先日、万能感という動画をアップしたけど、万能感が出てくるときは、きっと発作のように出てくるのだと思います。
これは、他のいろんな癖も同じで、貧乏ゆすりもそうだし、チックなどもそうです。
また、アルコール中毒の人が、お酒を前にした時も同じくだと思います。
この発作は、自分で自分をうまくコントロールできなくなることが、共通点です。
それくらい体が必死で「おかしさ」をアピールしているとも言えます。
このような時は、どうしたら良いのでしょうか?
これこそタイトルの「発作またぎ」なのです。
その状態を「またぐ」つまり、「通り越していく」という意味です。
もっというと、いちいち止まって大騒ぎすることではない、ということだと思います。
自分で自分をコントロールできないときに、急ブレーキをかけて、無理にコントロールしようとするから、何かが壊れてしまうのです。
では、どうしたら良いの?
その発作が自分に起きていることを感じるだけです。
「今、発作が起きているな」でも良いし
「自己コントロール感を失ってるな」でも良いです。
そうすれば、かなり落ち着くと思います。
ところで、このような発作はどうして起こるのでしょうか?
人によって様々だと思いますが、ある精神科医によれば、原因は「孤独」ではないかと言われています。
もともと孤独など、ほぼみんなに言えることなんだけど、それが自分だけのように感じて、いてもたってもいられなくなって、何かの行動に集中することが「発作」ではないかということです。
私としては、孤独も含めた不安なのではないかと感じます。
よくどこかに一人取り残された夢を見ることがあります。
それくらい、一人ぼっちでどこかに置き去りにされるのは、人間を含めた動物全般の恐怖ではないでしょうか。
また、社会一般の考えでは、「私は孤独ではない」「不安など感じてない」という証明のためにいろんな活動をしているようにも見えます。
こうして、本来の孤独とか不安の上に、いろんなコーティングをして、ますます複雑になって、ついていけない人も出てくるのかもしれません。
これは、発作だけでなく、自分の中の執着や、こだわりにも使えるのではないでしょうか。
あの人が良い、諦められない、と思ったら、「私はあの人に執着しているだな」と感じるだけで良いのです。
これは、自分の中の問題だから、意識を他者へ向けるのではなく、自分で感じるだけで良いのです。
今の生活が良い、諦められないと思ったら、「私は今の生活が諦められないのだな」と感じるだけで良いのです。
私たちは、このように自分の今の気持ちや状況を、味わう間も無く、さも忙しそうに次のすることに意識をうつしてしまうことが、問題であり、問題が解決しない理由なのかもしれません。
ちょっとだけつまんで次へ、の繰り返し。
これが累積して、すごいことになっていくのかもしれません。
できたら、瞑想などの習慣を作って、しばらくじっとして「今」をただ感じる時間を作ることが大事なように思います。
自分が無理に自分や他者をコントロールしようとした時、発作は現れます。
これは、非常に正確で愛のあるメッセージなのです。
私たちは、その声を受け取るだけで良いのです。
まずは、否定をせずに受け止めるという癖をつけることが、大事だと思います。