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2020年10月28日水曜日

自分に厳しい人の生き方をラクにする方法



あなたは、自分に厳しいですか?

自分に厳しいとは、「あれやったらダメ」「こうしないといけない」などの自問自答を、常に自分の中で繰り返して、いろんな選択とか思考を繰り返している人のことだと思います。

このような人は、本来やりたくないことを「やるべき」ならやり、やりたいことも「必要ない」ならやらないので、自分の気持ちがどんどん遠ざかっていきます。

これが何年も続くと、「好きなことやりなよ」とか「楽しそうじゃないね」と言われても、何が好きなことなのかわからない、また、楽しいってどんなこと?となっていきます。

多くの場合、このような人の養育者も、自分や他人に厳しい人で、それをモデルにしているのだと思います。

このように、自分に厳しい人というのは、まず「否定」「批判」から始まります。

つまり、失敗しないためにこうする、とか、このようなことにならないためにこうする、など否定的なことにならないために、何かをするので、「守り」なんですね。

それだけマズローの5段階説ではないですが、安全の欲求が満たされていないという感覚が、無意識の中で強い人なのだと思います。



だから、守りに固執してしまうのです。

やたら用心深い人を想像したら良いと思います。

このような人は、安全を守るために集中しています。

でも、もっとリラックスしている人は、楽しみとか本来やりたいこと、欲求などをもとに、何かを選んだり、行動したりします。

つまり、安全を守るという目的は果たすことができても、それ以上の喜びとかやりがいなどは、あまりないと言えます。

つまり、ウキウキするようなことも、少ないと思います。

これは、将来的に無気力とか、空虚感などにたどり着いてしまう危険があります。


ただ、自分に厳しい人のメリットもあります。

それは、ちゃんとした人だと認められること。

また、自分に厳しい限り、誰かから批判される可能性は減ること。

などです。このメリットを手放せないというのが、本音かもしれません。

ここまで聞いて、もう少し自分に厳しくない生き方をしたい、と思った方は、このような点を改めて考え直してみてはいかがでしょうか。


では、どのように思考を転換していけば良いかを考えていきたいと思います。


1.「すべき」よりも「現実的にどうしたら良いか」を考える

すべきというのは、義務とか必要性などです。

それよりも、「自分はどうしたいのか」「どうしたら良い結果や気持ちになれるか」というのが、第一に来るように意識化してください。


2.他者評価から自己評価へ

今までは、他者と比べて良い結果を出すことなどが、正しいと思ってきたと思います。

でも、そもそも他者と比べる意味があるでしょうか。

これも、昔から比較されて頑張るという動機付けをしてきたからだと思います。

それよりも、自分なりに頑張ったか、満足しているかが大事です。


3.目標設定について

今までは、誰かの決めた高すぎる理想であり、完璧な目標に向かってひたすら努力をしてきたのだと思います。

そして、それが達成しないと・・・(高すぎる完璧な目標なので、ほぼ無理なのですが)無価値観に襲われます。

これは、最初から無価値観を味わうための目標設定のようなものです。

この目標設定について、どうやっていくかのプロセスをお伝えします。

A.今までの価値基準を捨てる

例えば、古いルールに従うだけのものとか、誰かの利益にしかならないようなものです。
もしかすると、それを守るのが当たり前だと思っているかもですが、それを守るか変えるかを決めるのは、あなたです。

また、自分が何をやろうと、自分であることに変わりはないのです。
これからは、何かをやった自分ではなく、今、ここにいる自分を観察して、理解しておくこと。
また、その自分を受容するように努めることです(否定や批判はダメです)。

B.目標を見直す

これはAの価値基準が変われば、自然に変わってくると思います。
Aでも言ったように、今までは「自分」が置き去りでした。
それに気づいて、誰かの目標ではなく、自分の目標を改めて決めることです。

C.やる気スイッチを変える

今までは、あなたに厳しい人や、自分の中の厳しい人格からのアドバイスに従うというものでした。
それには、強制力はあるけど、やる気は正直言って生まれるものではなかったと思います。

これからは、あなたの理解者からの「頑張って」とか「あなたなら出来る」というような、やる気が出るメッセージを思い出してください。
また、まだそのような理解者がいなければ、そんな人をイメージしてみてください。

いかがでしょうか。


自分に厳しいということは、自分をきっちりと制御しているということなので、他者からもメリットが多く、それを変えろとはなかなか言われないものです。

また、本人も自分に厳しくない人を批判するなどをして、気分を紛らわせたりしますが、それも「批判」から始まっていることに気づくことです。

つまり、自分に厳しい人は、自分にも他者にも、「批判」「否認」を繰り返しているのです。

これは、大変窮屈で、このような人の周りには緊張感が漂っていると思います。

もちろん、「批判」「否認」が必要な時は、遠慮せずに言ったら良いと思います。

この切り替えをせずに、ずっと「批判」「否認」では、自分も相手も疲弊してしまいます。

これを知るためにも、自分の思考や言動が、いかに「批判」「否認」が多いかを知るために、「否認日誌」と言って、メモに残しておくと、可視化出来るので、気づきにつながると思います。

また、日常生活でも「でも」とか「すべき」などの「批判語」「否認語」が出てきたら、自分の癖だと気づくようにしてください。

まずは、このような言葉の癖を減らすことで、自分の気持ちや相手の気持ちにも変化が起きてくると思います。

ぜひ、一度やってみてください。




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