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2019年7月5日金曜日

自分の境界を知り、堂々と主張するには?





今日は、自分の境界を知り、堂々と主張するには?。をお送りします。


では、始めましょう。

「境界」という言葉を、あなたは良く使うでしょうか?

ウェブで調べると、このように書いてありました。

境界とは、こと物や領域などを分ける境目のこと。ということです。

この境界が曖昧だったり、境目を間違えると、人間関係を含めた社会生活で、いろんな問題が起きるようになります。

では、最初に、「なぜ、境界が必要なのか?」をお伝えします。


・なぜ、境界が必要なのか?


境界は、ブロックのように硬いものでもなく、もちろんですが、実際には存在するものでもありません。

自分の中にある他者と区別される、ラインだと思ってください。

また、家の塀のように見えるものではないので、自分で守っていかないと、すぐ危険な状態になります。

この、境界のことを、親などの養育者が知らなかったり、曖昧にしてきた場合、その子供たちも当然のように、境界が良く分からない、ということになります。

だからこそ、自分で境界のラインを理解して、知っておく必要があるのです。



以前に、私がアサーティブトレーニングに参加した時のことです。

アサーティブとは、気持ちよく「いいえ」などの、自己主張をすることなのですが、境界が良く分からない人は、どこまでがイエスなのか、ノーなのかが、よく分からないのです。

だから、これまではノーが言えなくて悩んでいたのですが、アサーティブトレーニングに参加してからは、やたらと「ノー」を連発してしまい、今までの人間関係を壊しそうになったことがありました。

その時に、わかったことは、「自己主張の前に、自分の意思に自信を持つことが先だ」ということだったのです。

その、自分の意思に自信を持つためにも「境界」を理解しておくことは必要になります。


特に、養育者が境界を知らない場合、つまり機能不全家族などで育つということは、子供時代に境界を尊重されずに、物事の限界を教えられなかったことを意味します。


その結果、私たちは境界を設定する方法を、身につけていなかったり、限界を超えて何かにのめり込んだりします。


それは、悪い人を悪い人だと判断できなかったり、これ以上やると体に悪いようなこと、例えば嗜好品の摂取だったり、仕事の中毒などもそうですが、そのような限界の見極めができなくなることを意味します。


境界とは、あなたを他の人から独立した存在として、区切るためのラインです。これは物理的にも心理的にも必要なラインなのです。


次に、境界の種類について、簡単に説明します。



・境界の種類とは?


境界というと、人によってイメージするものは違うかもしれません。

人と人との境界線とか、家と家との境界線など。

今回は6つに分けて簡単に説明をします。クラウディア・ブラックさんの書籍を参考にしています。

境界の種類の1つ目は、これです。


1.情緒的な境界


私たちの考え方や感情や自分の価値を決めるものです。

感情の境界を設けるとは、他の人が自分をどんなふうに扱うことを許すのか、選択をすることができます。

例えば、情緒の境界がおかされた状態はこのようなものです。

❌感情を否定される


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️ありのままを感じることを許される


感情は、自分の持ち物ですから、自由に感じて良いのです。それを他者がおかすことは、ちゃんと拒否しなくてはなりません。

情緒の境界がおかされた状態の次の例はこれです。

❌人格を否定される


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️具体的な行動の指摘を受ける


良く、何か悪い結果になった時に、「これが間違いだった」ではなく、「あなたはそういう人間だ」と言われる場合があります。
これは、情緒の境界をおかされていることに気づき、それを拒否しましょう。


