会なのかもしれません。
ただ、安全基地を求めながらも、危険地帯での生き方をしていると、そこに大きなギャップがあるので、安全基地を作ることが難しいかもしれません。
もし、安全基地を作るのであれば、
個人戦から団体戦へ。
また、勝ち負けの世界から協力の世界へと、自分が望んで移行していく必要があります。
もし、心の中で個人戦が良いと思っているなら、いくら団体戦で頑張ってもうまくいかないはずです。
今日は、このような話をしました。
前半は
居場所がないとは
人間は、居場所をうまく作れないと感じると間違ったゴールを設定します。
それは、居心地が悪くても、そこに居続けようとすることです。
それが目的になってしまうことが、間違いなのです。
間違ったゴールは
1.注目を得ようとする
2.権力争いをする
3.復讐する
4.無能であることを示す
これは、団体競技の中で一人だけ個人戦をしているようなもので、団体の全てを敵に回しているようなものです。
後半は
自分の居場所を見つける
「ここは昔のような危険地帯ではない」と心の底から理解することだと思います。
それができたら、団体戦での戦いかたがあると少しづつ学んでいくことです。
それは・・・
個人の戦いではないと知ること。
団体で協力してレベルアップすることが目的であると、知ること。
そのメンバーたちとは平等であること、です。
いかがでしょうか。
先ほど、団体戦という話をしていて、私自身がなぜ団体競技が苦手だったかがわかった気がしました。
いつも、「自分、自分」と思っているので、他者と協力し合うことが全くできなかったから、スポーツでさえもその影響が出ていたのです。
これを変えるのはすぐにできるものではないと思います。
ただ、「自分がそういう人間だ」という自覚があれば、多少やりすぎていた自己アピールなども減らしていくことができるように思います。
また、逆に個人戦を極めるのも悪くないと思います。
その間で、どっちにもいかずに揺れ動くことが、一番居心地が悪いのかもしれません。
それを解決するには、どっちにいくかを、まずは決めることではないでしょうか。
以上で、居場所がない、を終わります。
参考書籍:幸せな劣等感
https://a.r10.to/hVlgag居場所がないという方へ(こちらの内容の動画です)
あなたの安全基地はどこですか?