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2020年11月28日土曜日

ACや引きこもりが生きていくための「お金」の話


最近、女性の自殺が増えたというニュースを聞きます。

確かに、現実は闇の中、未来も真っ暗闇ですから、誰でも不安になります。

私の死生観は死を否定するものではなく、自分が思う生を全うしたと思うなら、死を選ぶこともありえると思います。

ただ、今は多くの人が「混乱の中で死を選択」している気がしてます。

これは、非常にもったいないと思ってます。

死後の世界はわかりませんが、後悔する人も多いのではないかと感じます。


また、自殺の理由の一番多いのは、「経済的な理由」です。

女性はそれでもいろんな援助を探したりしますが、男性はすぐに死を選んでしまう傾向があります。


ということで、いつもは「心理」がテーマのダイジョウ部ですが、今回は「お金」の話をしたいと思います。

これは、私が実践しているというよりも、尊敬する方(今回は、引きこもりさんと呼びます)がやっている方法です。

このかたは、働いている時に、うつ病を発症して、「ずっと人の中で働き続けることは難しい」と思ったそうです。

だから、自分なりに生きていく方法を、考えたということです。

もし、書籍などが出たらご紹介しますが、まだなので、今回はやり方だけ紹介します。

難しい面もありますが、やる気になれば誰でもできることなのです。

でも、人間にはホメオスタシス、つまり変わりたくない本能があります。

また、「依存したい気持ち」とか「面倒なことは避けたい気持ち」も強くて、なかなかこれができないのだと思います。

でも、すごく具体的なので、理解はしてもらえると思います。

もし、生きるか死ぬかくらいのところにいれば、きっとやれると思ってます。


まず、最初に何をしたら良いでしょうか?




1000万円を貯めます

もう、この時点で終了・・と思った方もいると思います。
それが難しいと。
でも、引きこもりさんは、3年でためたそうです。

具体的な方法としては・・・

収入は
  • 本業(残業バンバン入れる)で30万
  • 土日バイトで数万(具体的な数字はちょっとわかりません)
支出は
  • 実家暮らし(ほぼゼロ)
  • 無駄遣いはほとんどなし
これで、ほとんどの収入を、毎月淡々と貯めていきます。
そう考えると、1000万も現実的な数字ですね。
50万円であれば、20ヶ月でたまります。

次に、

1000万を投資します

また、これで終了・・となりそうですが、ちまたで1万が100万にというような博打的な投機ではなく、これぞ ザ・投資です。

これも、コツコツと1000万貯めた時と同じように、高い時に売り、安い時に買うの繰り返しです。


この図は、ただのイメージで、すごくざっくりしたものです。

ただ、このような投資をやりだすと、ほとんどの人は、じっと待ってられずに、中途半端なところで細かくやりだすので、損失が増えてしまいます。

引きこもりさんは、そんな誘惑には負けずに、ただただ安い時に買う、高い時に売るの繰り返しです。

また、テコの原理であるレバレッジは、ほとんど効かせずに、1倍とか2倍などでやっているそうです。

これもすごく珍しいと思いますが、1000万というお金があるからこそ、できることなのです。

ちなみに引きこもりさんは、ドル円だけに投資しているそうです。

ドル円は、ほとんど動かない通貨ペアとも言われます(とは言っても動くときは動きます)。

なぜ動かないかというと、米国(ドル)と日本(円)の間で、ある程度の約束(ここからここまでね、というような)があるようです。

それが引きこもりさんに、向いているのだそうです。

今、流行っている仮想通貨などのような、値動きの荒いものは絶対にやりません。


年間の生活費は150万

引きこもりさんは、このようなやりかたで、1000万を投資し続けて、年の終わりに150万だけ現金を引き出すそうです。

これが、次の年の生活費の全てです。

月にすると12万5千円です。

デフレの日本ならやっていけそうですが、この方は収入が多いので、きっと社会保険料などもそれなりのはず。

それで、家賃を含めた全てをやりくりしているそうです。

もし、あなたが収入以上に使っているなら、まずそこから見直す必要がありそうです。



引きこもりさんが実践している「質素な暮らし」

  • 安い家賃にするために田舎に引っ越した
  • 5年間は彼女を作らずにこの生活を維持すると決めた
  • お酒をやめた
  • 食べる量も7,8割で抑えるとした

このようなルールを決めて、そのルールを守ることを、何よりも大事にしているそうです。

このような性格が、投資などでも熱くなりすぎないことに、つながるのだと思います。


もし大損したらどうなるの?


そうは言っても、投資には損失もあり得ます。

そんな場合のリスクをどう考えているのか?

引きこもりさんは、この生活を続けることで、預金口座にもう1000万を置いているそうです。

これは、投資によって出た利益を、よけていた分です。

だから、万が一投資した結果がゼロになった場合、もしくは証券会社などが潰れた場合などでも、その預金口座の1000万が移動するだけ、ということです。

このように、何段階もリスクヘッジをしているので、いろんなことが起きても混乱しないように、事前に準備しているところがすごいと思います。


本当に恐ろしいこと

引きこもりさんは、月の収益を5パーセントと決めています。
つまり、1000万の5パーセントだから、それでも50万円です。

「これを守り続けることが大事」だと言われます。

つまり、「今月はまぐれで20パーセント儲かった!」などと喜ばず、「なぜ想定の5パーセントよりもこんなに増えてしまったのか」を検証して、反省します。

なぜ?と思う方も多いと思います。

その理由は、「調子に乗らないため」です。

人間は、すぐに調子に乗りやすく、そして、傲慢になって大胆になります。

これで大損する人は、いくらでもいることを知っているのです。

有名人が散財をしている姿を見て、素敵だと思うでしょうか?

それこそ、何かを見失った状態だと思えるかどうかだと思います。

つまり、一番怖いのは、「自分が快楽に酔いしれる状況を作ること」なのです。

まさに、ストア哲学、ストイックな生き方だと思いました。


最後に


引きこもりさんは、特に最初の1000万を貯めることを、強調してます。

なぜか?

やる気になれば誰でもできると、身をもって体験したからだと思います。

条件が整えば本業とバイトの組み合わせで、例えば月に50万を貯金できたら、20ヶ月で1000万です。

・・月に50万はちょっと厳しいとは思いますが。。

ただ、この「労働してお金を貯める」というコツコツ労働の数年間は、その後の「ブレないメンタル」を作るためにもすごく重要なのだと思います。

とにかく、すぐに結果を求め、なるべく楽をしようとするのが人間。

その逆をあえてやる人間だけが、この偉業を達成できるのだと思います。


こんな世の中ですが、自分なりに生きる術を探して、他人の煽りっぽいアドバイス(ノイズ)を、さらりとかわして生きることが、すごく大切だと思います。

他人の煽りっぽいアドバイスは、あなたのためではなく、煽ったことで自分たちの懐にマネーが入るための行為です。


注意していただきたいのは、今回の話は、投資をすすめる話ではありません。

投資などをする人の90パーセントは、マイナス収支であると言われます。

だから、やるにしてもその覚悟がないと難しいです。

ただ、引きこもりさんの生き方は、それよりも大事なことが、いっぱいあると思います。


また、最初の1000万を貯めることだけで、自分に自信が生まれて人生が変わっていくかもしれないと思いました。

投資をしなくても、元本保証の率の良い貯蓄商品などでも良いかもしれませんね。

ぜひ、人生の突破口の参考にしてください。


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