今日は、自分の感情に気づいて表現する方法とは?をお送りします。
では、始めましょう。
「自分の感情なんて自分が一番わかっている。」
と思いそうなものですが、逆に「自分の感情がわからない」という人は、とても多いです。
なぜ、自分から生まれる感情がよくわからないのでしょうか?
それは、自分の感情を否定している、もしくは無視をしているからではないでしょうか。
なぜ、否定や無視をするのか?
それは、自分の感情はこの先、生きていく上で、都合が悪い、と思うことがこれまでになんどもあったからではないでしょうか?
例えば、自分の感情を持つことによって、相手が自分を好きでなくなる、とか、自分がどんな人間なのかがバレてしまう、とか、弱いやつだと笑われる、とか、「そう感じるお前が悪い」などと言われるとか、悪い感情にとらわれてしまう、などです。
きっと、その理由をもっと紐解いていくと、具体的な経験から、このように自分の感情を否定することになったのでしょう。
ただ、考えてみると、自分の感情を持たないことも、都合が悪いことが出てくるのではないでしょうか。
例えば、何か嬉しいことがあった時に、誰かに自慢してみたら「たいしたことないよ」と言われて、がっかりした。とか。
誰かに誰かの悪口を言われたので、私もその悪口を言ってみたが、なんだか気分が良くない。とか。
楽しくもないことを楽しいから、と言われてやっているうちに、何もしたくなくなってきた。とか。
このような都合が悪いことも出てくるはずです。
あなたが、自分の感情がわからないとか、感情の出し方がわからなくて、つらいならば、そろそろ自分の感情を大事にする時だと感じているのではないでしょうか?
覚えておきたいのは、私たちが本来の感情を取り戻すには、いちにちとか1回とかで簡単に取り戻せるものではありません。
それは、あなたがいつの日か、自分の感情を、閉じ込めて歩んできた分だけ、長い歴史があるから、なのです。
だから、ある程度1年とか3年とかの長い期間が必要だということを知った上で、感情を取り戻す作業を始めた方がいいでしょう。
きっと最初のほうでは、感情がカチカチに固まって、全く動かなかったり、逆に感情が出だすと、とりとめもなく出てきて止まらない、ということもあるでしょう。
それでも、ただ閉じ込めているだけの状態よりもずっとマシなのだと気づくことで、諦めずに継続していくことができるでしょう。
そして、数年後に、なんのためらいもなく、「好きなものを好き」と感じ、表現することができるようになるでしょう。
それと同じくらい「嫌いなものを嫌い」と感じ、表現することができるようになるでしょう。
そんな自分をどう思いますか?
きっと、今よりいいですよね?
感情を自分で感じて表現できるようになるための3のステップ

そこで、感情を自分で感じて表現できるようになるための、3のステップを今回はお伝えしたいと思います。
その3つとは、この通りです。
1.感情への恐れを理解する
2.感情の正体を見分ける
3.感情を表現する
です。では、ひとつづつ見ていきましょう。
1.感情への恐れを理解する
なぜ、私たちが感情を出せなくなるのか、というと、思ったままの感情を出すと怒られたり、嫌な結末をなんども経験したからだと思います。
例えば、あなたが誰かを強烈に憎んでいたとします。
その感情を出せば、どんなことが起きるだろうと思いますか?
ちょっと想像しただけでも、怖い感じがしますよね?
例えば、相手も自分を憎むようになる、とか、自分が極悪な人間だと思われる、とか、弱いやつだと思われる、とか、でしょうか。
もし、あなたが何もできない子供であるなら、相手にそう思われたら、生きていけないかもしれません。
でも、考えてみてください。
「今でも同じでしょうか?」
これを自分に聞いてみてください。
「今でも自分の感情を出したら、生きていけないのか?」
と、自分に問いかけてみてください。
そして、誰かに自分の感情を表現した時、想像した通り、否定的な反応が返ってきたとき、このように考えてみてください。
「私は、この人の判断を、自分よりも信じたいのか?」
自分よりも、目の前の人の判断を信じたいのか?ということです。
これは、同じような場面がなんども訪れると思いますので、なんどもこのように確認してください。
「今でも自分の感情を出したら、私は生きていけないのか?」
または、
「私は、自分よりもこの人の判断を信じたいのか?」
です。
こうして、自分から出てくる感情の恐れを、手放していきます。
では、次にいきます。
感情を自分で感じて表現できるようになるための、みっつのステップの2つめ
2.感情の正体を見分ける
感情って、自分を混乱させたり、コントロール不能にさせたりと、色々と持っていると不便なところがあるように言われますが、良いところもたくさんあります。
例えば、感情的になって事件を起こす、というニュースをよく聞きます。
これは、誤解が多いと思います。
つまり、感情が爆発などをして事件を起こす人は、相当感情をケアしてこなかった人のことです。
その結果、自分ではどうにも扱えないほど、ひとつの感情が大きくなってしまったのです。
また、ひきこもりの人が、たまに事件を起こしますが、これは、感情の反対の、理性なのだと思います。感情を凍らせて、理性で武装しているのです。
良いか悪いかは別として、国のためとか家族のためという正義感によって事件を引き起こしているのだと思います。
このように、感情は適切な場所で、適切な量を出せば、なんの問題もないのに、問題を起こす場合は、この感情に蓋をするだけだったり、放置をしてきた結果なのです。
つまり、感情をうまく出していれば、事件などを起こすこともなかったのだと思います。
また、あなたの本当の感情は、とても重要な教えがいっぱい詰まっています。
例えば、憎むという感情だって、決して、憎むべき感情ではありません。
なぜなら、憎むことで、危険な人から距離をおき、あなたが将来傷つくことを避けることができます。
それを否定することは、自分を危険にさらすことになります。
つまり、自分の感情を無視することは、自分を危険にさらすことにもなるのです。
最後に、感情を自分で感じて表現できるようになるための、3つのステップの3つめ。
3.感情を表現する
誰かに感情を表現しようとすると、失敗することも多いでしょう。
先ほども言ったように、場所や状況を選んで出すことがとても大事になります。
ですから、まずは自分一人でいる時に、感情を表現する練習をしていきましょう。
あなたが何か感情を感じたら、携帯のメモでも、紙にでも、書き出して感情のリストを作りましょう。
そして、休みの日などに、じっくりとその感情について考えてみましょう。
例えば、「腹が立った」について、なぜ、腹が立ったのか?など、深く考えていきましょう。
具体的には、「腹が立った」の下に「なぜ?」と矢印を書いて、自分の気持ちをふかぼりしていきます。
寂しかった、にたどり着く人もいるかもしれないし、プライドが傷ついた、となるかもしれません。
そして、どんな感情も否定することなく、受け入れましょう。
そして、その感情をあなたの身近な人に打ち明けたとしたら、理解してくれそうな人はいますか?
もしいるならば、何かの機会に少しだけ打ち明けてもいいかもしれません。
くれぐれも、否定したり、笑い飛ばすような人には、話さないことです。
それは、自分の感情を大事にすることになります。
いかがでしょうか。
この積み重ねによって、自分の感情を歪めることなく出していけるようになったら、良いですね。
つまり、自分の感情を持つことは、悪いことではないのです。
それをどう出していくのか、誰に出していくのか、を吟味して工夫する必要がある、ということです。
以上で、
自分の感情に気づいて表現する方法とは?を終わります。
詳しくは、動画でもどうぞ。
ありがとうございました。