責任転嫁とは問題や事故が発生したときに自分に多くの責任があるにも関わらずその責任を認めずに、外部や他人に責任があると主張し、責任を押し付けること
今、メディアでは闇営業をしたと週刊誌で報じられたタレントが、記者会見を開き、いろんなことを話した結果、なぜか(なのか)問題の矛先は変わっていきました。
そして、そのタレントが所属する企業の社長が記者会見を開き、泣きながら謝罪をするという事態になっています。
大の大人が泣きべそをかいているのを見るのは、あまり気分の良いものではありません。
この人たちの間に、一体何が起きたのでしょうか。
その時に、私が感じたのは、シンプルに
責任転嫁
という言葉でした。
もちろん、全てをわかってのことではありません。
ただ、こういうのを子供に見せたらいかんと感じました。
いや、見せてもいいけど、このままの状態で終わったらダメだと思います。
よく、小学校の頃などに、誰かが何かをしたとホームルームで言われて、言われた子が「僕じゃありません。アイツです」みたいだと感じました。
理想では、いろいろ話し合いをしていくうちに、「俺が悪かったです」となって、言いがかりをつけられたほうも、最後は許すというプロセスを通じて、握手をして終わり・・
「だって、人間って弱い生き物だもん!!」
「でもさ、やり直しできるのも人間だ!!」
あーよかった。と言うイメージですが。。。
とは、今回はならなさそうです・・・。
また、恐ろしいことに、そのタレントを取り巻く仲間たちもすごい力を持った人たちですから、テレビなどに出て「あの会社はひどい」とか「社長が変わらなければ、私はやめます」などと言いだし、問題は完全に会社に対する攻撃へ変わったように感じました。
恐ろしいですね。。。
私は、闇営業とか反社などよりも、彼らの「自分を守るためなら、手段は選ばずなんでもしてやる」という意気込みや、それに伴う行動力こそが、私から見たら何よりも暗い「闇」だと感じます。
また、「仲間を守ってやる」という口実で、自分の立場も守ろうとしている、いわゆる保守派の先輩や同期たちが、いまだにテレビなどで大きな顔をしていられる芸能界・・そして、それを当たり前のように容認している、テレビのコメンテーターや企画者、またテレビのこちら側で真に受けている私たちも問題だと感じました。
ビジネスの世界では、昔はそのようなことも多かったと思いますが、今ではそんなことを言うなら、会社を辞めるしかないし、会社にいても良い立場ではいられないでしょう。
だからなのか、この報道を見ていると、平成なのか昭和なのか、明治・大正なのかもっと前の時代に戻ったかのような、時代錯誤のような気分になるのは、私だけでしょうか??
ツイッターでも取り上げましたが、 これはまさに境界をおかされた状態です。
この気持ち悪さが、「境界をおかされた感覚」— ダイジョウ部 (@tomtom43293008) 2019年7月22日
境界をおかそうとする相手は、自分が甘えられると思っている相手
境界をおかしたのは、甘えの強い、依存心があるタレントです。
そして、境界をおかされたのは、所属する企業であり、きっと社長の性格に対する不満とか日頃の感情などが重なった結果でしょう。
まさに境界をおかしまくりですね。
このことからもわかるように、甘えが強いとか依存心が強いのは、性格的なものだと処理してしまいがちですが、問題が大きくなると、ここまでの人やお金が動くことになります。
社長にしても、メンバーの不祥事でアタフタしているところに、そのメンバーから総攻撃されたら、どんな気分でしょうか。
「それと、これとは問題が別だよ」と本音では思っているはずです。
このように、今回はいろんな境界をおかして、とりあえず当該タレントは助かると言う結果で、問題はうやむやになるかもしれませんが、問題の本質は解決はできていないと思います。
この先、リスクマネジメントとして従業員などのメンタル面のチェックなどが重視されれば、当然のごとく「依存心の強さ」は大きなネックになると考えられます。
面接の時に、「あなた依存心が強いのでは?」と言うようなやりとりが、公然と行われるかもしれません。
そして、私たち一般人が依存心の強い人などとのやりとりで、責任転嫁などによって被害など受けないようにできることは、このような依存心の強い人となるべく関わらないようにすることしかありません。
そして、ズルい人と弱い人は表裏一体と言いますが、依存心の強い人を見分けられるようになるには、自分自身のメンタルを強くさせ、ヨチヨチながらも一人で立てるよう自立していくことが一番ではないかと感じました。
つまり、依存心が強いのは、多くの人が当てはまるかもしれませんが、「それなりに」自立しようとしているか、「両手を広げて」依存できる人を探しているかでは、天と地ほどの差が出てくるように思います。
違いは、その心がけだと思います。
実際に依存していないとか、自立しているとかの問題ではないのだと思います。
それにしても、この企業はテレビだけではなく、観光地などを盛り上げたり、裾野はとても広く活躍してくれていると思うので、なんとか汚名返上していただき、これからは既存タレントに依存することなく、新しい人材を育成するなど、正々堂々と企業努力をしてほしいと願っています。