境界の種類のふたつ目は、これです。


2.スピリチュアルな境界


魂の奥深くにある真実にまつわるもの、です。

スピリチュアルは魂と言いますが、日本では馴染みが少ないかもしれません。良く理解できないならば、生きる姿勢とか信念などに、置き換えてもいいかもしれません。

例えば、スピリチュアルな境界がおかされた状態はこのようなものです。


❌自分を曲げて他人に迎合させられる


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。


⭕️自分にとって大切なことを守れる


特に、あなたの周囲の人たちの境界がはっきりしていない場合は、幼い頃から迎合を求められたかもしれません。
今はその事実に気づき、改める時です。


次に、

境界の種類の3つ目は、これです。


3.性的な境界


何が安全で何が性的行動かを教えてくれます。

例えば、性的な境界がおかされた状態はこのようなものです。

❌男もしくは女として生まれたことを喜ばれない


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️男もしくは女として生まれたことを祝福される



次に、性的な境界がおかされた状態の次の例はこれです。

❌性が他人を喜ばせるために利用される


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️性を自分のものとして、大切にできる



次に、

境界の種類の4つ目は、これです。


4.人間関係の境界


どのくらいの深さで他人と繋がるかを決めるものになります。

例えば、人間関係の境界がおかされた状態はこのようなものです。

❌他人の要求に応じなければならない


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️いつでも要求に応じる必要はない



次に、人間関係の境界がおかされた状態の次の例はこれです。

❌他人の意見に従わなければならない


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️自分で判断して意見を言える



次に、人間関係の境界がおかされた状態の次の例はこれです。

❌他人が察してくれるのをひたすら待つ


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️自分の望みを言葉にできる



次に、人間関係の境界がおかされた状態の次の例はこれです。

❌近づいてくれる人とすぐに仲良くならなくてはならない


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️どれだけ親密になるのかは、自分で決められる




次に、

境界の種類の5つ目は、これです。

5.知的な境界


自分の意思で情報や知識を自由に受け取り、選択する事です。
情報が閉ざされたりすると、境界を侵されることになります。
慣習とかルールで人をコントロールするのも、知的な境界が危ういことになります。

例えば、知的な境界がおかされた状態はこのようなものです。

❌親の夢を叶えるように言われる


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️自分の価値観を自分で育てられる



次に、

境界の種類の6つ目は、これです。


6.身体の境界



自分の身体をどう使うのか、もしくは使われるのかなどのラインです。
健康などについて境界がないと、不健康な行為などが当たり前になったりします。


例えば、身体の境界がおかされた状態はこのようなものです。

❌嫌なのに触られる


それに対して、健康な境界が守られた状態はこのようなものです。

⭕️望まないときは触られるのを拒否できる



いかがでしょうか?以上が、境界の種類の6つです。

あなたが日頃生活をする中で「何かおかしい」とか「嫌だな」と感じていることは、もしかすると、あなたの境界線からはみ出しているからかも、しれません。

ここまできたら、あなたの中の境界は、しっかりとしてくるかもしれません。

というよりも、最初から誰にでも境界はあるのです。

でも、境界がない人は、境界を尊重してはいけない、という思い込みがきっとあるのだと思います。

そして、次は、その境界に沿って自己主張をしましょう。



では、これが最後のテーマです。


・境界を自己主張する


もし、あなたが生きにくさを感じているなら、きっとあなたの誰かからの要望に対する答えは、「イエス」ばかりではないでしょうか?

しかも、嫌々ながらの「イエス」(ネガティブ イエス)です。

なぜ、、嫌々ながらの「イエス」なのか?

それは、自分では、境界をおかされていることに、薄々気づいているのです。

本当は、そのことに気づいて欲しいのです。

でも、気づいてくれないから、、嫌々ながらの「イエス」になるのです。



でも、先ほどの、人間関係の境界がおかされた状態の質問にもあったように、あなたは、相手が察してくれるまで待つ必要はないのです。




答えは、自分の望みを言葉にできる。でしたね?

だから、あなたの判断でノーを言いましょう。

ただ、ノーと言うのは、なかなか難しいものです。だから、トレーニングなどもあるのです。

ですから、ここではトレーニングを受けなくても、自分でできる方法をお伝えします。


自分で自己表現をする練習



まず、あなたは、日頃の生活の中で感じる「境界をおかされていること」をリストにしていってください。

そして、その中で、比較的「ノーと言えるかもしれないこと」を上から入力して(もしくは並べ直して)ランキングにしていってください。

そして、一番ノーと言いやすいものから、実際にノーを言うようにしましょう。


簡単であればあるほど、うまくいくはずです。


そして、それができるようになったら、次に言いやすい「ノー」を選んで、実際に言ってみるのです。

いかがでしょうか?


・まとめ


まとめとしては、こんな感じです。

・自分の境界を理解し、大切にする

・その境界を守るための意思表示をしていく

・境界は心に壁を作るのではなく、程よい距離感を作るために必要



最初は難しいと思いますが、境界を守ることは、この先の人生にとっても、とても大事なことなので、ぜひこの機会に練習をして表現しましょう。

境界は心に壁を作るのではなく、程よい距離感を作るために必要なのです。

苦労して、境界を保てるようになれば、煩わしいと感じていた人間関係も、居心地よくなっていくでしょう。

自分の境界を知り、堂々と主張するには?と言うことで、色々とお伝えしましたが、一番大切なのは、自分の「おかしい」と思う感情を、これからはもっと大事にすることです。



最後にあなたに質問です。


あなたが、「おかしい」と思っている境界線の中で、まず今からノーと言えることは何ですか?



以上で、

自分の境界を知り、堂々と主張するには?を終わります。

ありがとうございました。ユーチューブでもお伝えしています。



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