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2020年8月31日月曜日

発作またぎ?

 


先日、万能感という動画をアップしたけど、万能感が出てくるときは、きっと発作のように出てくるのだと思います。

これは、他のいろんな癖も同じで、貧乏ゆすりもそうだし、チックなどもそうです。

また、アルコール中毒の人が、お酒を前にした時も同じくだと思います。

この発作は、自分で自分をうまくコントロールできなくなることが、共通点です。

それくらい体が必死で「おかしさ」をアピールしているとも言えます。

このような時は、どうしたら良いのでしょうか?

これこそタイトルの「発作またぎ」なのです。

その状態を「またぐ」つまり、「通り越していく」という意味です。

もっというと、いちいち止まって大騒ぎすることではない、ということだと思います。

自分で自分をコントロールできないときに、急ブレーキをかけて、無理にコントロールしようとするから、何かが壊れてしまうのです。


では、どうしたら良いの?

その発作が自分に起きていることを感じるだけです。


「今、発作が起きているな」でも良いし


「自己コントロール感を失ってるな」でも良いです。


そうすれば、かなり落ち着くと思います。


ところで、このような発作はどうして起こるのでしょうか?

人によって様々だと思いますが、ある精神科医によれば、原因は「孤独」ではないかと言われています。

もともと孤独など、ほぼみんなに言えることなんだけど、それが自分だけのように感じて、いてもたってもいられなくなって、何かの行動に集中することが「発作」ではないかということです。

私としては、孤独も含めた不安なのではないかと感じます。

よくどこかに一人取り残された夢を見ることがあります。

それくらい、一人ぼっちでどこかに置き去りにされるのは、人間を含めた動物全般の恐怖ではないでしょうか。

また、社会一般の考えでは、「私は孤独ではない」「不安など感じてない」という証明のためにいろんな活動をしているようにも見えます。

こうして、本来の孤独とか不安の上に、いろんなコーティングをして、ますます複雑になって、ついていけない人も出てくるのかもしれません。

これは、発作だけでなく、自分の中の執着や、こだわりにも使えるのではないでしょうか。

あの人が良い、諦められない、と思ったら、「私はあの人に執着しているだな」と感じるだけで良いのです。

これは、自分の中の問題だから、意識を他者へ向けるのではなく、自分で感じるだけで良いのです。

今の生活が良い、諦められないと思ったら、「私は今の生活が諦められないのだな」と感じるだけで良いのです。


私たちは、このように自分の今の気持ちや状況を、味わう間も無く、さも忙しそうに次のすることに意識をうつしてしまうことが、問題であり、問題が解決しない理由なのかもしれません。

ちょっとだけつまんで次へ、の繰り返し。

これが累積して、すごいことになっていくのかもしれません。


できたら、瞑想などの習慣を作って、しばらくじっとして「今」をただ感じる時間を作ることが大事なように思います。

自分が無理に自分や他者をコントロールしようとした時、発作は現れます。

これは、非常に正確で愛のあるメッセージなのです。

私たちは、その声を受け取るだけで良いのです。

まずは、否定をせずに受け止めるという癖をつけることが、大事だと思います。


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